ギャラリー樟楠&あるぴいの銀花ギャラリー日記

作家の紹介から展覧会の様子。 ギャラリーのあるアルピーノ村の季節のお知らせ。

大きな木・背の高い人。

2010年10月16日 12時54分23秒 | 日々
今週の水曜日、素敵屋さんの庭にある 大きな樟木(楠の木)に手入れが入った。
Photo
さっぱり。
 
 
 
大きな樟木のもとに素敵屋さんがやってきて、もうすぐ10年。
 
 
素敵屋さんの引越しの時は、僕もまだ素敵屋さんのスタッフでした。蔵という限られた空間への引っ越しは、色々考えながら、たいへんなスタートだった。
 
 
昔のお店の頃からのお客様には、最近会えていませんが、皆様お元気でしょうか?
 
 

 
ちょっと低い 独特の笑い声の 背の高いご主人と 小柄な奥様の 笑顔いっぱいのご夫婦。
 
 
ギャラリーでの勤務になってからも、お食事の帰りに寄って下さったり、市川良夫さんの陶展には 1番乗りで見に来て下さいました。
 
 
最近 姿を見かけないな。と思いながらも、来年の1月に市川さんの陶展があるので、もうすぐ会えるだろうと思っていました。
 
 
昨日、市川さんからのメールで、もう会えない事を知りました。
 
 
一周忌が過ぎての、お知らせだったそうです。市川さんも とても驚き、涙が止まらなかったそうです。
 
 
以下、市川さんからのメールです。
 
「差出名が○○様だけだったから、不吉な予感がした。
驚き、涙が止まらなかった。

一周忌過ぎてからのご連絡で、奥様のご配慮を感じる。
大きな飛行機「ティティプゥ号」を注文され、それが大好きで主人はティティプゥに乗って逝ってしまった。とありました。
作家冥利に尽きるよ。」
 
 
市川さんの陶が、大好きだった、背の高いご主人は、ご自身でも作陶されていました。
 
 
1度だけですが、個展にもお邪魔させて頂き 器を手にさせていただきました。
 
 
背の高いご主人の三島手の器は、食器棚の手前にあり、取り皿として使わせて頂いています。昨晩は特別な気持ちを込めて。
Photo_2
 
 
 
今朝起きて、水切りから棚の戻す前に、昨晩使った 背の高いご主人と僕の 大切な思い出になってしまった器。そして、ぐい呑みをカメラに収めてきました。
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Photo_4
 
 
 
背の高いご主人様のご冥福をお祈りします。
たくさんの笑顔、 ありがとうございます。
叶うことなら、もう一度「たけしくん」と呼んでもらいたかったです。




コメント
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