イタリアより

滞在日記

トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(5)バスの切符

2024年09月19日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

駅前の「ポルティコ」に

「タバッキ」がある

タバッキの店員さんはとても親切で、「スペルガ大聖堂に行きたいのですが、バスの切符はありますか」と尋ねると、2枚のチケットをすっと手渡してくれました。「「サッシのバス停で降りたら、ケーブルカーに乗り換えるんだよ」と言い添えて。

親切に応対してくれたタバッキ

チュッパチャプス

1本欲しかったのだけど…💦

わたしは聖堂へ行くだけだったので、バスの切符を往復分2枚購入しましたが、もしも、一日、あるいは二~三日トリノの町を巡るなら、「Torino+Piemonte Card」がお得です。このカードで、これから乗ることになるケーブルカーの料金が割引になるのですが、注意点がひとつ。

カードの詳細は、❛公式サイトを参照❜とはなるものの、気を付けたいのは、当のカードは市内の交通機関は対象にはなっていないことです。他都市の、例えばヴェローナの観光に便利な「Verona card」」では、市営バスが乗り放題という特典が付いています。が、「Torino+Piemonte Card」にその特典はない。但し、サイトによると、「Torino+Piemonte Card」を購入時、それと一緒に買った場合にのみ、公共交通機関の乗り物チケットは割引になる、のだそうで、つまり、「Torino+Piemonte Card」と「公共交通機関の48時間券」あるいは「公共交通機関の72時間券」などを、「トリノ観光局」で同時に購入した時に、この公共交通機関のチケットが割引になる、ということのようです。ちなみに、48時間有効チケットは、2024年9月現在、9.5ユーロ、72 時間 有効券12.5ユーロ。それが同カードと合わせて同時購入すれば、9.5ユーロが7ユーロに、12.5ユーロが 9 ユーロになるそうな…

私が購入したバスの切符

裏面には

切符の有効期限は100分
但し、地下鉄は1回のみ
切符は刻印して認証する
切符は折らずに保管する

その他

改ざんや偽造、不正使用の疑いが
あれば、制裁が科される云々
と記載されています

2024年現在一枚2€

が、逆に言えば、「Torino+Piemonte Card」を買って、美術館巡りなどをしたのち、バスの48時間券などを購入しようとしてカードを提示しても、割引にはならないということか…実際に利用した訳ではないのですが、こんな注意書きのようなことも記載されていますので、それぞれの公式サイトをよく読んで、更には現地で尋ねもして、各特典の恩恵を得て下さい。それにしても、イタリアのサイトに書かれているルールや約款の内容を正確に解釈、把握するのはなんと難しいことか…。

「Torino+Piemonte Card」

トリノの町の公共交通機関

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(4)バスの切符売り場

2024年09月14日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

スペルガ聖堂内のプレゼピオ

2023.12.23撮影

飼い葉おけには
まだキリストは居ません
25日になったら
赤ちゃんの人形(キリスト)が置かれる

この記事は、2023年12月23日、実際にミラノ中央駅からトリノ・スペルガ大聖堂を訪ねた折の「行き方」をご紹介しています。簡単に言えば、『ミラノ中央駅→トリノ駅→(68番バスに乗って)→サッシ・バス停→(ケーブルカーに乗って)スペルガ大聖堂』ということになるのですが、それでは、要は果たすものの、余りにも無味乾燥な説明になるし、こんな「失敗」もある、こんな出来事も起こりうる、という実体験も「行き方」の参考にして頂ければと思います。

駅前のポルティコ(アーケード)

さて、バスの切符売り場を探して、周辺をウロウロとしましたが…そうだ!エディーコラではなくて、タバッキだ、と思い至りました。タバッキ(Tabaccherìa) とは、たばこ屋さん。というか、個人が商うコンビニみたいなお店で、携帯電話のリカリカ(チャージ)や切手をはじめとする、この国の専売商品や日常雑貨を扱う何でも屋さんです。「困ったときはタバッケリア」!。地元で代々開業しているであろう薬屋さん(Farmacia)と並んで、結構頼りになるのです。

駅前のポルティコに見つけた「タバッキ(Tabacchi)」

駅から斜め方向にある、どうも商店街らしいエリアへ足を向けました。トリノはポルティコと呼ばれるアーケード街が町の中に沢山あって、鉄道の駅舎からは、すぐにそれとは気が付かなかったけれど、この駅前にもそのポルティコが連なっていました。果たして…

あった!Tabaccherìa!スペルガ大聖堂が本日目指す目的地なのに、タバッキを見つけただけでこの達成感。ヤッタわ~♪とは心の声。

外からはうかがい知れないほど
中は綺麗で明るい店内でした

-続く-

 

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(3)/往路のバス停

2024年09月12日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

聖堂前から
トリノの町とポー河を望む

2023.12.23撮影

列車の遅れもなく、無事にトリノに着きました。トリノの鉄道駅の正式名称は、「Stazione di Torino Porta Nuova」(トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ駅)/略称:「Toirno.P.N」といいます。以前この駅に降り立った時には工事中だった構内は、随分と拡張され、駅舎もすっかり綺麗になって年月の流れを感じます。そういえば、あれから8年も経っているものね…と少々感傷的な気分にも浸りながら、先ずはバス停の確認です。

2023.12.23撮影

すっかり綺麗になった
「トリノ・ポルタ・ヌォーヴァ駅」

目の前の通りは
「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世通り」

駅前はヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りといいますが、聖堂に行くためのバス乗り場は目の前にあって安心しました。「68番」のバスの行程も確認したし、これで間違いなく、聖堂へ行ける!あとは、当のバスに乗るだけで、半ば目的は達成か…と顔がほころんだのも束の間のことで、えっ?そういえば、バスのチケットはどこで買う?どこに売っている?

トリノの鉄道駅を出てすぐ前がバス停

駅前から乗った
「68番バス」では

22番目のバス停
SASSI-SUPERGAで下車

大抵、バス停近くにエディーコラ(新聞スタンド)があって、あるいは自販機で切符は買えると軽く考えていましたが、ない…切符売り場がない…券売機もないしエディーコラも立っていない。駅周辺をウロウロとしながら、道行く人にも聞いてみましたが、皆、一様に知らないというではありませんか。こんなに沢山の人がバスを待ち、乗車しているのに、切符売り場を知らない?

そっか…わが田舎町でも、今時バスに乗るのに紙の切符なんて使わないよねぇ…スマホのアプリか、イコカやスイカのicカード…。事前にリサーチしていなかったことを悔やみながら、「バスの切符売り場」を探し回る羽目になりました…

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(2)と普通切符の「掟」2024.

2024年09月09日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

ミラノ中央駅西口に飾られた

クリスマスツリー

2023.12.23撮影

イタリアでは、今以て(もって)駅のホームに入るまでが一苦労。切符を買って一息ついても、そこから更に列車に乗り込む、もう❛ひと手間❜が待っています。しくじると罰金も科せらる厳しい掟のあるトレニタリアです。

構内では、旅行者が一様に見上げる電光掲示板ですが、この掲示板で最終確認しないことには当の列車には乗れないのです。切符にある列車番号「RV2022」と行先そして発車時間を確かめて、先ずは運行していることに安堵しました。以前、公式サイトに記載されている列車が、掲示板に表示されないことがあったからですが、ここはイタリア、未だにこんなことが起こるのです。さて、次に待つのは何番線のホームに列車が入るのか…今更ですが、この掲示板の見方を復習です。

駅構内の電光掲示板は二種類あって
★出発時刻を見るなら「PARTENZE」(出発時間)
★到着時刻を見るならば「ARRIVO」(到着時間)

左から

★運行列車
★列車番号
★行  先
★発車時刻
★遅延時間
★列車情報
★ ホ ー ム

上記では、「トリノ行き」列車「RV2022」の発車ホームは
まだ決まっていず、掲示板をにらみつけているところです。

当日券売機で購入した
ミラノからトリノまでの
普通列車の切符

※この切符でも刻印(CONVALIDARE)は必要

電光掲示板を見ても分かるように、同時刻に発車する列車は何本もあって、この「列車番号」を確認するのはとても重要です。又現在、現地で購入した普通列車の「紙の切符」に、上記のように出発駅・到着駅とともに、日にちと時刻が印字されている場合は、当の列車にしか乗れなくなっています。

以前は、出発駅と到着駅のみの印字で、購入した切符の4時間以内なら、どの列車にも乗車可能だったのですが、電子チケットが登場したと同時に、約款が変更されました。地域によっては、以前と同じルールが適応されることもある、としていますが、「不正乗車」を防ぐ目的で、今後は、普通列車と言えども、当日窓口や券売機で購入した普通列車の切符は、順次、指定された電車にしか乗車できない規則に置き換わっていくのかも知れません。ちなみに以下は、2023.12.20にミラノからローディまで、当日券売機で購入したトレノルド線の普通電車の切符です。

トレノルドの普通電車は
2023.12.20現在
今まで通り…のようで

「刻印から6時間有効」
同日・同種類の他の列車に乗車可能

-続く-

 

 

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トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方(1)と新制度「ETIAS」情報

2024年09月07日 | トリノ・「スペルガ大聖堂」への行き方

AIで加工したスペルガ大聖堂

原画は2023.12.23撮影

※「ETIAS」(欧州渡航情報認証制度)が
いよいよ2025年から始動します
現時点で分かっていることと
注意事項を後述します

久しぶりの更新になりました

「S.M.Dグラツィエ教会」に続いて、トリノの「スペルガ大聖堂」への行き方も追記しておこうと思います。「2023年版行き方シリーズ・第二弾」となりますが、ミラノから日帰りできるのでお勧めしたい聖堂です。この場所への行き方は、公式サイトにも「Dalla Stazione di Porta Nuova: linee 61 o 68 direzione Sassi.」とあって、要するにトリノ駅前からバス61番か68番に乗って「Sassi.サッシ」方向へ行く。帰りはその逆のコースをたどればいいのだと安心しました。が…、そうは問屋が卸さないのがこの国です。

ちなみに、「そうは問屋が卸さない」は、物事は簡単には進まず、思い通りにいかないことを意味する言葉。予想外の困難や障害に直面することや、自分に都合がいいように行くものではないことを表現する(by AI)…まさしくその通りでした。

上記写真の原画

2023.12.23撮影

先ずはミラノからトリノまで、列車で移動します。これまでの経験から冬の北のエリアでは、山の上や丘のてっぺんには、午前中、霧が出たり朝もやが立ち込めたりすることから、この日は午後の聖堂開館時間2時半に合わせて、午前11時過ぎの列車で移動することにしました。

券売機でチケット購入

ミラノ11時15分発
1.CLASSE(1等席)
料金:18.65€
列車番号RV2022

ミラノ中央駅はオフシーズンとはいえ、混雑はやはり避けられません。近距離の車内でも、クリスマスを控えた帰省客なのでしょう、乗客は多いです。こんな時、前述もしていますが、快速の普通列車(RV)の二等車輛は座れないことがあります。イタリアの人たちは、座席に荷物を置くし、長い足を延ばして座る、そうしてゆずるということをしない。そんな光景を目の当たりにするとストレスにもなるからと、この日は一等車の席を券売機で購入しました。今更ですが、この自販機の前に立つと深呼吸をして、機械相手にご挨拶~「宜しくね・固まらないでね」と。

挨拶に気を良くしたのか、機械はスルスルと反応して切符は無事に手元に出てきましたが、実は、支払い画面を見て、しばし目が点になりました。何故か、分かるでしょうか?そう、高額紙幣が使えるのみならず、なんと「JCB」のクレジットカードが利用できる?ではありませんか。

このクレカ、イタリアのネット決済では不可だし、ホテルの支払いでさえも使えない…なのに、現地で、しかも一番トラブルの多いトレニタリアの自動券売機が受け入れている?…最新モデルの券売機だけれど…でもなぁ…避けた方が良い…と私の頭のアンテナは「不可」のマークが点灯した次第。

利用できないと、カードが戻って来ればよいけれど、万が一飲み込まれたままになるとしたら…ほんとに使えるのかどうか、興味本位で試してみたい気持ちを抑え、じゃらじゃらと貯まった小銭を投入(財布軽量作戦)してチケットを購入したのでした。

結構重要な列車番号

-続く-

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