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自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

死ぬのは癌に限る-5

2012-07-31 08:13:07 | Weblog
大往生したけりゃ医療とかか
わるな     2012-7-31

前回、死亡診断書について書
きました。これを視野に入れ
ずに自然死・自宅死を進めて
しまうと困ることになるので、
先に書いた訳です。

本来、この本(著者は医師の
中村仁一氏幻冬社刊)のテー
マは、自然死とその前の医療
行為についてです。

先生曰く 「自然死」は、いわ
ゆる餓死です。そしてその実
態は:
「飢餓」脳内にモルヒネ様物
質が分泌される。
「脱水」意識レベルが下がる。
「酸欠状態」脳内にモルヒネ様
物質が分泌される。
「炭酸ガス貯留」麻酔作用あり

死に際は何らの医療措置も行わ
なければ、夢うつつの気持ちの
良い、穏やかな状態になり、無
事に死ねる。

ところがここ30~40年、死にか
けるとすぐ病院へ行くようにな
った。行けば病院は、何かする。
家族もそれを望む。疎遠だった
親戚も口を出す。家族は出来る
だけのことをすることを望み、
そして病院はしてしまう。

でも、どんなに進んだ医療でも
医師でも、死を止めることは
出来ない。出来るのは延命です。

ここから、私の考えです。
『自然死を選んで、1年で絶命
したとする。金と家族の苦労と
本人の苦痛を代償に5年生きた
とする。差は4年、延命4年です。
70-80年も生きた後の4年、し
かも楽しくも面白くもない4年
なら自然死を選びたいです。

しかし現実は、介護と言う拷問
を受けなければ死なせて貰えな
いらしい。私も自分の母と家内
の母にそうしてしまったのかも
知れない。この本を20年前に読
みたかった。自戒したい、出来
るだけの手を尽くすは、出来る
限り苦しめてやる、になって
いないのか。』

しかし、自分の事は事前の意思
表示で自然死コースに入れる
らしい。なにせ法律はこういう
事態を想定してないので、こう
いう手続きをすれば、自然死を
選べますという法定形式が無い。
現状は、こうやれば上手く行き
そうだという方法のようです。

事前指示書を残し、自分の意思
が表示できない程弱った時に、
あるいはそうなる直前に関係者
に見て貰う。但し、遺言と間違
えないこと。遺言は死なないと
効力を発しない。事前指示書は
死の前の扱いを指示する書面。
直筆で日付を入れる。但し、
「自分は延命処置を望まない」
というおおまかな表現・記述で
は、ダメらしい。下手をすると、
医師も家族も刑法に触れる問題
だから。

それを避けるために、先生のア
ドバイスによれば、もっと具体的
に、例えば:

1.心肺蘇生
2.気管切開
3.人工呼吸器の装着を望むか。
4.強制人工栄養(径鼻管、胃瘻)
5.水分補給、注射、点滴を
 望むか
6.人工透析
7.強力な抗生物質の使用

のように項目を明記し、いずれ
も望むか望まないかを指示する。

個人的意見ですが、4.が一番苦
しそうですね。動物は全て、死期
が来れば食べられなくなって、や
がてこと切れて行く訳でしょう。
それを胃までチューブを通して
無理やりに食事を詰める。死ねる
ところを邪魔するのですから、
一番残酷に思えます。絶対に望み
ません。

かく言う私自身、事前指示書を
未だ書いていませんが、まず身の
回りの物を整理しながら、時期を
見て書くつもりです。

さあこれで、大往生したけりゃ
医療とかかわるなまで、やっと
たどり着きました。同年代の友人
達は、どんな考えで死に臨むので
しょうか?
--終--

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