波打ち際の考察

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波屋山人

キャリア官僚

2010-06-22 23:22:46 | Weblog
トップクラスの頭脳を持つ学生が、官僚になることを避ける傾向が強まっている。
東大や京大で学んだある男がキャリア官僚の先輩たちに話を聞きに行ったところ、みんな官僚になることをすすめなかったという。
安い給料で単純な作業をやらされたり、ひたむきにがんばっているのに一般の人から責められたりして、労力のわりに報われることがないと感じている人が多いのだろうか。

かつて東大理Ⅲでもどこでも余裕で受かると言われていたその男は頭脳も性格も容姿も申し分なく、大学卒業後も好きな会社に行けると思われていた。
最終的に、キャリア官僚になることは避け、日銀や外資系証券会社数社から内定をもらい、来春からある外資系証券会社に行くことが決まった。

学者になればそれなりにレベルの高い研究をして世の中に貢献できるだろうし、官僚になってもさらに活躍の場を広げることができるだろう。
そんなトップクラスの頭脳を持った人が、外資系の証券会社やコンサル会社に続々と就職している。
それは、当人や世の中の人たちにとって利益になることなのだろうか。

森巣博さんとテッサ・モーリス=スズキさんの息子さんも金融系(ヘッジファンド)に進んだかと思うけど、天才的な数学の才能を、金融の世界で駆使することは、どのようなやりがいがあるのだろう。
お金を稼ぐことをのぞけば、何が残るのだろうか。

ぼくには、金融の魅力がわからない。
儲けられることはすごいと思うけど、いったいどういった仕組みでお金が集まるようになっているのだろう。
芸術に興味がある友人は金融に興味がない人が多いけど、金融関係の人はあまり芸術に興味がないのだろうか。

まあ、知らないことについて評価することはできない。
ラーメンをあまり食べない人がラーメンに関して的外れなことを書いてしまうように、ぼくもまったく金融のおもしろさを理解できていないだけかもしれないから、これ以上書くことはひかえておこう。


http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E3E2E1998DE0E0E2E4E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2
■国家1種合格、倍率8年ぶり20倍超 10年度
採用はさらに狭き門 2010/6/22 10:11 (日本経済新聞)
 人事院は22日、中央省庁の幹部候補となる国家公務員1種採用試験の2010年度の合格者を発表した。合格者数は昨年度より180人少ない1314人で、応募者総数に対する倍率は20.5倍。倍率が20倍を超えたのは02年度以来、8年ぶりだ。公務員の人件費圧縮のため、政府が打ち出した新規採用抑制の方針などが影響した。
 女性の合格者は272人。全合格者数に占める割合は20.7%で、過去最高を記録した。合格者は23日から始まる各省庁による面接などを経て、おおむね来年4月に採用される。政府の方針を受け、最終の採用予定数は昨年度より66人減の531人に絞り込まれる。過去10年の採用数は600人前後で推移しており、志望者にとっては一段と狭き門となりそうだ。
 合格者を出身大学別にみると、東大が428人で最も多く、次いで京大(157人)、早大(71人)が続いた。


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