Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想:2013年09月まとめ(17本)

2013年10月01日 00時00分00秒 | 映画つぶやき

『マン・オブ・スティール』をIMAX3D字幕観賞。

素晴らしい。現代のスーバーマンとして、しっかりと産み直してくれている。自らの力への葛藤、初飛行での喜び、戦い方の拙さなどを確かに描きつつ。クライマックスでの人類には想像できない、クリプトン人同士の躊躇なく破壊しまくるバトルも最高!

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『江ノ島プリズム』を観賞。

面白い。2度目の観賞であっても、主人公たちのキラキラとした輝きはまぶしいくらいで。それはこの作品に求めるものが、確かに描かれている素晴らしさとも。そしてその輝きこそが、過去へのタイムスリップを題材にした物語の楽しさ、そして切なさをより強いものにしている。

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『アップサイドダウン 重力の恋人』を観賞。

面白い。ふたつの重力を超えて男女が惹かれ合う、魅力的な設定を彩る、映像の美しさ、手触りのする有機的な世界が、とってもステキ。いい人で構成された登場人物達も、物語の甘さも、主人公視点のよかった探しなおとぎ話と考えれば、かわいらしく愛おしい。

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『キャプテンハーロック』を舞台挨拶付3D観賞。

面白い。原作を知らない世代にとっては、ハーロックのカッコ良さを感じさせてくれた上で、次の一歩を見せてくれる、終わりと始まりのゼロ的な内容がよかった。CGだから描ける迫力の映像を、効果的な3Dで質量を持たせて魅せてくれて。個人的に好き。

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『サイド・エフェクト』を観賞。

素晴らしい。そのまま座り続けて、もう1度観返したくなるほどに面白かった。前半に漂う落ち着かない違和感が、後半にしっかりと落とし込まれてきて。想像もしていなかった展開から、心地よくハマっていく。真実の境界線を歪めて見せる、映画の面白味が凝縮されている。

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『許されざる者』を観賞。

面白い。骨太な物語に負けない、重厚感のある画づくりは、その手触り、臭いをも感じられるほど。確かに惹き付けられる魅力がある。場面場面に丁寧さがあるのもいい。日本の歴史を取り込むことで、紡ぎ直した意味が生まれ、画面に映り切らない許されざる者達の罪も心に残った。

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『あの頃、君を追いかけた』を観賞。

素晴らしい!いつしか自分の思い出と重なっていた、主人公の想いに胸が締め付けられて。あまりの余韻に手が震え続けるほど。くだらないことの積み重ねが青春であり、恋が世界をつくる、それらはいつしか輝く思い出になり。笑いながら泣いている、幸せなたからもの。

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『ストラッター』を観賞。

面白い。粋な映像と胸に響く楽曲で、夢を追いかけ失った愛を嘆く、情けないバンドマンのカッコ良さが描かれている。様々な作品への愛情を詰め込んだ、徹底した美学がシビれるほどステキ。観ているそばからサントラが欲しくなった。お話に親子愛、赦しや気付きがあるのもいい。

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『私が愛した大統領』を観賞。

いとこからの視点、そして英国王ジョージ6世からの視点を通して、ルーズベルト大統領の人を惹き付ける魅力が、あり過ぎてしまうが故の功罪まで含めて、しっかりと描かれているのがステキ。どんなことをしても許せてしまう、愛くるしい雰囲気が、大統領から溢れ出ていた。

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『パシフィック・リム』を2D字幕観賞。

素晴らしい。4度目にして初めてIMAX3D以外の環境だったけれど、やはり映画館のスクリーンと音響で観るべき作品だな、としみじみ。子供の頃にでも怪獣、ロボットに夢中になった時期があれば、そしてアメリカンな映画が好きなら、ぜひ観てください、とも。

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『エリジウム』をIMAX観賞。

面白い。アクション要素は味付け程度ながら、近未来描写はしっかりと、監督らしい汚れた味わいもある、SF作品。弱さを強さにした主人公と、諦めない野心の塊のような敵の応戦が緊張感を持たせ。あるべき仕組みを壊す恐ろしさに気付かない短絡的な、人間らしさがいい。

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『ウルヴァリン:SAMURAI』を2D字幕観賞。

面白い。ハリウッド作劇的にとっても正しい日本像がステキ。ミュータント要素あるアクションは控えめながら、踏んだり蹴ったりどころでない苦渋の連続は、アメコミを読んでいるよう。本シリーズとの繋がりが濃過ぎと思いきや、次への繋ぎが強烈過ぎ。

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『ウォーム・ボディーズ』を観賞。

面白い。ゾンビが人間に恋をするという出オチになりかねない題材を、作品の一要素としてしっかり取り込み、少年少女が数々の苦難を乗り越え、大人も巻き込んで惹かれ合う、普遍的なラブコメとして、コミカルに楽しませてくれるのがとってもいい。心と体がぽかぽかに。

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『わたしはロランス』を観賞。

面白い。登場人物達が作品世界を生きており、人の強い面と弱い面どちらも振り子のように見せてくれるので、自分には理解できない言動さえも、確かな重みを持って受け止められた。与えられた自由の不自由さ、その下での愛を、色に意味を持たせた画と心打つ音で美しく彩る。

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『凶悪』を観賞。

面白い。…と思ってはならない罪悪感が劇中で薄れていき、そして振りかざす正義に違和感を感じてしまう。異常が普通になった犯人達に流され、殺人が軽くなってく感覚が恐ろしく。そして家庭の問題を直視せず、埋もれていた事件を掘り起こす好奇心、義務感にとりつかれる主人公もまた。

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『009ノ1 ゼロゼロクノイチ THE END OF THE BEGINNING』を観賞。

面白い。アクションの魅せ方が上手く、主人公のしなやかな強さが魅力として際立っており。単体で楽しめる上に、すぐ次を観たくなった。安易なグロはともあれ、安易なエロは作品の味になっていてよかった。

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『クロニクル』を観賞。

素晴らしい!青春の輝き、そして暴走という普遍的なお話に、超能力が加わることで、こんなにも魅せてくれるのか、という。自分も主人公達と一緒に、イタズラを楽しみ、成功を喜び、辛さや悲しさを共有したような。本当に、面白い、以外の言葉が見つからないくらいに面白かった。

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『そして父になる』を舞台挨拶付観賞。

面白い。どの世代どの立場で見るかによって印象が変わってくるだろう、多くの人に重なる普遍的な物語を描いているのがステキ。一人っ子視点では、急に兄弟のいるガサツな家庭に押し込まれるとか、ホラー並みのコワさに震えたり。確かな手触りを感じさせてくれる。

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『ビートルズと私』を観賞。

素晴らしい!ビートルズに縁のある、出演されるだけでも感動な著名人達が、4人との、各メンバとの思い出話を、愛を込めて嬉しそうに披露されていて。その貴重なお話自体ももちろん、時に完全なファン目線で興奮して語る様子に共感することも出来て。面白くて仕方なかった。

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※映画館で観賞したもののみ。


音楽生感想:2013年09月まとめ

2013年10月01日 00時00分00秒 | 音楽つぶやき

John Mayerさん「Paradise Valley」を聴く。(アルバム)

カントリー寄りな楽曲が多いものの、クセやアクはなく、とっても聴きやすい、大らかなPOPさがとってもステキ。シンプルな音で飾らず奏でられていくからこそ、美しいメロディが素直に染み込んできて、心に安らぎを与えてくれる。

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mihimaru GTさん「mihimaland」を聴く。(アルバム)

活動休止前の作品とは思えないほど挑戦的な曲から始まるも、らしさ溢れるバラード曲が心に響き、今を取り入れた楽しさいっぱいのPOP曲で心が跳ね。集大成というより、どこへでも向かえる一歩目のような、いい意味の物足りなさが残った。

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SOFFetさん「The Swing Beat Story」を聴く。(アルバム)

全編に渡って音楽を奏でられる喜びが感じられるのが、なによりステキ。聴いている側も嬉しくなれる、POPな響き。ビッグバンドの華やかな音も、スイングジャズも、ストリングスも、1枚のアルバムの中でバランス良く楽しめる。

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John Legendさん「Love in the Future」を聴く。(アルバム)

様々な時代で鳴っていた音を、楽曲を輝かせる彩りとして取り入れ。1曲ごとに異なる時代の異なる表情で、全編に渡って高い質を保ったまま、ただ純粋にいい音楽を奏で紡いでいく。どの楽曲も心地よく、心に染み渡っていく。

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Arctic Monkeysさん「AM」を聴く。(アルバム)

食べ頃の果実のように、若さが持つ新鮮さと経験を重ねた成熟さのバランスが、とってもいい。耳にするだけで悦びを感じられる濃密な音が、滴るように溢れ出て、体の中いっぱいに広がっていく。繰り返すほどに染み渡る、艶と色気を持った、カッコ良さ。

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The Strypesさん「Snapshot」を聴く。(アルバム)

自分たちの音を信じて、時代を超えたロックンロールを掻き鳴らし、一切の躊躇なく突っ走る。若さ故の真っ直ぐな勢いに、確かな演奏力も重なって、シビれるほどにカッコイイ。聴き込めば聴き込むほどに、体が高揚して、生で聴いて感じたくなる。

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Manic Street Preachersさん「Rewind The Film」を聴く。(アルバム)

全編に渡って情緒的な雰囲気が漂い、過去と、心と向き合う、静かな挑戦作。生音を中心に彩り、静の面でのらしさを色濃く出して、表現の骨格となる部分を太くしたような。良いメロディ、良い歌声が際立つ。

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The 1975さん「The 1975」を聴く。(アルバム)

アルバムを通して質が高く、これを聴いておけば大丈夫、というレベルのPOPな1枚に仕上がっている。80年代の音を、表現に必要な確かな彩りとして取り込んでおり。懐かしさでなく新しく繰り返される、今の音を鳴らしているところがとってもいい。

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中田裕二さん「アンビヴァレンスの功罪」を聴く。(アルバム)

大人の色気漂う艶っぽい楽曲群、邦楽の綴った歴史の延長線を迷いなく進んでいるのがステキ。個人的に、原点となる好きな音が似通っているので、鳴らしてほしいところで鳴らしてほしい音が鳴ってくれる、心地いい瞬間がたっぷりあるのが、とってもいい。

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豊崎愛生さん「Love letters」を聴く。(アルバム)

こんなにもたくさんの声の表情を見せてくれるのか、と驚いてしまうほど贅沢な1枚。各作家さんに近付いて歌っているような、個性の出し方がとっても面白い。DVD収録のメイキングを通して、アートワーク含むアルバム全体を好きになれるのもステキ。

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※つぶやいてないCD多数。基本、新譜の生感想。