波打ち際の考察

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波屋山人

ある市民記者の記事と制限速度の遵守をめぐるたたかい

2008-01-19 15:19:11 | Weblog
先日、オーマイガニュース(OhmyGodNews)にこんな記事を見つけた。
パイパス道路で堂々と制限時速を守って右側路線を通り、渋滞を生じさせていた車に怒りを感じたらしい。
私は茨城に5年間暮らしたことがある。茨城の北部から南部まで、深夜の海岸沿いの国道を数十キロにわたって1回もアクセルを踏まず一般道を走ったこともある。
茨城は平地が多いので運転しやすい道が多いが、意外に学生やヤンキーが多く若い人の運転が怖かったことを思い出した。

■「制限速度を守っているんだから前に通さない」……ってどういうこと?
自己中運転らしき女の傲慢 中山田 朋雄(2008-01-18 10:30)
 鹿島のバイパス(片側2車線)を走行中のこと。前の車を非常に不愉快に感じていたので注意を与えようと思った。タイミングを見て左側車線に入り、右側を走る乗用車を見てクラクションを鳴らした。助手席の女性は一瞬こちらを見たが、すぐに目をそむけて「知らねーよ」といったそぶりだった。

 1月2日、午後6時半ごろ、交通量は少なくなく、車線変更での割り込みも時々あったが、途中まではスムーズに流れていた。ところが目の前の1台の車が前方の車との間を何十メートルも空け、後ろに渋滞を生じさせはじめた。タイミングを見て左車線から追い越していく車もあったが、助手席からは「あの人は後ろの人に迷惑をかけていると感じていないのかな」と声があがった。少しパッシングで合図をしたが、前の車はそれでもペースを変えることはなかった。
 バイパスは道も広く信号も少ない。高速道路ではないけど高速道路に準じて右車線を追い越しように使うことが慣例となっている。制限速度より10キロ程度オーバーしても黙認されるのが慣例。そんな中で右側車線を制限速度ぎりぎりでノロノロと走り平然としている。人に迷惑をかけても知ったことではないというのだろうか。

 周囲を見ない自己中心的な運転によって、事故が起こり、交通が妨げられるケースも少なくない(写真はイメージ) 隣の車の後部座席の茶髪女はしばらくこちらを見て「あの人頭がおかしいんじゃないの?」というようなジェスチャーをしたりしてこちらを無視し、しばらくそのままの状態が続いたが、許せないので強く睨むと隣の車のドライバーは、さらに速度を落とし、私の車から逃げようとした。

 しかし、あいかわらず隣の車は、後続のことを考えずマイペースで運転し、車の中でこちらを揶揄するようなジェスチャーをして仲間内でバカ笑いするだけ……。

 堪忍袋の緒が切れたので相変わらず前方に車がなく後続に渋滞が生じている隣の車の後ろに入り、注意を与えるために2~3分パッシングした。しかし、馬耳東風なのか相変わらず何も感じる様子はない。後部座席から見ていた女は後ろを見て挑発的にナンバープレートをケータイで撮影したりしている。

 このような人たちが他の人たちに与える迷惑について、罪悪感を持つことができるように真剣に祈った。

 その後、信号で停止したので、私は車を降りて前の車に向かい、ドライバー側の窓をコンコンとノックした。

 そして、「遅く走るのだったら人の前を走るな。左車線に行け。後ろに渋滞をつくるな」と、一喝した。ドライバーはポカンとした顔だったが、助手席と後部座席の気の強そうな女はケンカ腰で「この人頭おかしいんじゃない」「なんか酔ってるんじゃない」などと失礼な言葉を投げつけた。イントネーションになまりはあるが、酔ってはない。若い子たちは茨城弁をしゃべる年配の者をバカにする傾向がある。何を言っても無駄なことを感じ、私はひどく傷ついた。

 その後、私はその車を追い越し、先に進んだが相変わらずさっきの車は後ろに長い渋滞を作っていた。

 あの車を説得し、後ろに渋滞を作らないように後続に道を譲るか流れに合わせた速度で運転するか、説得させられなかったことを後悔しながら、渋滞で事故がおきないことを、真剣に祈った。

 このような「制限速度厳守運転」に関して、よく「制限速度を守っているんだからいいじゃないか」「初心者あるいは高齢者は慎重な運転が必要」など、弁護の声を聞く。

 しかし、後続に車が続いてしまっている場合はハザードランプを出して急いでいる車を先に行かせたほうがいいと言われているし(わからない人は教習所からやり直しだろう)、イライラさせる運転によって事故を誘発し、交通が妨げられるケースもある。ノロノロ運転の人は後ろのことなんか知ったことではないかもしれないが、渋滞等に巻き込まれる人間が数多く現れることを忘れてはならないだろう。

 弁護する価値はどこにもないような気がするが、いかがだろう。




以上の記事を見た翌日、驚いたことにそっくりな記事を見つけた。
場所、日時も同じ。
おそらく、同一の事件についてまったく逆の立場から記事を書いたのだろう。
同じことに関してもこれだけ意見が違うこともある。
何が本当のことか分からないけど、1人の記者の言い分を丸飲みしてしまうのも怖いことだなと感じる。
ライブドアのPJニュースとかオーマイジャパンとか、市民記者が書く文はブログと新聞記事の間のレベルのものが多く、客観的な分析というより自分の意見、といった記事が多い。
質の高いニュースサイトを目指すなら、記事の掲載基準を厳しくしても良いかと思う。

<参考>
http://www.ohmynews.co.jp/news/20080104/19297
■「遅いんだから前を走るな」……ってどういうこと?
酔っ払い運転らしき男の暴走 中山 朋美(2008-01-17 10:30)
 鹿島のバイパス(片側2車線)を走行中のこと。左側の車線を走る乗用車のドライバーの動きがおかしいことに気づいた。クラクションが鳴ったので、ふと見ると運転席の窓に寄りかかるようにして、こちらを見ながら運転していた。

 1月2日、午後6時半ごろ、車が多く、車線変更での割り込みも多かった。私が乗る車のドライバーは、安全のために、前方の車との間を詰めずに、法定速度を守っていた。助手席からは、「速度を上げれば」との声もあがったが、それでもペースを変えることはなかった。

 あおり運転によって、事故が起こり、交通が妨げられるケースも少なくない(写真はイメージ) 隣の車の男はずっとこちらを見ており、しばらくそのままの状態が続いたが、気味悪く感じたドライバーは、さらに速度を落とし、その車を先に行かせようとした。

 しかし、その男の車は、依然として左側に陣取ったまま……。

 仕方なく通常の速度に戻すと、男の車が後方に入ってきた。その後、10分以上、パッシング等の嫌がらせを受けることとなった。ぴったりと後方にくっついてきており、いつ追突されてもおかしくないような状態だった。後部座席から見ていた私は、ナンバープレートの番号を控えた。

事故が起きないことを真剣に祈った

 その後、信号で停止すると、後方の男は車を降りてきて、ドライバー側の窓を殴りつけてきた。

 そして、「遅いんだから前を走るな」と、怒鳴りつけてきた。ろれつがまわっておらず、「酔っている」と感じたが、ほかの同乗者は「頭がおかしい」という言葉で片づけた。

 その後、男の車は私たちの車を追い越していったが、前方で走っている車に同じようなことをしていた。

 その男を捕まえて警察に届けなかったことを後悔しながら、事故がおきないことを、真剣に祈った。

 このような「あおり運転」に関して、よく「イライラさせる人間が悪い」、「運送業の人で大変だから」、「正当な理由(急病など)があるなら仕方ない」など、弁護の声を聞く。

 しかし、イライラしている人間は、運転しないほうがいいと言われているし(わからない人は教習所からやり直しだろう)、あおり運転によって、事故が起こり、交通が妨げられるケースもある。あおった人は通り過ぎるだけだからいいが、その後、渋滞等に巻き込まれる人間が数多く現れることを忘れてはならないだろう。

 弁護する価値はどこにもないような気がするが、いかがだろう。



※注 最初の記事はパロディーです。

コメント (3)
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