またたびダイアリ

結局、食べることが好きなんだ

洋ナシのタルト ブルダルー風

2005-09-28 | 洋菓子づくり
このあいだ作った洋ナシのコンポートで、定番らしい
「洋ナシのタルト」を作ることにした。


<クレーム・ダマンド>
 アーモンドパウダー、粉砂糖、バターを各50g、卵1コ、ラム酒小さじ1

ポマード状にしたバターにふるった粉砂糖、塩を加えてよく練る。
ときほぐした卵を数回にわけて投入。
ふるったアーモンドパウダーを少しずつ加える。
ラム酒を入れ、泡だて器で泡立てながらよく混ぜ合わせる。
ジップロックの袋に入れて空気を抜き、冷蔵庫で保存する。

<パート・シュクレ>(21cm型)
 バイオレット250g、粉砂糖100g、塩ひとつまみ、
 無塩バター125g、卵黄2コ分

柔らかくしたバターにふるった砂糖、塩を混ぜ、卵黄を少しずつ加える。
ふるった粉を入れて数回練りのばし、1つにまとめてぴっちりラップをかけ
冷蔵庫に一晩おく。


クレーム・ダマンドとパート・シュクレを冷蔵庫から出し、柔らかくなった
ところでシュクレをのして3ミリほどにし、タルト型に敷きこむ。

ここでシュクレをから焼きするべきなのか迷ったのだが、本を見るに
から焼きはしていないようだった。

しかしそれはあまりにも当然の手順なので略されているだけなのか
悩んだけれど、そのまま生の生地の上にクレーム・ダマンドをのせてしまった。

その上にパン粉をふり、スライスした洋ナシをのせる。
アーモンドスライスをふって180度のオーブンで40分焼く。

ふちの方から焼き色はついてきたけれど、どうも真ん中あたりの焼け具合が
怪しい。アルミホイルをかぶせてみたりしたものの、どうにもならなくなったので
とりあえずこれ以上オーブンに入れるのはあきらめて冷ます。

冷めたら煮溶かしたアプリコットジャムを塗る。

焼きあがったのが夜中だったので、味見はせずに寝た。

*

さあ朝ごはんにしよう。


相変わらず中心部分は不穏な気配だったがナイフを入れてみる。
端っこはサクサクして想像どおりのデキだが、中央部分はどろりと流れてきた!
やっぱりカラ焼きは必須だったんだな…。

気を取り直して皿に載せ(見栄えが悪いので写真は撮らず)食べてみる。
中心部はいかにも半生。しかし端のほうにいくにつれとても美味しい。

洋ナシのシャキシャキした歯ざわりがタルトとクレーム・ダマンドによく合い、
全体の味のバランスも最高。いつものコーヒーが何倍も美味しく感じる。
さすがと思える組み合わせに感嘆。

生地もダマンドもボリュームがあってずしんと来る。
そういえばタルト型に詰めてオーブンに出し入れするのに、
片手で持つには驚くような重量があった。

フランス人はフランス料理のあとに、こんなデザートを食べているのか!
このタルトのカロリー計算は、したくないのでやらないぞ。

ところで米ヴォーグ誌のフードライター、ジェフリー・スタインガーテン氏に
よれば、27の産業国家での心臓病による死亡率において、もっとも健闘して
いるのは日本であり、2位についたのはフランスだったとのこと。

日本人は魚、米、野菜などを多く食べているので死亡率の低さに不思議はないが、
かのフランスがこの位置に来るとは、いったいどういうことなのか。

健康志向で食べるものについて、ヒステリックなほどに右往左往する
アメリカ人の1人である作者は、この件についてもユニークな意見を寄せている。

一時期の赤ワインブームはこれが発端だったのかね?
落ち着いて考えれば、フランスを抜いて首位である日本はそんなに
焦らなくてもよかったんじゃないかと思うのだが。

さて話を戻して、こちらのタルト。
洋ナシも手に入れて以来、店頭では見かけないので、そっくりそのまま再現は
できないかもしれないが、いずれまた試したい素敵なデザートだった。


~参考にした本~

ル・コルドンブルーのフランス菓子基礎ノート サブリナを夢見て2
(文化出版局)

基本&アレンジ120レシピ 手作りお菓子おいしい辞典
(学研 GAKKEN HIT MOOK)


「すべてを食べつくした男」ジェフリー・スタインガーテン(文春文庫)

コネタ

2005-09-26 | 洋菓子づくり
仕事帰りに東急のなにわ市に寄ってみたら、平日の夕方というのに
どの出店にも大行列ができていた。

「ここから20分待ちです」の看板の後ろにもさらに列ができており、
その人気ぶりに驚きつつ、あまりの混雑にあきらめて帰る。

開催は水曜日まで。
お手ごろ値段で美味しそうなものがたくさんあった。
空いてそうな時間に行けたら行きたい!

なにか粉ものへのテンションがあがり、地元のスーパーで
オタフクのお好み焼きセットなどを買ってみたよ。

トップ画像はSHOWAの「まるめて焼くだけ もちもちパンミックス」で
作ったもちもちパンである。

まめぴろうさんに教わって、銘柄は違うものだけれど買ってみたもの。
これは日曜日の昼ごはんにした。

粉を練っているうちから粉チーズのよい香りがするのだが、
そこに黒ゴマとピザ用とろけるチーズを足してみた。

練り始めてしばらく、手にべたべたと生地がついてきたときには焦ったが
じきにきれいにまとまり、丸めて焼くこと15分。

とっても美味しかった! 焼きたてを食べる幸せ。
これは手軽で便利だなあ。

あとこちらも日曜につくったもの。
茹でたかぼちゃに牛乳、バター、砂糖を加えてつぶしたかぼちゃペースト。


おなじみの冷凍パイシートで焼き上げた。
パンプキンパイも美味しいね。


それでは仕事に行ってきます。
いただいたコメント、嬉しく読ませて頂いておりますが
お返事は帰ってからにさせていただきます。スミマセン。

洋ナシのコンポート

2005-09-24 | ジャムづくり
スーパーで洋ナシを発見。
ラ・フランスではなく、別の名前がついていたが、家に帰ったら忘れてしまった。
これをコンポートにしてみよう。

今回、参考にしたのはこちら→【フルーツシュガー:洋ナシのコンポート】

軽く洗って半分に割り、タネ部分をスプーンでえぐりとる。
日本の梨とは違い、果肉はナイフの刃のあたりも滑らかで皮もむきやすい。

生の果実を味見してみる。梨というより、やや日の経ったリンゴに近い食感。
口にするのは初めてだったが、甘みも酸味もこれといって強いわけではなく、
むしろクリーミイな味わいの果物だった。
いかにもコンポートにむいていそう。

先に水に果糖を溶いてシロップを作っておくのだが、このレシピ、
果物500gに対して果糖が20gとある。

いくら砂糖の1.5倍の甘さを出せる果糖だからといって、
これはあまりにも少なくない?

本当は200gの間違いではなかろうかと思いつつ、レシピどおりの割合で
シロップを作り、ワインとレモン汁、果肉を入れる。

落し蓋をして10~20分煮る。


保存容器に入れて冷蔵庫へ。


これはパイに使うつもりなので、1切れだけ皿にのせて味見してみた。
うーむ、やはり甘さが足りないような…。パイにのせたときに調整してみよう。

生栗から作るモンブラン

2005-09-22 | 洋菓子づくり
生栗が手に入る間に色々なお菓子を作ってみよう、と張り切っていた私が
今回、挑戦してみたのはモンブランである。
作ってみるのは初めて。レシピはあちこちから参考にした。

まずはマロンペースト。

・生栗をよく洗って蒸し器に入れ、30分ほどふかす。


・栗の皮をむいて実を裏ごしする。今回は350gになった。
・別の鍋で砂糖100gに水1/4カップを1分間沸騰させたものを、
 栗を入れた鍋に少しずつ足しながら練っていく。

・栗の鍋を火からおろし、生クリーム大匙2杯と、クリーム状に練った
 バター30gを入れる。ブランデーもいれてよく混ぜ、冷蔵庫へ。


ココアスポンジ(25×25cmの天板)

卵 3個、グラニュー糖90g、バイオレット70g、ココアパウダー20g、
牛乳大匙1

・天板にクックパーを敷きこんでおく。
・バイオレットとココアパウダーは一緒にして2回ふるっておく。
・卵とグラニュー糖を、ボウルを湯煎しながらリボン状になるまで泡立てる。
・ふるっておいた粉を混ぜ込み、天板に流す。
・180度で10分焼く。高さは1.5cmになった。


・冷めたら砂糖と水とブランデーで作ったシロップを内側になるほうに塗る。
・生クリーム250ccに砂糖大匙1とブランデーを入れて7分たてし、
 冷蔵庫に入れておいたマロンペーストと混ぜ合わせ、マロンクリームにする。

・マロンクリームをサランラップの上に置いたココアスポンジに塗る。
・くるくると巻いて冷蔵庫へ。


ところでロールケーキを作るときには、両端を斜めにそぎ落としておかねば
ならないのだが、慌てていて忘れてしまった。


なので横から見るとなんだかいびつ。
栗の形に見えなくもない…けど次回は忘れないようにしたい。

1本を1/8に切ってお皿にのせる。


これに先ほどのマロンクリームを絞り出してデコレーションしよう。
モンブラン用の口金を持っていないので、生クリームのオマケについてきたものを使用。

中央が高くなるようにホイップしてみた。

ココアパウダーをかけてできあがり!
さっそく食べてみた。


マロンクリームはすごく美味しい。が、スポンジがちょっと固いかな。
外側になるほうにもシロップ塗っておけばよかったかも。

栗を蒸すところから始めて、慣れないこともあり半日がかりとなった。
疲れたけど楽しかった!

*


さて昨日は2切れ分だけホイップでデコレーションし、残りはロールのまま
ラップをして冷蔵庫に置き、一夜が明けた。

冷蔵庫を開けてみると、ロールがぺしゃんこになっている。

なんだか全国銘菓でこんな形の和菓子があったような気がするが、
本来フランス産の栗で作るものを和栗で作っているのだから、
これはこれでいいかもしれないと思った。

これにマロンクリームをデコレーションする。
昨日のホイップ方式から変えて、より山らしく…、そう、大きなスプーンで
なするようにしてクリームを山形に盛り付け、フォークの先で模様を入れる。

山というより、栗そのものをイメージしてみた。
それがトップ画像のもの。

朝ごはんとして、たっぷりのコーヒーとともに食べる。
一晩、冷蔵庫で落ち着かせたせいかスポンジの固さも昨日ほど気にならないし、
ココアの苦味が甘くてクリーミーなマロンクリームとよく合う、オトナの味だ。

今回ブランデーを使ったけれど、栗にはラムのほうがいいかもしれないね。
なにはともあれ、満足はいったのであった。

ジャック・オ・ランタンを作る

2005-09-19 | 料理

デパ地下にかわいらしいカボチャが売られていた。1個300円なり。


もうじきハロウィンだし、これでジャック・オ・ランタンを作ってみよう。
作り方は適当だが以下に記す。

使った道具はパン切り包丁と果物ナイフ、スプーン。そして爪楊枝。


かぼちゃの底をパン切り包丁で薄く切り取り、スプーンで中をきれいにする。


目と口を果物ナイフの先で刺すようにして形づくる。
手を切らないように、よく気をつけながら調整する。
爪楊枝で削りかすをきれいに取ってできあがり。

で、これ実はすごく小さくて、アロマ用の小さなロウソクでも
すぐに火が消えてしまう。ランタンにはなれなかった! ちょっと残念。

岩鋳のたいやき器でタイヤキを作る

2005-09-17 | 和菓子づくり
南部鉄器のタイヤキ器の評判がいいと聞き、ネットをうろうろして
こちらのお店で発見。さっそく注文してみた。
【こだわりやさん.com:たいやき器】

持ち重りのするそれを、ついてきた説明に沿って油を馴染ませる。
自然に冷めるのを待ちながら写真を撮ってみた。

外側の「たいやき」の字がかわいい!


裏はこうなっている。


中はリアルなサカナ型。


さらしあんでアンコを作り、メーカーのレシピを参考にタイヤキの皮を調合。
私はベーキングパウダーを入れず、薄力粉と卵と水のみで作った。
左下にあるのはオイルポットである。


たいやき器を3つ口コンロの中で一番大きなレンジのところに載せ、
中火~弱火でよく熱し、お気に入りの太白ごま油をひく。
これを使うとカラリと仕上がるような気がするのだ。

おたまで皮のタネをすくって注ぎ、あんこをのせ、さらにタネをかける。
この工程が一番難しいかな。とくにアンコの上にまたタネをかけるところ。

あとは弱火で火加減をみながら、上下に数回裏返しつつ、のんびり焼く。
たまにあけてみて色のつき具合を見る。1回焼くのに10分くらいかかるかな。

あけたときにタイヤキが鉄器にくっついているときがあるが、それはまだ
焼きが足りないので焦らなくてもよい。
私は箸でつついてタイヤキが割れそうになった。

1度目の表。最初にタネを注いだときに下になっていたほう。


1度目の裏。あんこにうまくかぶせきれなかった。



見た目がー!と思いながら食べてみる。
たいやきのまわりのバリになっている部分がカリッカリで美味しい。

たいやきも中までしっかりアツアツになり、表面がカリッとして香ばしい。
皮の厚さは5ミリくらいかな。1人前2つでちょうどいい感じである。

これはよいものを手に入れた!
焼きたての自家製たいやきはうまい。
おまけにわかばの兄さんたちのような職人気分も同時に味わえる。

トップ画像は2度目に焼いたもの。
タイのうろこ模様が1度目よりもきれいに出ている。

上達するとバリ部分(これは耳というべきか?)をもっと減らせるのかな。
あんこの上にかぶせるぶんのタネを、焼き始めてから様子をみて
また注ぎ足したりしたので、完成時には2匹とも薄いバリでつながっていた。

こちらは家人にも食べてもらった。気に入ってくれたようでよかった。

リンゴパン

2005-09-14 | 洋菓子づくり
パンづくりは何年も前に、遊びで数回やった程度で初心者なのだ。
いきなりだが今日はりんごのパンを作ることに決めた。

フィリングは、ざく切りリンゴ270gにグラニュー糖100g、レモン汁、シナモン。
こちらはもはや慣れた作業で、


レモン汁をかけたリンゴをカップ1杯の水で煮て、柔らかくなったら
砂糖を2度に分けてくわえ、落し蓋をする。


10分ほど煮たら落し蓋を外し、強火で煮詰めてできあがり。


パンのほうは手持ちの本、「毎日おいしいクッキング 手作りパン」成美堂出版を
参考にした。レシピにショートニングが入っているのが気に入らないが、まずは
レシピどおりに作ってみることも大事かと。

…手ごねって大変だなー。
キッチンの作業台がやや高いので、脚立にのぼってこねる。
「15~20分こねましょう」とあるので、何度も時計を見るが5分しか経っていない。

そのままこね続け、しあがる5分前にリンゴペーストを少し加えるのだが、
それを入れたら生地がベタベタになって収拾がつかなくなった。

今日は気温が高く、室内が30度以上あるので発酵が進んでいるのが関係
あるのかどうかわからないが、なんとかまとめあげて、35度に設定した
オーブンの中にいれた。室温だけでじゅうぶんだったかもしれないが。


1時間が経ち、上の画像から2倍にふくらんだ生地を小分けにして丸め、
さらに15分待つ。

そして生地を丸くのばし、フィリングを入れて閉じ、口を下にして置く。
ハッパの形のクッキーカッターで葉を作り、パンにのせてアルミホイルを
巻いたプリッツを真上からさす。

180度で15分。10コできたのでオーブンは2段で焼いている。


できたできた。下の画像、左の縦2つはリンゴフィリングが足りなくなったために
ケルシープラムのジャムを詰めている。


アルミホイルを外し、こんがりローストされたプリッツを刺しなおして完成!


裏はこんな感じ。いい色ついててびっくり。


中はこんな感じ。まめぴろうさんのあんパンテストのように均等に入っているかは微妙だ!


しかし見た目はわりにうまくできたと思う。
味のほうは、パン部分はまあ、素人が初めて作りましたと言われて納得する味。
こねの未熟さがかなり影響していると思う。

りんごパン作りは楽しかった! ケーキよりずっと大変だった。

たねや 西木木(さいぎぼく)

2005-09-13 | 市販のお菓子
先日の栗きんとん、自作してみたよーと知人に画像を送ったところ、
知人は「えっ、お正月でもないのに栗きんとん? それに、ゴロゴロした栗に
餡がかかってるあれとは違うじゃない?」といいだし、慌てた私は国語辞書をひいた。

goo国語辞典「きんとん」の検索結果

きんとん 0 3 【金団】

(1)蜜煮にした栗・豆などに、さつま芋や豆を煮て裏ごしした衣をからめた料理。
(2)餡(あん)・求肥(ぎゆうひ)などの芯に、練切り餡のそぼろをきせた生菓子。
  また、餡のそぼろ。
(3)中に砂糖を入れた、粟(あわ)の粉の団子。[貞丈雑記]
(4)ごまや黄な粉をまぶした団子。[嬉遊笑覧]


中津川のあれは定義されていなかった!
それにおせち料理にいれる栗きんとん、私は小布施の栗きんとん(缶詰)で
すませてきていたのでピンとこなかったのであった。

それより、きんとんを漢字で書くと金団なんだねー。
団を「とん」と読むのって布団くらいしか思い当たらないが、つまりこれは
金色のなにかでくるみこむ というような意味なのかな。ちょっと面白い。

そして昨日、仕事帰りにデパ地下を通ったら、たねやが中津川風の栗きんとんを
出していたので買ってみた。3個入りで882円。


常温でしまっておき、今日の朝ごはんに食べてみた。

表面はさらさらした手ざわり。ほっくりしっとり、きめこまか。
表面に焼き目がついているが、とくにコゲた味はしない。
使っている砂糖はやっぱりグラニュー糖なのかなあ。

正直、私のつくったものより美味しかった。

しかし私の敗因はわかったぞ。
裏ごしと餡の加熱が足りないのだ。

フードプロセッサーで細かいフレーク状にはしたものの、粉状とまではいかなかったため
まとまらなくなるのを恐れて電子レンジ後の鍋での再加熱を省いたのだが、
栗じたいから粘りがでるので、もっと水気をとばしたほうがよかったのだ。

よーし、次回はもっとうまく作れそうな気がしてきた。

さてこのたねや、件の知人にもおすそ分けした。とても喜んでくれた。
栗きんとんファンを1人増やすことに成功した。

バナナのシフォン

2005-09-12 | 洋菓子づくり
よく熟して皮が茶色になったバナナがあったので、
これでバナナシフォンをつくることにする。

「手作りお菓子教室」小沢のり子
旭屋出版(ISBN 4-7511-0227-3)を参考にした。
この本は20cmと17cmの型それぞれの分量が併記されていて便利だ。

砂糖にコーンスターチを混ぜろとあったけれど、コーンスターチは家に
なかったので省略。あとはほぼ忠実に作った。

何年か前に一度使ったきりでしまいこんでいた、20cmのシフォン型に
生地を流し込み、160度のオーブンで30分焼く。

けっこういい感じでは、と意気揚々と型から外す。


ものすごく柔らかくてフワフワしているのだが、細かくしたバナナを
混ぜこんでいるせいか、ベタッとした感触もある。

あれ? 巨大な気泡が…。


空気抜きはしたけれど、やりかたがまずかったのだろうか?


おとぎばなしのチーズのような大きな穴があちこちに空いているので、
いささかがっかりしたが、食べてみるとふんわり、しっとり。
バナナの甘い香りが鼻に抜けていって幸せな気持ちになる。

このまま食べてよし、生クリームをホイップして食べてもよし。
20cmの大きな型できちんと火が通るか心配だったけれど、
それはうまくできていて嬉しかった。

中津川の栗きんとん…のつもり

2005-09-11 | 和菓子づくり
9月も早々から発売されている、中津川の栗きんとん。
私の記憶にあるのは松月堂のものだったけれど、いろんなお店から
出ているんだね。食べ比べてみるのも楽しそう。

季節限定なのと、それなりに高価なので惜しみながら食べた、
あの栗きんとんを作ってみることにする。

レシピの参考にしたのはこちら。【ぼくらの恵那市発見!】
岐阜県恵那市立恵那北中学校 選択社会メンバーズの皆さん、
どうもありがとうございました。

・栗をきれいに洗って蒸し器で1時間ほど蒸す。

栗は地元のスーパーにあった関東のものを使用。中津川の栗より
味は落ちるかもしれないが、とりあえずはこれでやる。
皮をむく前の重さを量るのを忘れてしまったのだが、1袋ぶんである。

ところで栗は茹でるより蒸したほうが美味しいと思う。
昨日、茹で栗を作ったのだが、蒸したほうがホクホクしっとりするような。
栗の木の個体差もあるのかな?

・栗の皮をむき、水気のないボウルに入れる。

じゃーん! 栗くり坊主参上!

これで厄介な栗の皮むきもラクラクになる優れもの。

ギザ刃を下に、普通の刃を上にする。

このギザギザ部分で皮を押さえ、上からの刃で皮を断ち切るというつくり。

栗が手に持てるくらいの熱さまで冷めたほうがむきやすいかな。
「鬼皮と渋皮の両方がこれでむけます」とあるのだけど、むき方を
マスターするには練習が必要。

栗くり坊主については、いずれ新しい記事にまとめるつもり。
鬼皮を包丁で切るのは慣れないと怖いけれど、栗くり坊主だと初心者でも
怪我の心配をせずに安心してむけるのは本当にありがたかった。

・むいた栗をフードプロセッサーで細かくする。
・細かくなった栗を皿に広げ、電子レンジで3分加熱し水気をとばす。

皮をむいた栗は270gだったので、塩少々とグラニュー糖80gを準備する。
砂糖は和三盆にしたほうがよかったかな?
今度作ってみて食べ比べてみるつもり。

ところで加熱する前に砂糖を入れるはずだったのを忘れたので、レンジから
出したあとにグラニュー糖を混ぜた。

砂糖を練り混ぜると栗がもっちりとしてひとまとめになる。
レンジから出したあと、とくに加熱はしなかった。

この栗の餡を大匙1~2くらいの量とり、クックパーで包み込んでキュッとひねる。
テルテル坊主みたいになったその頭部分を、絞りを固定したまま
親指でグッと押し、クックパーからそっと取り出す。

左上から順に、作った栗きんとんが並んでいる。
1粒の大きさがバラバラなので、次回はひとまとめにしたあと、スケッパー
などで等分にして軽く丸めておいたほうがやりやすくなるだろう。

さてお味見だ。
あとから砂糖を混ぜたのと、電子レンジ以降の加熱をしなかったせいか、
砂糖がジャリッときた箇所もあったが、素朴な栗の風味が口いっぱいに
広がり、記憶にあるあの味にかなり近くて感激!

今シーズンは栗でいろいろなものを作りたい。

*

皿に載せ、ラップをして冷蔵庫に一晩おいたものを食べてみた。
しっとり加減は申し分ない。砂糖の甘さもちょうどいい。

今回フードプロセッサーで細かくしたわけだが、栗の細かい粒が少し気になる。
フードプロセッサーのあとに裏ごしすれば、完璧に滑らかな口当たりになるだろう。