波打ち際の考察

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波屋山人

NHK受信料不払いの方法

2014-02-21 23:03:32 | Weblog
作家・写真家の藤原新也さんが、NHK受信料の支払いを停止したようだ。
支払い停止の手順が細かく書いてあった。意外に簡単らしい。

昨年や一昨年は、「NHKは反日的だ、左派的だ、不公平だ」という声が大きく、
解約した人も多かったみたいだけど、
今回は、「NHKの経営陣は右翼的だ、不公平だ」という声が上がっているらしい。

受信料を払わない者が増えて報道が左派寄りになれば、
それに対抗して保守層が不払いを増やして、結局NHK職員の高給を払えなくなってしまうと思うのだがどうだろう。

それにしても、右派も左派も何を基準に「公平」などと言っているのだろう。
自分のことを「公平」だと思っているのだろうか。
軽々しく言えないことだと思うけど。

まあ、NHKの保守化に乗じて受信料不払いを運動化する人たちは「いいこと思いついた!」などと思っているのかもしれないけど、
同じことを保守派の人が行うかもしれない。

つまり、「NHKは親社会主義的なディレクターを多く抱え、反日傾向が止むところがない。正常化するまで受信料の支払いを止めさせてもらう」と電話する人も続々と増えるかもしれない。。。

最終的にどうなるのかわからないけど、NHKの存在意義は何なのだろうと思う。
見たい番組はないのに受信料だけとられる。番組は洗練されておらず安いつくりなのに職員は高給。
東大を出てディレクターをやってた友人はNHKをやめたけど、失望することもあったのだと思う。

この機会に乗じて、ぼくも受信料の支払いを停止しようかな。


藤原新也さんのブログより
  ↓
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■2014/2/19
案ずるより行うが易しの典型のようなNHK受信料支払い停止に関するアドバイス。

(略)しかしこのNHK受信料支払い留保の手続きに関しては案ずるより行うが易し、つまりきわめて簡単にその手続きは”気持ちよく”できるので、ご自身の考えとしてそういった行為に出られる会員のために私が経験した支払い留保手続きの手順を簡単に記しておきたい。

まず下記のURLのNHK受信料の窓口にあるフリーダイヤル0120−151515か有料ダイヤル050−3786−5003に電話をする。

http://pid.nhk.or.jp/jushinryo/toiawase/index.html

ナビダイヤルで3を押すとオペレーターが出てくるのでここで受信料の不払いを告げる。
オペレーターは名前と受信料支払い登録時の電話番号を聞いて来るのでそれを告げると、上司が出てくる。

上司という言葉が出て来たので”ウムいざ対決か”とちょっと居住まいを正すがこれが拍子抜けするように相手の物腰は親切かつ、考えようによっては”私の味方’とも受け取れる。

この上司とやらにここで受信料支払い停止の理由を話すわけだが「今回のNHKの会長や経営委員の発言が公平をむねとする公共放送の立ち位置を危うくするものであり、この状況が改善されるまで支払いを停止したい」というまっとうな話をするわけだ。

その男性の上司(名前を聞いたが失念)の方はなかなか感じのよろしい方で、聞きようによっては一般視聴者からそのような申し出があったことに我が意を得たという風にも受け取れるような物腰で、向こうの方から今回のNHK会長や2名の経営委員の発言の不備に関する抗議は私ども公平を守らなければならない立場にある者はもっともなご意見であり、そのことは謙虚に受け止め必ず情報として上げておきたい、と丁寧に対応。

と”ご理解”を得た上で支払い停止の話になるわけだが、昨今、ほとんどの視聴者の受信料は銀行の自動引き落としとなっているが、支払い停止に関してはわざわざ銀行に行く必要はい。

つまり支払いの変更ないし停止はおもしろいことにアナログチックにこの上司との話合いだけで済むのである。

その場合、留意しなければならないことは先方としては自分の方から停止をかけるわけにはいかず、先方としては自動振り込みシステムを停止し、2ヶ月あるいは半年ごとの手動振り込みに切り替えるということである(私の場合は最短の4月からの切り替えとした)。

そしてその2ヶ月ごと送られてくる振込用紙をこちらが無視するという時点において、支払いの停止の意思表明となるわけだ。

当然1年も2年も振り込みをしない場合は督促状が送られてくるわけだが「それでもなお払わない場合は差し押さえということになるのですか」と尋ねると「その場合は当方も一件一件相当の出費(時には受信料滞納金以上の)を要することになり何千、何万件ものそういった手続きをすることは現実的ではありません」

となかなかご親切かつ配慮に富んだ返事が返ってきた。

要するに簡単に言ってしまえば確固とした理由のもとの受信料支払い拒否に関してはNHKとしても強腰には出られないということである。

それから今日の朝日新聞の社会面と朝日新聞デジタル(下記のURL)にも出ていたタイトル『籾井氏「どこが悪い」』という籾井氏の経営委員会での再びの居直り発言の記事を書いた朝日新聞編集委員の川本祐司氏にこの件について電話入れてみると、会長の記者会見直後に1000件の不払いがあったというのは電話でそのような抗議があったということではないかと言う。

http://www.asahi.com/articles/ASG2L5QFSG2LUTIL03P.html

つまり先にも書いたように昔は一件一件人が受信料の徴収に来ていたわけだが、昨今はほどんど銀行の自動引き落としになっており、支払い拒否が出たとしてもその結果がわかるのは半年から1年後となるということである。

ということは長丁場の”仕事”になるわけで、どうやら受信料支払い留保がそんなに大仕事ではなく、リスクもあまりないとわかった暁には私たちはその行為を「長丁場のゲームとして面ろう楽しんだらええやないか」(急に関西弁)というスタンスで臨んだらよろしいのではないかと思うのである。
(略)


■2014/2/18
公共放送であるNHKの瓦解は、メディアの将棋倒しの危険をひめていると言える。

流れてくるラジオをそれとなく聞いていると、ゲストに鳥越俊太郎氏が出ていて、例のNHK問題に関連して「不払い運動を起こすべきだ」としゃべって、アナウンサーは慌てて話しを他に振っていた。

Catwalk会員からの2月10日の投稿でも「NHK公共放送への権力の圧力を批判する行動をなにか起こせないものでしょうか」とあるが、機構を動かす立場にない私たち一般庶民にできることは鳥越氏がしゃべっていたようにNHKへの抗議の意味での「不払い」という行動である。

安倍首相が自ら任命権のある(NHK会長の任免権を持っている)NHK経営委員に埼玉大学教授の長谷川三千子氏や作家の百田尚樹氏など過激な右翼思想を持った4名のお友達を任命した意味とは12人で構成される経営委員のうち、4人の拒否があれば会長候補にのぼった会長はその拒否権によって選出されないという規則があるからだ。

つまり12人全部でなくとも4人の安倍の意中の人間さえ経営委員に送り込めば自分の思い通りのNHK会長がをつくることができるということだ。安倍という人間はほんとうに悪知恵に長けている。

その結果生まれたのがあの籾井(もみい)勝人氏という会長であるわけだが、ご承知のように就任会見の席で記者から従軍慰安婦問題のことを尋ねられ、とつぜんオランダの飾り窓の女(いわゆる娼婦)のことを持ち出し、娼婦は世界どこにでもいるのだから慰安婦をことさら特別視することもない、とも受け取られかねない愚鈍な迷言を発し、また特別機密保護法のことを尋ねられ「通ったものは仕方がない」などと自らが政府の人間でないにもかかわらずなぜか”居直り”とも取れるような発言をしたりと、あきらかに公平であるべき公共放送の長に不適格な人格であることを自から露わにしている。

とうぜんマスコミの非難を受け、国会では火消しのために謝罪の意を表したわけだが、人格というものは謝罪によって変わる種類のものではなく、彼が会見で露わにしたきわめて偏狭な”思想”は謝罪面の下でいまだにあぐらをかいているわけだ。

そんな中、公共放送であるNHKの存立がおそらく戦後もっとも”危ない”局面にさしかかっていることはNHK職員もひしひしと感じており、内部には今鬱屈した空気が充満していると聞く。

そしてこの局面を打開するのは当然時の政権であるわけはなく、弱体化した野党であるわけでもなく、NHKの一般視聴者以外にないという意見が出はじめているのである。

つまりNHKの財政を支える一般視聴者は企業で言えば一口株主のようなものであり、もっともNHKに対してモノが言えるのはNHKの財政を支えている一般視聴者に他ならないわけである。

そういう意味において当然公に口にすることは出来ないが、この危機を打開するためにNHK内部の社員自ら「不払い運動が起こってほしい」と思っている人が大変多いのである。

冒頭の鳥越氏の発言にはそういった意味があるわけだが、彼の発言にはジャーナリストらしからぬ穴がある。

それは「不払い」という言葉を使っていることだ。

現今の放送法にかかる法律では「不払い」とはひとつの犯罪であり、由なく不払いを続けるとそれは差し押さえの対象となり、法的に強制的に支払いを命じられるとともになにがしかのペナルティを課せられる可能性がある。

つまり不払い行動には視聴者としてまっとうな筋を通したロジックを持って臨み、軽率にも「不払い」という言葉を使うのではなく「留保」という言葉を使うべきなのである。

つまりこのたびのNHK会長の発言ならびに経営委員の発言や立ち居振る舞いは公共放送は公平であるべきとする「公共放送法」に抵触するものであり、その危惧が払拭されるまでNHK受信料支払いを一時留保する。というまっとうなロジックを携えて一介の庶民としての力を発揮すべきなのである。

そういった文言に関する、そして穴のないロジックの周到な準備の上に立って”不払い”行動を起こした場合、それを差し押さえでもって対処したとするならおそらく裁判では不利になるから相手はそう簡単には動けないわけだ。

それから鳥越氏の発言のもうひとつの穴というか弱さは”不払い’発言をしながら自分自身その不払い行動を起こしているかどうかの発言がなかったということだ。

このトークでいずれNHK問題に触れると書いたのはつまりその件であり、都知事選につづき、また今回も私はCatwalk号船長としてではなく”個人”としてNHKの危機が改善されるまで受信料支払いの一時留保を実行することをすでに早くから決めている。

これは公に言葉を扱う表現者としてきわめて自然な行動であり、そういった動きが作家その他の表現者から上がってこない方が不思議である。

余談だが、NHKの営業経由の情報になるが、視聴者の中にはそのような常軌をわきまえた方々が大勢いるようで今回のNHK会長の発言を期に静かな支払い留保行動が起こっており、すでに万単位に近づきつつあるらしい。

「この傾向がさらに進めばそれはNHKの存在理由の根底を崩すものですから、組合としてもその一般視聴者の動静を盾に会長の去就に言及できるようになる。それにはさらに数が欲しい」

NHKのある職員はそう言った。


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以上、藤原新也さんのブログより。

NHK内部に、NHKの保守化を望まない人も多いようだ。

ブログ読者の左派系の人はよろこんで反応しているみたいだけど、
疑問を持つ人は黙っているのではないだろうか。

まあ、不公平だと感じる左派の人が不払い運動を起こして、それをNHK職員が嬉々として受け付けて、こんなに不払いが増えていますよー!とアピールしても、
それを聞いて右派の人が不払い運動を起こして、それを親左派のNHK職員が受け付けなかったら問題視されるだろうし、受け付けても問題になるし。どうなるのだろう。

世の中ではどうも左派の人のほうが少数化しているようだし、墓穴を掘ることになりかねないのではないかと疑う。
NHK視聴者にアンケートをとれば、「作家の百田尚樹は過激な右翼思想を持っている」などと認識する人は少数派かもしれない。「そのような見方は過激な左翼思想で公平ではない」などと言われる可能性だってある。

公平ってどういうことなのだろうと思う。



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