波打ち際の考察

思ったこと感じたことのメモです。
コメント欄はほとんど見ていないので御用のある方はメールでご連絡を。
波屋山人

適当にみなさんいいかげんに(2/23メモ)

2008-03-01 15:14:19 | Weblog
先週末、ある尊敬する心理学の先生を囲む会に参加した。
そこで、手元の紙にかなり汚い字でちょっとだけメモをした。
ぼくは記憶力があまりよくないから、メモしないと忘れてしまうんだけど、人がしゃべっているのをメモするのは難しい。
ICレコーダーで録音して、先日購入したソフトで自動的にテープ起こしすればいいんだけど、ICレコーダー持って行くの忘れたのでしょうがない。
(っていうか録音してもいいのかな。貴重な話だから録音したいんだけどな)

メモはかなりいい加減。後から読むとどういう意味だったかわからないところが多い。
特に後半のメモ。かなり飲んでましたからね。

2008/2/23土 19:00~22:00 22:00~24:00? オフ会メモ
(先生が参加者の質問に答えた)

Q1.中国の漢民族や共産党についての精神分析をしてもらいたい。
A.漢民族というものは根拠がない。自分の出自を忘れてそこに帰属したときに漢と称した。
周囲の野蛮人と元々何かが違っているというわけではない。

王朝の交代について。中国は堯・舜の時代というのは神話。
堯が舜に帝位を譲ったというのは幻想。

覇権はよくない、王権はいいと言うが、中国では覇権以外で成立したこともない。
毛沢東もそう。共産党員が富を独占というのは一種の王朝。
また反乱がおこって革命が起こって新しい王朝が生まれるのでは。

また、中国人はあまり国家意識がない。
一部の富裕階級(5%ほど)がほとんど資産をもっている。
その5%は儲けると外国の銀行にあずける。中国内の資産が回らない。
日本の財閥は外国の銀行にお金をあずけない。
あまり国を信頼していないのでは?
日本の金持ちは日本国内で金を使う。
中国は国民が政府を信頼していない。国家としてはもろいのではないかと思っている。


Q.一神教の世界は虐殺が多い?
A.ユダヤから一神教がはじまる。キリストもイスラムも分派だと思う。
中国は一神教ではないが、天という思想がある。
日本のような多神教徒ではない。
天は絶対的。多分に一神教的。


Q.中国は欧米と日本のどちらをより恨んでいる?
A.両方じゃないでしょうか。まだ恨みを持っている。
外国に対する敗北感があり、反発もある。葛藤状態になっている。
アヘン戦争以前は中華思想が健在だったけど、ぼろくそに負けた。
日本にも侵略された。(ヨーロッパは無縁の遠い世界)
日本のことは属国だと思っていたから自分より下の連中に侵略されるとショックが大きい。
韓国も同じ。中国が兄で日本が弟だと思っていのに、下の者に植民地にされた。
日帝36年と言うが以前に中国には何百年も支配されて仕えていた。
中国に対しては言わないが、日本のことは未だにしゃくにさわる。

Q.先祖崇拝について
中国は天帝があって、祖先がつながっているのでは。
儒教も先祖崇拝、先祖孝行。
中国人というのは一家の繁栄を子々孫々につなげる。
自分の一族を繁栄させるのが一族。

日本人は会社のため国のため。中国にはそれがない。
中国は自分の文明を信頼していない。他の文明からいくらお金をとってもよいと思っている。欧米人もいいと思っている。

日本の天孫降臨神話はむしろ外来思想。韓国の檀君神話も似たところがある。

ヨーロッパ中国は純粋に血のつながりを重視している。
日本は養子をもってきてもいい。


Q.2 養子について
血のつながりではなく家を重んずる。大名家も家をつけばいい?

(Mさん)日本みんなが遠縁?という幻想?
生物学的な地は重んじない。
唯一重視が天皇家。血のつながりを重視。朝鮮系だからそう?


Q.なぜ日本は中だけ姓があり、上と下はない?
日本民族も幻想。雑多な連中があつまった。漢民族と同じ。 
どこから来たか忘れた人が日本人となった。

日本の国家意識は6~7世紀?

となりに中華文明という大きなもの。飲みこまれまいとした。
常に中国と対抗意識をもっている。
聖徳太子も。日出ずる国の~。
中国と同じといいたかった。聖徳太子は日本人に人気がある。日本人好き。

中国には対抗意識と劣等感。
中国はアヘン戦争でぼろまけ→優越感?をもつようになった。

大東亜共栄圏は中華思想の借用。中国の真似。


Q.(Kさん)ボーイズラブについてどう思うか?
A.女性は自分を安全地帯に置いて第三者的に興奮。自分は巻き込まれなくて、清らかな乙女でいられて、そこで男性が性的なことをしている。


Q.(A?さん アメリカ在住6年)家族間の惨殺が多いのでは?
A.家族同士は一番愛し合う、また一番憎しみ合う。
子が一番憎むのは親。
家族が愛し合っているというのは幻想。家族間殺人はむかしからあった。
みんな親を殺したいということがあるのかも。
だから親殺しをタブーにした?
ふしぎなのは、なぜアメリカでは銃を学校で乱射するのだろうかということ。


Q.価値を実現するという理想?が幻想だと知ると憂鬱になってしまう。
自分の価値がなくなってしまう。自分の行動とか労働とかが幻想となるのでは。
A.みんな価値を信じて生きている。無価値だと思うと生きて行けない。
価値を絶対化していると失われると亡くなるしかない。
あらゆる価値を否定するわけではない。


Q.一神教はなぜ発生したか。
A.一神教は逃亡奴隷の宗教。あるひとつの神をもうけて信じる。きびしく規定。

ブッダは余裕がある。
ブッダとキリストの亡くなったときの様子でもわかる?(静かなものと奇跡?)

一神教はしっかり?
のんべんふらりが負けたのが近代。

明治時代それでは負けるということで働き続けてまだ続いている?
のんべんだらりと働いて滅びるか、ヨーロッパみたいにひっちゃかに働くか。
がんばったのが日本。インドネシアは?

奴隷の宗教が諸悪の根源。強い。
ヨーロッパは武力的に強い。
強い文明が世界を制覇した。
それを正しくないとして反抗すると、のんびりして負ける。
のんびりして負ける世は破滅にむかっている。
必死なやつが勝つ。
働くやつが主導権をにぎらないとその民族は滅びる。


Q.レア物になぜひかれるのか?
A.欲望はおのずとわきあがってきて心の中に根拠があると思うのはまちがい。
人が欲しいものが欲しい。
人が欲していると欲しくなる。
限定商品は一部のものにしか買えない。
買うと一般大衆より上位に立てる。
もてる男はますますもてる。
もてるからますます人が寄ってくる。
人気のある人を得るとますますもてる。
主体性が幻想なのか。

95年から?ブスカワイイ?funny face女の子がもてた。
数年間にもあった。
美人がバラエティに富んできた。むかしは正月カレンダーといえば原節子。



日本人は近代文明の葛藤から抜け出そうと努力している。
近代文明は行き詰まり。
欧米人も葛藤している。
日本は先取り?
(アニメの髪もいろいろ)

投資すれば何割かもうかる―うそ。
あいかわらず被害者が出る。
あれは信じやすいんですね。
自我からはずれたものを。

詐欺師は半分自分で信じている。
日常生活からの脱却を夢見ている。
被害者はあとをたたない。

先祖の霊が怒っているから30万円の壺を~
ひっかかる人は宗教を否定すると詐欺の被害者が増える。

いまオカルトがはやっている、
占いとかインチキですけどね。

受け入れる余地がある。
不合理な存在であることと拒否して合理的に生きようとするとそういうのにひっかかる。
宗教は幻想。
人間には不合理なことが必要と認めつつ、被害が少ない方策を考える。

ひとつの嘘を信じると、他の嘘を見抜けない。
商売において嘘を見抜く力がおとろえる。

沖縄は小学校生が強姦されて問題になったけど、大人が強姦されたのは事実になっていない。ドイツはされていない。
差別されている。ドイツに比べて差別されている。

マッチョがもてるのは欧米的。
金持ちのケチは役にたたない。
男らしさの幻想の次?わからない。

親に評価低かった人は自分の評価が低い。
親に低い評価されて親に愛されない人
どこから自分の低評価が来たか?
次の段階で親を否定。
親を否定しないとこえられない。
親を信用しない。
いいかげんなことばかりやってると思う。


キリスト パウロ
親鸞   蓮如

宗教みたいに信じるのと違う。
岸田理論―自転車?

精神分析は主観を扱っている。
脳科学は客観を扱っている。
―つながらない。


フリーター
いい兆候かもしれないなぁ。
フリーターなんとかニート、あれも必要性があって、ニートが出てくる社会というのは社会的にムリがある。
適当にみなさんいいかげんに生きましょう。




以上。
帰りの電車の中でも、少し先生と話をすることができた。
以前盛り上がっていたニューアカデミズム、現代思想のシーンで注目されていた中沢新一氏、浅田彰氏、吉本隆明氏などと現在交流はほとんどないとのこと。
あんまり旅行に行ったりはしていないとのこと。

先生から「ネットで私のことをいろいろ書いたりする人もいるんですけどね」と言われたときは「ほんとうになんなんでしょうね!」と先生に共感した。
先生はべつにとがめる感じでは言っていない。わからないんですがねぇといった感覚。

「ものぐさ精神分析」で一世を風靡した先生の周囲には、どうも先生に対して愛憎半ばする思い入れを持ってしまった人もいるらしい。
先生が優しいからそういうことになるのかもしれない。
ぼくは別に先生を守ろうとかそういう思いはないけど、先生に共感する者として、先生に対して理不尽なことを行う人に対しては何か対処方法を考えたい。


こういう、サイトをがんばって作っている人がいる。
http://d.hatena.ne.jp/kishida_shu/
「岸田秀 学歴詐称」で検索すると、この人のサイトやコメント欄書き込みや掲示板書き込みが上位にヒットする。
もしかしたら、自分の心の中の何かを守るために、先生を攻撃しているのかもしれない。
書いている人に違和感を感じる。
このサイトに疑問を持つ人は多いんじゃないかな。

先生の考え方とか、世界観を理解し、共感している人なら、こんなストーカー的な、神経症的な、まわりが見えていない行為をさらすことはしないのではないだろうか。なんのためにやっているのだろうか。

まるで憧れの人に近づけなかった人が、憧れの人のすごさと自分の至らなさの差に葛藤を覚え、憧れの人を攻撃することによって距離を縮めようとしているみたい。

だけど、先生に共感してたら、自分のつまんない思い込みを守ろうとはしないだろう。
先生に迷惑をかけ、さらに周囲の人たちにもよくない思いをさせている。
http://d.hatena.ne.jp/kishida_shu/

ページのトップに置いている下記の記述だけでも、訴えられたら名誉毀損で有罪になるかも。
>「究極のハレンチ教授」 岸田秀
>1.学歴詐称(詐欺横領) 2.セクハラ 3.剽窃(盗作)と三拍子そろった 「究極のハレンチ教授」 岸田秀
>(3.剽窃(盗作)については近日中に補足します。)

有罪になったこともないのに、「究極のハレンチ教授」とはなんという書き方か。失礼。
ついでにハレンチって言葉を使うってことは若くない人か、おしゃれじゃない人ですかね。

「3.剽窃(盗作)については近日中に補足します」と書きながら3年以上も放置して何も書き足さないというのは不誠実。誹謗したいだけではないですか。

「1.学歴詐称(詐欺横領)」と罪状を書くのも不誠実。裁判で詐欺横領と認められていないものに対して罪名を書くことは名誉毀損になるのでは。

「2.セクハラ」とも書いてるけど、セクハラとして学内で処分を受けたこともないでしょう。
勝手に「セクハラ」と言ってると罪に問われるのは言っている方ですよ。

先生は、いろんな価値観を分析し客観的に見ている。価値観とはなんなのだろ、と考えているとひとつの常識にどっぷりつかることができず、不安定なところに身を置くことになる。その中で誠実に思考している先生に、私は原初的な仏教にあるような高度な考え方を感じ、共感している。

先生は、エロ話もするだろうけど、何かに固執しているような、何かを獲得しようとしているような、そんなエロではない。
性的に自由なところがあったとしたら、それは芸術家や哲学者としての行動であって、先生に対して的を射ないことを書いている小市民の妄想できる程度のエロではない。

女性をくどいたことがないことを自慢する超まじめなぼくは、先生の表情に卑屈あるいは卑猥という感じのエロは感じない。
後ろめたさのない、さわやかでおもしろい、固執していない感じの「エロ」ならあるかもしれないけど。
そういう先生だからこそ、いろんな人も気軽にエロ話ができるんじゃないかな。

っていうかもてる人にとっての粋な行為は、もてない人にとってはエロ妄想の広がることなのかもしれませんね。
先生の周りの人はみんなやさしいから、先生に攻撃的な人のこともやさしく見守っている。

だけど、あんまり目立つことしてたら、ぼくが突っ込みを入れるかもしれない。
(先生の周囲の人は、だいたい誰が書いているか推測できてるんじゃないかと思うのですが)

いいかげんにしてね 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今度は中傷書き込み無罪(グロービートジャパンと平和神軍)

2008-03-01 12:53:22 | Weblog
読売新聞に「地裁判決 中傷書き込み無罪 ネット上必要な調査している」という記事を見つけた。
よくあるネット中傷の話か、と思ったけど、「インターネットのホームページ(HP)で外食店の運営会社『カルト集団』などと中傷」という文字を見て、ああ、ラーメン花月(グロービートジャパン)関係の話か、とわかった。

グロービートジャパン(ラーメン花月)は右翼カルト的な宗教団体と関係がないと言ってるんだけど、それは親子であっても別会社の人間だったら別々の関係だ、と言うようなものでしょうか。

もう被告のサイト「逝き逝きて神軍」は見られなくなっているけど、以前見たときはなかなか説得力を感じた。
別に恨みとか誹謗とかではなく、節操のないカルト的な人たちがのさばるとまずいのでは、という意識からはじめたサイトではなかったかと思う。

ラーメン花月の社長の北條氏(本名黒須氏)の親は中杉氏(本名黒須氏)で、中杉氏はカルト宗教と認識されてもしかたのないような宗教活動をしていた。
中杉氏は行動力があり、自信もあり、突拍子もないこともやり、宗教家らしく口数は多いけどあまり中身のあることは話していないように感じる。
まあ、法○経が何よりすごい、自分の解釈は何よりもすごい、と信じてる人にはもう何も言いようがない。わるい人ではないのかもしれないけど、想像力たくましいというか妄想も感じてしまう。教祖タイプにこういう人多いかも。
でも意外にブレーンには優秀な人が来るんですよね。ネットに詳しい人や英語に強い人が側近として活躍されていますね。

中杉氏の周囲には、ラーメン花月、ニセ博士号発行のイオンド大学、新興宗教、等々興味深い団体が多い。
その団体が関わっていたインターネットを使った敵対者攻撃、裁判をおこして相手の口をふさぐやり方、相手の周囲や勤務先にクレームをつけて相手に圧力をかけるやり方は、なかなか興味深い戦略でした。
Google八分という言葉も有名になりましたね。

だけどいつまでもそういう手法は通じないよ、と裁判官は釘を刺したのかもしれない。

それにしても、名誉毀損で訴えられて無罪になるというのは珍しいですね。三浦和義さんは勝率8割というし。
それにしても「ネット上必要な調査している」から無罪になるというのだったら、逆に「きっこの日記」のきっこさんは有罪になるのでしょうか。きっこさんに嫌われているらしい皇族や石原慎太郎氏はなぜきっこさんを訴えないのか不思議。

それからラーメン花月は季節商品を出しますが、3月5日から5月いっぱいまで「新野菜主義!ラーメン菜菜さん」というラーメンを販売します。
一部の店ではもう食べられるみたい。
・ラーメン菜菜さん
http://info.kagetsu.co.jp/newitem/080206nanasan_pre.html
「どうやったら野菜だけでこんなに美味しい味が出せるのか不思議です。」
「野菜の旨みは抜群。一度食べてみたい、と楽しみにしていました」
などの”お客様からのコメント”が掲載されているけど、これは誇大広告ではないですか。
私が去年食べたときは、絶対に大量の化学調味料が入っているんだろう、という舌のしびれを感じました。野菜だけであんな旨みや刺激は出せない。
化学調味料をもっと抑え気味にしてくれたら食べに行きたい。野菜だけのラーメンというアイデアは斬新。


<参考>平和神軍観察会事件についてOhmyNewsの記事(2007/12/27)
http://www.ohmynews.co.jp/news/20071220/18765

<参考>平和神軍観察会事件についてWikipediaでの説明
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C%E7%A5%9E%E8%BB%8D%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E4%BC%9A%E4%BA%8B%E4%BB%B6

<参考>「平和神軍観察会」裁判についての説明(次瀬氏の本名は橋爪氏)
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Poplar/5851/new49.htm

<参考>被告?が書き込んだ掲示板
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/court/1156514707/l50x
410 :傍聴席@名無しさんでいっぱい:2008/02/29(金) 14:43:13 ID:cYn63aa40
無罪判決でした。
http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2008/02/post_1756.html

411 :傍聴席@名無しさんでいっぱい:2008/02/29(金) 23:19:36 ID:4lPiv1eq0
これかな。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20080301k0000m040062000c.html

412 :国賊認定団体『珍軍(日本平和神軍)』討伐隊隊士:2008/03/01(土) 02:38:55 ID:JAMuOlkl0
ただいま帰宅いたしました。
判決で無罪が言い渡された瞬間、法廷で一瞬どよめきが起き、報道席の記者たちが弾き飛ばされたように席を立ち飛び出していき、
グロービートジャパンインターネット及び2ch担当役員大橋正純は顔をしかめて、閉廷後そそくさと立ち去った。

紀藤弁護士一同弁護団も予想だにしない無罪判決。
弁護団は執行猶予付き罰金刑かと予測していたが、まさかのだいどんでん返し。

その後、祝勝会でいつも寡黙な荻上弁護士が実は体育会系宴会奉行である事が発覚し、しかものべつ幕なしな
おしゃべり男である事も発覚するという意外な展開が待っていた。
弁護団は刑事事件で初の無罪獲得にしたたかに酔った。
リンク事務所でキープしてた焼酎のボトルを空にして更にもう一本追加した。

判決文も異例ずくめで弁護団によると『教科書にもない初の司法判断』とものすごい興奮振りでした。

<参考>中杉弘氏のブログ
http://blog.livedoor.jp/nakasugi_h/
中杉弘こと黒須 英治(くろすひではる)について
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%89%E5%BC%98

<参考>新聞社の報道
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000126-jij-soci
■中傷書き込みに無罪=ネット名誉棄損で新基準=「確実な根拠」求めず・東京地裁
2月29日18時31分配信 時事通信
 インターネット上でラーメン店チェーン運営会社を中傷する書き込みをしたとして、名誉棄損罪に問われた会社員橋爪研吾被告(36)の判決が29日、東京地裁であった。波床昌則裁判長は、内容に確実な根拠はなかったとしたが、「公益目的で、個人として求められる水準を満たす調査をしていた」として、無罪(求刑罰金30万円)を言い渡した。
 ネット上の個人表現について新たな判断基準を示したもので、弁護側は「画期的な判決」と評価している。
 橋爪被告は、2002年10月から11月にかけ、ホームページで運営会社について、「右翼系カルト団体が母体。ラーメン店で食事するとカルトの収入になる」などと記載したとして起訴された。
 判決で波床裁判長は、書き込みは公益目的と認めたが、同社と団体の一体性や緊密な関係を否定。メディア報道なら有罪となるケースと指摘した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080229-OYT1T00682.htm
■ネットでラーメン店を中傷、名誉棄損問えず…東京地裁
 インターネットのホームページ(HP)で、外食店の経営会社を「カルト集団」などと中傷したとして、名誉棄損罪に問われた東京都大田区の会社員、橋爪研吾被告(36)の判決が29日、東京地裁であった。波床昌則裁判長は「ネット上の個人の表現行為については、従来の名誉棄損の基準を適用すべきではない」との判断を示した上で、「内容は事実ではないが、ネットの個人利用者として要求される程度の調査は行っている」と述べ、無罪(求刑・罰金30万円)を言い渡した。ネット上の名誉棄損について寛容な姿勢を示す新判断で、議論を呼びそうだ。
 判例では、事実に反し名誉を棄損しても、内容に公共性・公益性があり、加害者が真実と信じるだけの「確実な根拠」があれば罪にはならないとされてきた。

 判決はまず、HPの記載内容について「確実な根拠はなく、従来の基準では有罪になるとも考えられる」とした。一方で、「ネットでは被害者が容易に反論できるほか、個人が掲載した情報の信頼性は低いと受け止められている」と、ネットの特殊性を指摘。従来ほど厳格な基準を当てはめるべきではないとし、〈1〉わざとウソの情報を発信した〈2〉個人でも出来る調査も行わずにウソの情報を発信した――場合に名誉棄損罪を適用すべきだ、と述べた。

 橋爪被告については、経営会社の登記や雑誌の資料を集めるなど「ネットの個人利用者に求められる程度の調査を行った」とし、無罪とした。弁護人の紀藤正樹弁護士は「ネット上の個人の書き込みについて新基準を示した画期的判決」と評価した。橋爪被告に対しては名誉棄損訴訟も起こされ、橋爪被告に77万円の支払いを命じる判決が確定している。

 渡辺恵一・東京地検次席検事の話「判決内容を詳細に検討し、適切に対応したい」
(2008年2月29日21時39分 読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080229-00000933-san-soci
■「カルト団体の母体だ」HP書き込みで批判 男性に無罪 東京地裁
2月29日15時42分配信 産経新聞
 ラーメンチェーンを経営する企業がカルト団体と関係があるかのような書き込みをインターネットのホームページで掲載し、企業の名誉を傷つけたとして、名誉毀損罪に問われた会社員の男性被告(36)の判決公判が29日、東京地裁で開かれた。波床昌則裁判長は、「名誉毀損には当たらない」として、罰金30万円の求刑に対し、無罪を言い渡した。

 波床裁判長は、まずインターネット上の書き込みに関して、名誉毀損罪が成立するか否かを検討。「ネットでは利用者が互いに反論できる上、情報の信頼性が低いため、従来の基準は当てはまらない」と指摘。

 「真実でないと知りながら発信した場合か、インターネット個人利用者に要求される水準の事実確認を行わずに発信した場合に、名誉毀損罪が成立する」との新たな基準を示した。

 その上、波床裁判長は、男性が企業の登記簿や雑誌の記事などの情報収集を行っていたことを指摘し、「インターネットの個人利用者として要求される水準の事実確認は行っていた」と判断。「名誉毀損には当たらない」と結論付けた。

 男性は平成14年10~11月にかけて、自身がインターネット上に開設したホームページで、ラーメンチェーンを経営する企業について「カルト団体の母体だ」などの文章を掲載し、この企業の名誉を毀損したとして起訴された。

 この事件をめぐっては、民事訴訟では男性の書き込みが名誉毀損に当たると判断し、賠償を命じている。

*東京地検の渡辺恵一次席検事の話
 「判決内容を子細に検討し、適切に対応したい」
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする