波打ち際の考察

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波屋山人

ついに橋下(はしもと)弁護士が提訴されるらしい

2007-08-28 08:59:40 | Weblog
タレントの橋下弁護士を提訴へ 番組で弁護団の懲戒呼び掛け(共同通信) - goo ニュース


過激なトークが売り物の大阪のテレビ番組で、橋下弁護士が光市母子殺害事件の弁護団を糾弾したところ、かなり共感を得て大きな騒動になってしまった。安田好弘弁護弁護団長のほか、広島弁護士会の今枝仁弁護士や足立修一弁護士もネット上で批判の的にさらされていた。

広島弁護士会にも多くの苦情電話やFAX、メールが来ただろうし、弁護士として営業上の不利益もこうむっていただろう。
中には感情的な、今枝仁弁護士や足立修一弁護士の人格まで中傷する心ない人もいただろう。

何人かの法曹関係者が、批判されている弁護士たちをフォローして「懲戒請求を安易に出すことは罪になるおそれがある」とアピールしたから、弁護士に対して懲戒請求することから手を引いた一般人も多かった。
弁護士から、罪になるよ!と言われたら怖いですし。

ただ、弁護士さんたちが言っているのは、「根拠もないのに懲戒請求を出したらだめ」ってことだけ。
弁護士さんたちは自分たちのことをトンデモないとか、いいかげんだとか、独善的だとか、そういう自覚は全くて、正義は自分たちにあると思っているから、「根拠もないことを言うと罪になるよ!」と言える。

だけど弁護士によっても認識が違う。橋下弁護士は懲戒請求に値すると判断したわけだし。
光市母子殺人事件の弁護士に懲戒請求を出すことが罪に問われるとは限らない。
まあ、広島は伝統的に社会主義とか共産主義とか弱者保護に共感する法曹関係者が多いから、裁判官も光市母子殺人事件の弁護士の肩を持ってしまうかもしれないけど。


ここで必要なのは、論理的思考。
弁護士に懲戒請求を請求したい人は、懲戒請求に値する判断材料を冷静に積み上げればいい。
それに反対する人は、淡々と論理的に反論を述べればいい。

それができないのに弁護士を懲戒請求しようとする人は、罪に問われて当然だし、
それができない弁護士は懲戒請求されて当然。

せめて弁護士さんは弁護士を職業にしているんだから、論理的に、一般人にもわかるように発言してください。
べつに、少年の弁護をすることについて批判している人は少ないと思います。
弁護士さんたちのやり方が姑息だと思われてしまっていることについて、なぜなんだろ、と現実を直視していただきたいものです。


■参考
>>>共同通信 2007/8/27
http://news.goo.ne.jp/article/kyodo/nation/CO2007082701000636.html
タレントの橋下弁護士を提訴へ 番組で弁護団の懲戒呼び掛け
2007年8月27日(月)22:04

 山口県光市・母子殺害事件で、被告の元少年(26)の弁護士が27日、テレビ番組の発言で業務を妨害されたとして、タレントとしても活動する橋下徹弁護士に損害賠償を求める訴えを広島地裁に起こす方針を明らかにした。原告は広島弁護士会の今枝仁、足立修一の両弁護士。今枝弁護士によると、橋下弁護士は5月に大阪のテレビ番組に出演した際、弁護団の懲戒処分を弁護士会に求めるよう視聴者に呼び掛けたという。


>>>J-CASTニュース 2007/6/20
http://www.j-cast.com/2007/06/20008589.html
07年6月19日、弁護士有志が、「いたずらに懲戒請求を行い、これを煽る行為は違法であり、直ちに中止することを求める」といったアピールを発表した。6月14日夕方、46人の弁護士が呼びかけ、18日までに508人の弁護士が賛同した。

アピール文では、最高裁の判例をあげ

「現在行われている懲戒請求と慫慂(しょうよう、しきりに勧めること)は、事実関係を踏まえず、元少年の弁護人であること自体を捉えてなされており、明らかに違法」
とした上で、日弁連に「元少年を死刑に出来ぬのなら、元少年を助けようとする弁護士たちから処刑する」といった脅迫状が届いたことを指摘。こうした動きは

「被告人が、弁護人による効果的な弁護を受けるという憲法上の権利そのものを、根本から否定し封殺しようとするもの」
だと訴えている。

もっとも、このアピール文では、「元少年の弁護をすること自体に対して非難が集まっている」という現状認識が示されており、「死刑回避のための荒唐無稽な主張に対して非難が集まっている」という「まとめサイト」などで示されている認識とはかみ合っていない。


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