Scarving 1979 : Always Look on the Bright Side of Life

1979年生な視点でちょっと明るく世の中を見てみようかと思います。

2006年05月28日の服装

2006年05月28日 23時33分16秒 | 服装
明日も組み合わせは変わらないだろうと、着回しが利きつつ、
愛する人に偶然出会っても問題のない、小奇麗な服装。

そんな服装からも少しわかる通り、明日は定期検診ということで、
今日はのんびりと実家な八街に泊まりに帰ってみる。

電車を乗り継ぎ、乗り継ぎ、
その最中、ずっと本を読んでいた私だけれど、
実家ひとつ前の駅でだけ、なぜか本から目線を外し、
焦って降りた男に目を惹かれた。

都内の20代っぽいクールビズな服装でゴルフバッグを抱えて、
健康的に日焼けし、ガッチリ締まった体型だったけれど、
確かに中学で一緒のクラスだった、なおちん、だった。

万年日曜日みたいな、外見も中身もふにゃふにゃした私と違って、
青年実業家とも呼ばれそうなカッコイイ28歳の風格を持っていた。

もはやニックネームで思い浮かぶ、
当時のぷくぷくした頬をした、ジャイアンのような体型ではないけれど、
けれど私にはやはり、なおちん、なのだ。

なおちんは声をかける間もなく、電車を降りた。

本を読むのをどこかでやめていれば、
気付けて、少しは話せたのかもしれない。。。

なおちんともうひとり、そして、学級委員ともうひとり、
この2組4人は、中2で私が入院しているときお見舞いに来てくれた。

お見舞いの品は、読み終わったジャンプとかだったけれど、
山の上にある病院に来てくれただけで照れくさいくらい嬉しいもので、
その想いはまだ消えてなくて、4人になにかあったら駆け付けたいと思う。

童夢君再放送最終回の時間にやってきた、
間の悪い学級委員のふたりは、童夢君の恨みで別かも?
…まぁひとりは改めて来てくれたわけで、2回もありがとう。

その時貰った同級生達のメッセージが吹き込まれたテープ。

私がいたら、どうでもいいことを言っていたんだろうけど、
あくまで聞く立場であって、それが逆に複雑な気分になって、
私は随分遠くに来てるんだな、なんて思ったりしつつ。

その代わり学校に戻ってからは反発ではしゃぎまくれたので、
いい贈り物であった、とは思う。

そんなクサいプレゼントのお陰で、
今のクサいプレゼント好きな私が生まれたのかも、とも思う。

しかしクラス全員で折った千羽鶴相当のものを、
ひとりで折った母方祖母は素晴らしかったんだな。

…とかなんとか、八街に着くまでの5分間くらい、
入院したときのことを思い出したりして。

今の私は、自覚症状以上に、
顔色が悪いと言われたり、変わったと言われたり、
ちょっぴり傍目にいい状態ではないらしい。

なおちんが見舞ってくれた時も、20kg痩せてしまい、
顔色も悪く、まだ歩くことも始めたばかりで、
看護婦とまるで話もせず、傍目にいい情態ではなかった。

それでも、なおちん達を喜ばせようと、
体を張って、無駄に笑いをとろうとしていた。
目の前に来てくれたことに感謝していた。

そして、その後から私は本当に元気になっていった。

きっと、無理矢理にでも笑わせなければいけない、
そんな相手が、今の私には必要なんだと思う。

相手ではなく、気持ち、と言い換えた方がいいのかもしれない。
どんなときも目の前の人を喜ばせる気持ちを失ってはならない。

友達関係が生活の中で大きな要素を占めていた中学時代と違って、
この年齢になると、それぞれがそれぞれの生活を持ち、
友達以外に、たくさんの大切なものが出来ていて、
友達関係が生活のホンの一部にしかならない人もいると思う。

私自身もそうなのだから仕方ない。
友達関係の繋ぎ繋ぎが驚くほど下手である。

だからこそ、気持ち、を見つめ直す必要がある、
いつまでも人に頼り切りでは、失ったときなにも始められなくなる。
ひとりになっても必要なものを失わず生きてかなければならない。

私はいつも私がされたいことを人にするようにしているので、
今の私には、おせっかいな井山貴弘が必要なんだろうけれど、
私になれるのは、私しかいない。

もう一度、私は私に戻る必要がある。

人を喜ばせることは、なによりも自分の喜びだと、
思い上がりや偽善だと思われても、そこに戻る必要がある。

今日なおちんを見かけたのは、
それを思い出させるためのことだったのだと思い込もう。
なおちんがまたお見舞いに来てくれたくらいに思い込もう。

幸いにも今の私には、毎日喜ばせたいと思える人がいる。
そこから始めていけばいい。

…なんて思っていたら「(Just Like) Starting Over」が、
iPodから流れてきた。いつまでもジョンは始めている。

歌の中でずっと、始め続けている。