波打ち際の考察

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波屋山人

良い蕎麦は刺身

2007-12-06 19:20:48 | Weblog
良い蕎麦は刺身である。
いい刺身をべったり醤油に入れてから食べるという人はあまりいない。
せっかくの刺身の甘さ、滑らかさ、しゃんとした香り、そういったものをバランスよく味わうには多くの醤油を必要としない。

蕎麦だって同じだ。
いい蕎麦をどっぷりつゆにつけてしまったら、つゆの香りが勝ってしまう。
ちょこんとつゆをつけて食べたときに感じる生粉打ち蕎麦(十割蕎麦)の味わいは格別だ。
そのなめらかさ、みずみずしさ、歯ごたえ、のど越し、どれも上等な刺身にひけをとらない。

ただ、ちょこんとつゆをつけるのが難しい。
私流の作法では、まず蕎麦はだらっと長く垂らすのではなく、ちょっと丸め気味にはさむ。
そして、つゆの入った容器を手に持ちちょっと傾け、そこに箸の先のほうを持って行き、つかんだ蕎麦の頭にちょこんとつゆをつける。

以前は長く垂らしたままつかんだ箸の先にちょこんとつゆをつけ、食べていた。
なぜ垂れ下がった下にちょこんとつけないか。それは、最初の一口を食べたときに塩分を感じたいから。
箸の先のほう、蕎麦をつかんでいるあたりにつゆをつけると一口目にはつゆを感じ、垂れ下がった下のほうにもちょっとつゆが伝ってくるから、口に入れても物足りないということはない。
最小限のつゆで最大限に蕎麦を味わうことができる。

また、私流ではずずっとすすったりしないのだが、そういう流派があっても良いかと思う。
あんまりすすってると、空気吸いすぎておならぷーぷーになるかもしれませんし。

先日、「蕎麦の膳 たかさご」という店に行ったところ、メニューに下記のように書いてありうれしく感じた。
―― 蕎麦の食べ方は、昭和十六年まで、すすらずに音を出さず、そしてまる飲みせずに蕎麦の風味と汁の濃をゆっくりと味わい、楽しみながら食していました。――

ほらほら、私の食べ方を変わってる、邪道だ、と言う人もいますが、こんな食べ方があってもいいじゃないですか。

神楽坂には「蕎麦の膳 たかさご」の他、「蕎楽亭(きょうらくてい)」や江戸川橋の地蔵通りから牛込中央通に移ってきたばかりの「生粉打ち亭(きこうちてい)」など、いい蕎麦を出す店が何軒かあります。
名前を忘れましたが、本多横町の奥や蕎楽亭近くの蕎麦屋さんも、おいしいですね。

ついつい食べ過ぎる年末、蕎麦はさっぱりといただけるファストなスローフード。
つけるつゆさえ少なければとってもヘルシー。
せっかく健康的な蕎麦を食べているのに、つゆを大量に使い、最後にそば湯として全部飲んでしまう人がいますが、それはラーメンの汁を全部飲むようなもの。他人事ながら高血圧を心配してしまいます。(私の血圧は先日上が103、下が76程度でした)
つゆをちょこんとつける食べ方では、どんなにつゆの少ない店に行っても半分以上のつゆが余ります。もちろんそば湯はたっぷりいただきます。
ぜひ良い蕎麦を刺身のようなものだと意識し、少量のつゆの消費で健康を増進されますように!



・・・以上のように書くとなんだか蕎麦好きな人のこだわりのある人のようですね。先々週あたりは連日市ヶ谷の「カレーの王様」で大盛りカレーを5分で流し込んでたんですけどね。まあ、たいしてこだわりはありません。上級もB級も好き。

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1 コメント

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イッタ直後のくり○りす (もんもんもん)
2007-12-16 01:28:34
ぷっくり膨れた豆を写メらせてもらったYOwwwなんか最近クリ写メココで流行ってるみたいw
もっと詳細きぼんぬww
http://o-pack.net/t/Mfn2g/
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