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自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

医療通訳

2010-05-21 08:00:08 | Weblog
医療通訳                  2010-05-21

日本が国際化する中で、日本に住む外国人の数も増えて
います。数が増えれば怪我をしたり病気になる外国人も
増えてきます。日常会話は何とか喋れる外国籍の方も、
医療用語となると難しいことでしょう。医師や看護師が話す
言葉を完全に理解することが難しい人は沢山居ます。

私は、英語が有る程度出来ますので、神奈川県と市町村
が実施する医療通訳派遣システム事業のボランテイア通
訳制度に登録しています。これに登録するためには、この
システムが実施する研修に参加し(言語によっては事前
選考に通ることが必要)、最終選考にうかることが必要で
す。この制度で派遣する通訳言語は、派遣実績の多い
順にスペイン、ポルトガル、中国、英語です。この4言語
で、75%を占めます。その他ではタイ、韓国、タガログ、
カンボジャ、ベトナム、ラオスです。後者4言語は、通訳の
確保が難しい言語です。

派遣実績は、年間全言語で3600件、つまり月間300件、
土日は通常は派遣しませんので、1日にすれば13~15
件になります。これだけの派遣をするためには、病院から
の派遣依頼を受け、その言語担当の通訳に連絡し、日時
がその通訳にとって対応できるか確認し、だめなら他を探
す、そして通訳が見つかったら、病院からの依頼内容を
確実に伝え、その他注意事項を指示する、といったコー
デイネーションが必要です。そのための場所(部屋か机)、
施設(電話、パソコン等)、そして人間が多数必要です。
つまり、全く儲からない、あるいは儲けてはいけない作業に
確実に、多額の費用がかかります。今はこれを県・市町村
が負担しています。

勿論、これを運営しているNPO法人も、自主財源で頑張っ
て居ます。但し法人の性格上、何か利益を上げると言って
も語学講座だとか、本の出版だとか、こういった事業に関心
のある他の団体への講師派遣とか、地味で利益の採れ
ない事業で稼ぐしか方法はありません。お金を頂く相手も
同じようなことで苦労している県や市や、NPO法人だから
です。

もし貴方が、こういった法人の役員・理事を引き受けてくれ
と頼まれたら、これは私のアドバイスですが、引き受けては
いけません。確実に無報酬で、おまけに理事として他の団
体に出かけて行って講演した謝礼まで、寄付させられるのが
落ちですよ。

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