2016-09-10 国際医療研究会
昨日13時から東大の伊藤国際学術
研究センター(セブン&アイの伊
藤氏の寄付)で国際医療研究会が
行われて聴講した。医療通訳に関
し当面する問題についての研究発
表パネルである。
神奈川県では医療通訳をmicかなが
わNPO法人が主体となり有償ボラン
テイアで行っており、私はなんと
か上手くやれてると思うが、日本
全体ではどうなのか、2020年の大
量外国人来日に備えてどうなる?
主要テーマ:
通訳の収入が魅力有るレベルにな
れば、なり手は増える。同時にその
技能実力を見える化する必要があ
る。そういう難点を克服する手段
として電話通訳はどうか?益々
高度化するスマホの知能を生かし
た機械翻訳通訳の現状はどうか?
会場からの発言で、医療通訳が
専門職として食べていける日は
何時くるか?パネリストの回答は
ぐじゃぐじゃしていた。答えられ
ないのが本音である。私の答えは、
そんな日は来ないである。20年内
には、有り得ない。
何故か。国際会議の通訳者や旅行
ガイド通訳はプロは食べていける
ようになってる。そうしている。
医療通訳もそうすべきだと考える
考え方も有る。そうするためには、
通訳の技量を見える化した方が良
い。金を患者から集めて通訳者に
払う側が不安だからである。だが;
日本の医療はそのようにはできな
い。医療の収入の大半は保険から
の収入であり、○○治療手術や○
○検査は、いくらで何点と決めら
れている。そこへ通訳と言う項目
を入れるには大議論が起こる。仮
に外国人患者が被保険者であって
も大多数の日本人被保険者には不
要な項目だからである。
そんな法律改正が通る訳は無い。
自由診療の項目に入れるにしても、
10年20年では決まらない。長い準
備期間が必要だ。
人間の通訳を介さないで、機械が
通訳するのはどうか。通訳者が
治療現場まで出向かなくても良い
電話通訳方式はどうか。これは、
益々実用化に近づくし、既に実用
化されているところもある。貴方
のスマホにVoice Traと言う無料
アプリをdownloadして試してみて
ください。きっと驚く。