Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

映画生感想『銀河ヒッチハイク・ガイド』

2005年09月13日 23時23分21秒 | 映画
2005年9月11日、東京V戦前におひとり、
TOHOシネマズ川崎さんにて、10時50分の回を観賞しました。

感想を一言で言うと、
モンティ・パイソン一派が原作、そして脚本を仕上げただけある、
その場限りではなく後々まで染みてくる英国的な笑いが散りばめられた、
ブラックで、冷めてて、ひとひねりある、大真面目なSFコメディ作品でした。

壊し切るのではなく、妙なものを見せて後々まで引きずらせる、
なんとも英国的なハチャメチャさが、今更に気持ちいいです。

全てを達観したかのような英国人の視点はなんなんでしょう、
冷静に考えると恐ろしいことしてますけど、笑えます。

あからさまに子供の教育に悪そうっていう、
ホントにブラック好きですよね。

英国人の自虐好きな国民性がよく表れてます。

妙なものなはずなのに、みんながみんな疑問を抱かず、
真面目に演じ切るっていうのもまたいいです。

基本的に観客を裏切ったら裏切りっぱなしで後処理しませんし。

正直、観てる最中はそうした英国っぽさというかパイソンズっぽさが少し薄まってて、
パイソンズを真似てるだけで笑いの間の崩れた米国映画みたいに感じたんですけど、
こう、思い出してニヤニヤするのは、パイソンズと同じ現象です。

どうせならば観てる最中から大笑いしたかったですけどね、
そこが惜しかったですね。

その、すぐ見て笑えるか否かっていう、
もう1歩の有無が、純粋なパイソンズ作品との差でしょうか。

もう一度観れば全て笑えるでしょうけど、
原作を読んで臨むべき作品でした。

それでもイルカのミュージカルは素晴らしかったですけどね。

モンティ・パイソン好きならば、
さしあたって観ておいて損はない作品だと思います。

魚をありがとう。

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