波打ち際の考察

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波屋山人

百瀬博教さんの訃報に愕然とする

2008-01-28 18:45:43 | Weblog
ヤフーニュースを目にして驚いた。
百瀬博教さんが亡くなられたというではないか。

2か月前のエントリでは
「今、一番生で見てみたいのは、はしのえみさんと、百瀬博教さん。(略)百瀬博教さんには、6月の鳥越祭に行けば姿を拝見することができるかな。かっこいい人だと思う」
などと書いている。
私は、百瀬氏を尊敬していた。いつか、機会を見て近寄ってみたいと思っていた。
だが、近付く機会は失われてしまった。

もう何年前のことだろう。高校時代に週刊文春を時々目にしていた私は、「不良ノート」という不思議な魅力をたたえたエッセーを楽しみにしていた。
石原裕次郎との思い出やアンダーグラウンドな世界の話。粋な話。純粋な心。懐の深さ。とてつもなくスケールの大きな視野を感じた。

氏の親が組長(親分)だったこともあり、アンダーグラウンドな世界に詳しく腕力にも自信があったようだけど、圧倒的な読書家であり、書籍のコレクターであり、詩人でもあった。
こういう人は、男性にも女性にももてる。
百瀬さんのことを理解しないで批判する人もいたけど、もてない感じの人が多かったような気がする。

どうしてこんなにすごい人が今まで世の中に知られていなかったのだろうと思っていたけど、そのうち格闘技番組などに顔を出すことが増え、一般にも知られるようになった。
コンスタントに本も出版され、私も雑誌のエッセーや新しい本を楽しみにしていた。ときどき公式サイトにもアクセスしていた。

デビュー作の自費出版詩集「絹半纏」。サイデンステッカー氏に声をかけ、東京を案内して作った共著「わたしの東京」。
残念ながらそれらの本はまだ読んでいない。読まないうちに、逝ってしまわれた。

2007年8月26日にサイデンステッカーさんが86歳で亡くなり、2008年1月27日に百瀬さんが67歳で亡くなられた。心からご冥福をお祈りする。

死恐怖症(ネクロフォピア)でもあった百瀬さん、浴槽で気を失い、おそらく恐怖は味わわなかったのではないだろうか。
安らかにお休みください。いつか、墓前に手を合わせたいと思います。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080128-00000062-jij-soci
■PRIDE仕掛け人の百瀬さん死去=自宅浴槽で意識失う-東京
1月28日14時1分配信 時事通信


 格闘技イベント「PRIDE」の仕掛け人として知られる作家の百瀬博教さん(67)が死亡していたことが28日、分かった。警視庁赤坂署は病気か事故とみて死因を調べている。
 調べによると、27日午前2時40分ごろ、東京都港区の百瀬さんの自宅で、知人が訪ねたところ、風呂の浴槽の中で意識を失っている百瀬さんを発見した。風呂は追い炊き式で、体が低温やけどで赤くなっており、救急搬送されたが、同日午後3時半ごろに死亡が確認された。
 百瀬さんのホームページによると、作家として「不良ノート」「プライドの怪人」などの著書があり、アントニオ猪木氏とも親交があった。「PRIDE」などの格闘技プロデューサーとして活躍していた。 


公式サイト「FOREVER YOUNG AT HEART」
http://hiromichi-momose.jp/onore/index.html


コメント
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