ふみさんの日々雑感

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鬼滅の刃

2020-05-27 10:38:02 | 映画・ドラマ・小説・マンガ

「鬼滅の刃」の漫画本を20巻まで読んで、しばらくボーっとしていた。

昔は、本当に漫画をよく読んだ。家には数え切れないほどの漫画本が本箱にズラッと並んでいる。

初めて家に来た人がビックリするくらい。貸本屋をしたら、と言われた事もある。

夫は、漫画を読まない人だけど、私の為に大きさに合わせて本箱を作ってくれた。

私は、漫画も読むけど本もよく読む、どちらかと言えば活字中毒かな。

子供達も漫画も読むけど、本もよく読む。

息子が学校へ行っていた頃は、息子が少年漫画を買っていたので私も読んでいたが、だんだん、読まなくなった。

私は、少年漫画は好きにはなれなかった。何と言うか、私には、絵やストーリーが雑な感じがし、深みや奥行きが感じられない。だから読まなくなった。大友克洋の本は好きだけど。

始めに買い揃えたのが、竹宮恵子「地球へ・・」だった。

私は、SF大好き人間で、アーサークラークやアイザック・アシモフ・小松左京・筒井康隆等々を読み漁っていたので、漫画もSF物が好きだった。

昔読んだ「竜の卵」という小説が、いまだに忘れられない。作者は忘れてしまったが、でも、その中の出来事が、不思議と今でも時々思い出される。

子どもが学校へ行っていた頃、引っ越した家の近くに貸本屋があり、借りて来て読んで面白ければ全巻買い揃えていた。

そして、昔は、本屋さんの漫画本はビニールを被せてなかったので、読んで面白ければ買い揃えていた。

そんなこんなで、増えて行った。

今、本屋さんによく行くので、行くと漫画コーナーに行ったりするが、やっぱりビニールがかかっていて中身が分からないから、手にも取らないし買わない。

今は、ほそぼそと読んでいる漫画の続きが売り出されると、娘が「売り出されていたよ」と言って買って来る。

山下和美「ランド」・清水玲子「秘密」・あしべゆうほ「クリスタルドラゴン」・篠原烏童「ファサード」等々を買っている。田村由美「7SEEDS」は完結してしまった。

そういえば、山下和美「不思議な少年」は完結したんだっけ、9巻まであるけど。

だから、鬼滅の刃をアニメを見ていた娘の家族に、面白いよと言われても「あ、そう」だった。

学校の子ども教室に来ていた子が、積み上げて読んでいた時に、手に取ってパラパラと読んだけど、私の知っている少年漫画とちょっと違うかな、と思う程度だった。

でも、娘達がわざわざウチに来て、「1年間無料だから」とアマゾンプライムをパソコンに入れて行った。「面白いから見て」と。

で、ポチポチ見始めたら、まず、絵が繊細で美しい。テレビアニメというよりは、劇場アニメのように、素晴らしい出来栄えにビックリ。バックに流れる音楽が、またいい。

そして、なにより、鬼も含めての登場人物の過去物語が胸を打つ。

「面白いね」と娘に言ったら、娘達に近くの大きな書店に連れて行かれた。

特設コーナーの本を読みたそうに見ている娘夫婦に、つい「買ってあげるよ」と全巻大人買いしてしまった。

二人が読み終わった本を持って来た。娘は2回読んだと。

最初は、一日に1冊2冊と読んでいたが、最後は徹夜して全部を読んだ。

20巻目も売り出すと直ぐに娘たちが買って、読んで持って来た。

久しぶりに夢中になった。

漫画の方の絵も、私が思い込んでいる少年漫画と違っていた。

しかし、何と漢字の多い事か、セリフも子供達に理解できるのかと思うほど、容赦なく難しい言葉遣いで、カナがふってないと読めない難しい漢字が多い。

作者の名前も読めなかった。

そして、時代がなぜ大正時代なんだろう、と考えてしまう。

私の中でも、大正時代は短くてあまり印象に残らない時代に思う。ただ、父や母の生まれた時代。なぜ、江戸でもなく明治でもなく大正時代なのか。昭和はあり得ないと思うけど。

明治生まれの祖母は、私が幼い頃、寝かしつける時の昔話に、よく鬼の話をした。鬼は、子供をさらっていって食べるのだと。だから、夜暗くなるまで外で遊んではダメだと。

今だに、その昔話が怖かった事を思い出す。タヌキやキツネが人を化かす話とか、今思えば、小さい子を寝かしつける時に、よくそんな怖い話をするな、と思う。

そして、最近、作者が女性だと知って、何か、やっぱりと納得した。

早く最終回までの本が読みたい。劇場版のアニメも行くつもり。

それまでに、もう一度、アニメを見、本を読み返そうかな。

 

余談だけど、戦いにボロボロになって蝶屋敷で養生するシーンを何回が読みながら、ふとある小説を思い出した。

カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」

映画も見たけど、そのなかに出て来る世間から隔離されて育てられた子供たちが、大きくなり戦いに行き(必要とされる臓器を提供)フラフラになって帰って来て看病され、また戦い(まだ残っている臓器の提供)に、何の抵抗もなく指定病院に行く。

鬼滅と私を離さないでは、彼や彼女たちの未来は正反対だが、なぜか重なってしょうがなかった。

鬼滅は人間の為に戦い、私を離さないでは、誰か知らないが偉くて金持ちのために戦う。

 

 

 

 

 


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