波打ち際の考察

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波屋山人

ミャンマー旅行のアドバイス

2009-11-20 07:09:07 | Weblog
ミャンマーを訪れる日本人は多くない。
年間1万人いるだろうか。
ベトナムやマレーシアを訪れる日本人は年間20万人以上。
タイには100万人以上訪れていることが多いし、ラオスだって5~6万人は訪れている。
東南アジアで、ミャンマーだけ取り残されている印象がある。

軍事政権下だから近寄りにくさがあるのかもしれない。
インフラが整っていないので観光がしにくいのかもしれない。
だけど、ミャンマーには多くの観光資源がある。

仏塔が並ぶバガンやのどかなインレー湖、静かなビーチもすばらしい。
田舎町を歩くと川で水浴びをしたり洗濯をしている姿を見ると、むかしの日本の素朴さを想像する。

電気消費量や石油消費量、紙の使用量などは日本人の10分の1以下だろう。
冷蔵庫のない食堂もあるし、トイレで紙を使わない人も多い。
人々の素朴な生活を見て、物にあふれた日本での生活を振り返ることもできる。

一度旅しておいてもわるくない国だ。
ミャンマー旅行に必要なことを、思い出すままに、いくつかメモしておきたいと思う。

★ミャンマー旅行必需品
マスク・・・非常にほこりっぽいので移動中もマスクをしたくなる。
傘・・・軽い折り畳み傘があれば、雨傘にも日傘にも使える。日差しは非常に強い。
トイレットペーパー・・・おなかを壊すことも多い。紙のない安宿や食堂が多い。
サンダル・・・ミャンマーの人は基本的にサンダル姿。お寺でも脱ぎやすい。
日焼け止め・・・これがなければすぐ地元の人並みに日焼けしてしまう。

★あれば便利なもの
ライト・・・小さなライトを携帯していると、真っ暗な田舎道で重宝する。
リンス入りシャンプー・・・安宿にはシャンプーがない場合が多い。
抗生剤か胃腸薬・・・おなかを壊すことが多いけど、薬があれば治ることが多い。
帽子・・・直射日光をさえぎることができる。
虫除けスプレー・・・蚊が多い。どうしても刺されるので、かゆみ止めもほしい。

★覚悟しておくこと
日本の1.8倍の広さの国土なので、移動に時間がかかる。大都市を結ぶ夜行バスは比較的快適だけど、移動に12時間、18時間かかることも珍しくない。

小都市に向かうバスは老朽化がはげしい。足元まで米袋を積み込み、狭苦しい体勢で移動する場合もある。道路は凸凹が多く、揺れは激しい。

信号や街灯はあまりない。停電はしょっちゅう発生。安宿では午後6時から朝6時までしか電気の使えないところが多い。道路はあまり整備されておらず、鉄道もよく脱線する。水道の安全性は不明。インフラは崩壊状態。

キンマを噛んで赤い唾液を道端に吐く人が多い。タンを吐く人も多い。手鼻をかんで鼻水を飛ばす人もいる。道路は不衛生。

「地球の歩き方」は便利だけど、記載内容が古い場合もある。載せるべきビーチリゾートの記事もない。ミャンマーはインフレが激しいので、値段の記載はあまりあてにできない。

★気をつけておくこと
ドル紙幣は少しでも破れていたら受け取ってもらえない。
逆に、チャット紙幣はどんなにぼろぼろでもあまり嫌がらないで受け取ってもらえる。

政府に対して批判的なことを言う人は多い。だけど、一緒になって政府批判をしていると、どこかに告げ口されるおそれもある。

★知っておいたほうがいいこと
ミャンマーは多民族国家。インド系、マレー系、中国系など、さまざまな顔を見ることができる。少数民族も多い。東南アジアの他の国に比べて比較的身長は高い。

ミャンマーでは露骨なぼったくりは行われていない。せいぜい倍価格の提示。
あんまり無理をして値切らなくてもいい。地方に行けばお土産の値段も安い。空港で100円程度で売られている貝殻のキーホルダーも、ビーチのお土産物屋では10~20円程度。

第二次世界大戦中、日本軍は32万人程度がミャンマーに行き、イギリス人やインド人から成る軍隊と戦った。19万人がミャンマーで亡くなったが、そのうち12~13万人はマラリアの影響で亡くなったと推測されている。
戦争末期には村民から牛馬や米を強奪する日本兵もいた。

親日的だと言われるけど、一概にそうだとは言えない。
日本語を学んでいる人や日本で働いたことのある人は意外に多い。

貧富の差が激しい。ヤンゴン郊外にはVIPの住むエリアがある。
検問を通ってお金持ちが住むエリアに入ると、瀟洒な一戸建てが並んでいる。
だけど、地方に行けば藁と板で作ったような高床式住居に住む人が多い。

ミャンマーでは半分近い子どもが10歳くらいで教育を終える。
14歳、15歳が高校生だが、高校を終えるのは3人に1人程度。
13歳(9年生)くらいから教科書はほとんど英語。生物も数学も物理も英語で習うので、高等教育を受けた人は英語が話せる。

外国人旅行者はフランス人とドイツ人が多い。ロシア人もたまに見かける。
10月や11月は日本人旅行者をあまり見かけない。地球の歩き方に載っていない町では、日本人の姿をほとんど見かけない。

★楽しいこと
ミャンマーマッサージは痛くなく穏やか。1時間350円程度から。チップをあげると喜ばれる。
高級リゾートでも2時間20ドルでマッサージをしてくれるところがある(Palm Beach Resort)。ベトナムやタイより安い。エロマッサージを勧められることはあまりない。

風俗的なことには興味がないので行かないけど、女の子と遊べるところはある。
現地で会った韓国人の孫さんによると、JJという店がいいと言っていた。「JJ ヤンゴン」で検索するといろんな情報がある。

海辺の町では、新鮮な魚を食べることができる。
中型の少しタイに似た赤い魚(red snapper)のグリルが350円程度。

ベンガル湾に面したグエサウンビーチは広く、何もなく、のんびりできる。
最高級リゾートで1部屋1泊100~200ドル。中級で40~60ドル。10~30ドルで泊まれるビーチ沿いのコテージもある(Shwe Hinta シュエ ヒンタ)。うるさいサーファーはいない。

夜空はすばらしく美しい。食堂の明かりから離れて真っ暗な中にたたずむと、澄んだ天の川を見ることができる。



コメント (1)
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