Aruiのスペース

自分の身の回りで起こったことの記録であったり、横浜での生活日記であったり・・・です。

翻訳

2012-07-07 08:47:43 | Weblog
翻訳       2012-7-07

昨夜、久し振りに横浜市大の
金沢八景キャンパスに行きま
した。若い人達が溌剌と出入り
したり、ベンチで語り合うのを
見るのは楽しいですね。

16時10分開講の市民向けの英
語の講座に参加しました。長年
英語との付き合いは有りますが、
この講座では、英文学のプロの
翻訳家の話が聞けるので参加
しました。こういう機会は多分
生まれて初めてです。

講師は翻訳家、東京工業大学
教授 小川高義 先生

サラリーマン現役の時の翻訳は
殆ど製品カタログとか技術仕様
の翻訳でした。文学作品は、原
文で読む努力をしましたが、殆
ど英文和訳の勉強の域を出ない
ものでした。作品の鑑賞は出来
ていないです。

一番印象に残った言葉:英文を
見てすぐ日本語に訳すな、英文
から直接その場面と状況をイメ
ージしてみる。そのイメージを
日本語で最も適切に記述すれば、
直訳か意訳かを気にしなくて良い。

いろいろ例文で説明が有った中で
うーん上手いな、そうなんだと感
心した翻訳例:Later in the
afternoon the sun went down with
a riotous swirl of gold and varying
blues and scarlets.....Fitzgerald
[Winter Dreams]

青と緋色の後のsが曲者です。
金色と、青と緋色の複数の色に変
わりながらと言うイメージですね。

riotous:新聞にriotと出れば大抵
暴動です。riotousは辞書に【形】
暴動の(ような)、〔人が〕暴徒と
なった、暴動を起こす、大騒ぎの、
騒々{そうぞう}しい、ふしだらな、
放縦の、〔植物などが繁茂した、
鬱蒼とした・・・とあります。

先生の訳例:夕方になって、渦巻く
黄金色の光彩を放つ太陽が、青と
赤の濃淡に変幻する空を見せなが
ら落ちて行くと・・・・

blueとscarletの複数形を「青と赤の
濃淡に」と訳しました。riotousは
無視ですかね、見事ですね。