波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

日本ユニセフ協会やワールドビジョンにお金を払わせる方法

2010-12-02 23:06:19 | Weblog
GoogleやYahoo!で「寄付」「募金」「ボランティア」などを検索すると、
検索結果が表示された上のほうや右側に、日本ユニセフ協会やワールドビジョン、日本盲導犬協会やプラン・ジャパンなどの団体のリンクが出てくる。
これはテキスト広告だ。
クリックすると寄付や募金を求めるページが開く。

Googleの広告はアドワーズ、Yahoo!の広告はオーバーチュアが担当。
GoogleやYahoo!の検索結果ページに広告を出したい法人は、アドワーズやオーバーチュアに申し込む必要がある。

登録したキーワードに応じて、広告が表示され、それぞれのキーワードの単価×クリックされた回数が広告費になる。
登録しておいた月別予算がなくなり次第、広告は表示されなくなる。

「寄付」「募金」「ボランティア」などといった大きなキーワードは、単価が100円、200円になることもめずらしくない。
「援助貴族」で検索してもワールドビジョンの広告が出てくるけど、これはマイナーな単語なので単価は数円かもしれない。
「人助け アフリカ」などの複合キーワードも何十円かするだろう。

Gooeleで「寄付」を検索して、日本ユニセフ協会やワールドビジョンなどの広告をクリックすると、1クリックにつき100円以上のお金がアドワーズに入る。
日本ユニセフ協会やワールドビジョンは、募金から捻出した広告費を消化する。

もし、日本ユニセフ協会やワールドビジョンの広告が目障りだ、という人がいたら
無視しないで、広告をどんどんクリックすればいいかもしれない。
彼らは広告費をどんどん浪費してしまう。
予算の限度額まで浪費すればもう広告が表示されなくなる。

日本ユニセフ協会やワールドビジョンがいくら広告費を使っても思うような寄付を集めることができなければ、大規模な広告の効果を疑問視して、広告宣伝に頼った募金集めを控えるようになるかもしれない。

そんなことをふと思ったのは、ミャンマーで奮闘する吉岡秀人医師のブログで
「12月19日(日)か12日(日)放送の情熱大陸に3回目の出演をする」
という記述を見たからだ。
http://japanheart.exblog.jp/13616672/
ぼくは吉岡秀人さんの働きを尊敬、共感しているので、吉岡さん率いる「ジャパンハート」(途上国の子どもたちを救う国際医療団)を支援する会員に登録している。

喜捨精神とか信仰熱心とか居場所探しとか達成願望などといったありきたりの言葉からかけ離れた、もっと深い痛み、迷い、悩み、体験、発見、喜びなどが吉岡秀人さんの奮闘に見出せる。
惰性とか組織の歯車とか保身とか信仰にからめとられず、アイデアをひねり、苦しみ、突破し、変化を続け、多くの人の心を動かしている。

だから、テレビ局や制作会社の人も注目し、何度も取材を行っている。
おそらく、吉岡さんのもとに多くの共感が寄せられ、資金や物資も支援されるだろう。

それに比べて日本ユニセフ協会やワールドビジョンやプランジャパンはどうだろう。
毎月引き落としの会員を増やして継続的にお金を得る方法を工夫したり、マーケティング調査に基づいて同情をさそう写真を広告に使ったり。
支援のために末端のスタッフがどのような活動を行っているのか、そのすべてをテレビカメラの前に見せることはできるのだろうか。
見られては困る活動姿勢や数字はないのだろうか。

もし、隠すところがないのであれば、ノンフィクションライターやノンフィクション番組制作会社の人たちを招待してはどうだろうか。
きっと、日本ユニセフ協会やワールドビジョンのすばらしいところを見出してくれるだろう。
本や番組の影響で寄付がどんどん増えるかもしれない。

ほんとうに身を削って悪戦苦闘試行錯誤し、人々の未来を切り開く努力をしていると知られたら、援助貴族とか寄付ビジネスなどと言って敬遠されることもなくなると思う。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 香取神宮、佐原旧市街 (Kato... | トップ | 構造俳句宣言(趣味から芸術へ) »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
止めた。 (佐藤)
2014-04-06 23:30:50
募金しようとしたけれど、この記事を読んで貯金することにした。そういえば “ 赤い羽根募金 ” も募金の使途が永らく証されていないのを思い出した。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事