ふみさんの日々雑感

生活の事、家族の事、大好きなサッカーの事・・・日々いろいろ

夫の本

2013-06-13 19:40:11 | 家族
夫が残した膨大な本。

やっと片付ける気持ちになった。

この間の日曜日に業者に取りに来てもらった。

土曜日から息子に来てもらい、彼の欲しい本等をのけたり、押し入れの中やトランクルームなどを調べて本がどこにしまってあるかを調べた。

時間は、10時頃から夕方の5時半頃までと言われ、そんなにかかるのかと思った。

当日、手際よく本箱や押し入れ等から出してビニール袋に詰めて、それを折りたたみ式の箱に詰めて行く。

段ボールを使わないのね。その方が保管に場所も取らないし、繰り返し使えるからと。

私と息子は、ついでに夫の遺品を整理した。

2時頃には終わり、「意外と早いですね」 と私。
「本箱とかにキチンと整理されていたから、助かりました。家によっては、2日もかかる時があります。2階建てで、いろいろな所にグチャグチャに入っていたり。」
「夫が、全然捨てられない人で、本当に溜って溜って」
「奥さんが先に亡くなられた人なんて、歯止めが利かなくなって、どうしょうもなく増えた家もありました。」

約1600冊もあったそうだ。そんなに!!

本箱はほとんど夫の手作りだった。2重に重ねてある本箱の、手前の本箱には動かしやすいように下にキャスターが付いていた。

それらの本箱を、分解し、燃える、燃えないと分類し、又、長い板はノコギリで適当に切って、ゴミ袋に詰めた。

まだ、本箱は残っているが、後は来週にしょうと、夫の部屋の物入れ等を整理していたら、綺麗な箱の中に赤い表紙の本?ノート?

開いてみたら、日記?

夫は、ずっと日記を付けていた。中学生の時から亡くなるまでの日記帳を残されて呆然とした。途中から5年日記になって。でも、読むに読めずそのまま引き出しにしまってある。亡くなった年の日記を少し読んだが、とても、辛くて読めなかった。

そんな日記の一部かなと思い、読んでみた。

なんと、家族の交換日記だった。

こんな日記を書いていたなんて、全然、覚えていなかった。

それは、大坂時代だった。息子が4年生に、娘が1年生になる年のお正月から始まっていた。

息子の汚い字。娘はなんとか読めるひらがなと絵。

息子が朝起きなくて困っている。

夫が自分の靴を買いに行き、バーゲンの中でも更に安い靴を買い、子供達の物には高いものでも気前よく買えるのに、自分のものとなるとダメだと嘆いている。

息子と“銀河鉄道999”を見に行き、これで3回目だと書いている。そういえば、あの頃は、子供とアニメマンガをよく見に行った。楽しかったな。

そして、子供達はどんな青春時代を送るのだろうと書いている。

娘が小学校に上がるので、一部屋を模様替えし、板を買って来て、息子の机とくっつけて二人分に広げた事。私が、「北の国から」みたいだと感激している。そして、子供達も大喜び。

息子が朝起きたら、宿題をするのを忘れていて慌ててやった事。「僕は天才だから、すぐできるよ」 といいながら。

下の娘が2才の誕生日が終わってすぐから、小学校の4年生になる時まで過ごした大坂時代。

ママ友が一杯いて、私にとって一番楽しい時代だった。

家族だけが世界の濃密な時代。

父も母も元気で農業をし、私達の上に君臨していた。

姉も、超腕白で超ヤンチャな三人の男の子の手綱をしぼるのに必死だった。下の男の子は、ウチの息子と同い年だったので、小学校の6年間、冬休みは我が家で過ごしていた。

あんな事、こんな事、いろんな事を思い出した。

外は雨。一人、思い出に浸った一日。













コメント
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