ふみさんの日々雑感

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映画「桃さんのしあわせ」

2012-12-15 09:50:04 | 映画・ドラマ・小説・マンガ
香港映画は初めて見た。

最近、単館映画に見に行く事の方が多い。

昔は、大がかりなハリウッド映画を見る事が多かった。有名な俳優でたっぷりとお金をかけてビックリするようなCGの映画を好んで見に行っていた。

でも、最近、そういう映画に飽きて来て、単館映画を見に行くようになった。都心でしかやっていないのでネットで場所を探して行っている。

地味な映画でも平日でも、意外と人が入っているのにビックリする。

この映画は、新聞の映画紹介欄に載っていて、又、見に行った映画で予告を見て行こうかなと思っていたが、気が付いたら終わりそうなので急いで見に行った。

60年間、ずっと同じ家族に仕えてきたメイドの桃さんが亡くなるまでの物語。

映画プロデューサーのロジャーは、アメリカに移住した家族と離れて香港で桃さんと暮らしている。

ドキュメンタリーのような映像で、日常が淡々と続いて行く。

ある日、脳卒中で倒れた桃さん。身体も言葉も不自由になり、身内のいない桃さんは「老人ホームに入れてくれ」とロジャーに頼む。

いつしか、ロジャーは遠く離れた家族よりも、いつもそばで親身に仕えてくれた桃さんが、自分にとってかけがえのない人だと気づいて行く。

忙しい仕事の合間に老人ホームに行き、桃さんを介護する。ホームの人達は二人を仲の良い義理の母子と思っている。

ロジャーの映画が出来あがり、有名人達との完成パーティにロジャーは車椅子で桃さんを連れて行く。彼にとって一番大切な人は、自分が生まれた時から当たり前のようにそばにいて面倒を見てくれた桃さんだったのだ。

二度目の発作で倒れた桃さん。病院に見舞いに行ったロジャーは医者は「もう、そろそろ薬を止める時にきている。」と言われる。

大事な映画の仕事で中国に行くロジャーは 「どうしても、行かなければならないので、もし、その時には帰って来るまで霊安室で預かってくれ」 と。

最後に、アメリカにいる家族達が集まって桃さんのお葬式。弔辞を読むロジャー。

夫や姉の葬儀を思い出して涙がこぼれた。

実話だそうだが、身よりのいない桃さんの人生の終わり方に、幸せを感じ暖かい気持ちになった。人と人との繋がり、絆を思う。

ノーギャラで出演したというアンディ・ラウの優しい眼差しが良かった。



コメント
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