イタリアより

滞在日記

カゼルタ宮殿その2

2014年01月09日 | ナポリ/カゼルタ宮殿

カゼルタ庭園散策のスタート

3㎞先、はるかかなたに見えるのが目指す「ディアナとアクタイオンの泉」

めまいがするほど遠い…


宮殿内を一通り見て廻った訳ですが、映画「アマルフィ」ではサラ・ブライトマンがこの宮殿を舞台にして、名曲「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌い、更に「ミッション・インポッシブル」ではバチカン市国としてこの場所が使われている、特にこの映画では車の爆破シーンも園内で撮影されたと知ると、世界遺産なのに大丈夫か、と思わず心配もしましたが、こんなところがイタリアなのかなとも独りごちながら、庭園の散策に向かいました。


バスが来た!!


宮殿の大階段を下りて右方向が庭園散策のスタート口になります。目的地まで3㎞の道のりを歩いて行く人もいれば、レンタル自転車で、あるいは馬車でと様々ですが、私はバスに乗ると決めていました。時間はたっぷりあるので、歩くのもいいかと思いましたが、何しろ距離がありすぎる、体力温存です。

庭園に出てみると、周辺には誰も居ず私一人がぽつんと立っていて不安でしたが、入り口付近で掃除をしている人に聞けば、バスはすぐ来ると教えてくれました。実は、園内を走るバスは中止されているという情報があって、少し案じていたのです。もしもそうなると自転車か?小学校以来乗ってないぞ・・・多分乗れるとは思うものの、またどんな失敗をやらかすか、いやそれ以前に後から襲われるに決まっている足腰の筋肉痛を思うと少々憂鬱な気持ちにもなっていました。園内を走るバスの時刻表があるのかないのか分からないのですが、正面からバスの姿が見えたとき、他の見学者も現れて、皆揃って乗車したのでした。


馬車に乗らんかねぇ~と誘われましたが・・・

料金は一人10ユーロ

当時を偲びつつ優雅ではあると思うものの

見ていると、終点となる「ディアナとアクタイオンの泉」までは行かず

「風の神アイオロスの滝」の手前あたりで下ろされる


バスの切符は乗車するときに運転手さんが売ってくれました。2013年12月23日現在、一人1ユーロ。バスは目的地までに、中間あたりで停車しますが、私たちが乗ったバスには途中から乗る人はいなくて、終点の「ディアナとアクタイオンの泉」までノンストップでした。庭園内の見どころは、事前に調べていたお陰で「これがマルゲリータの泉だ」、「あっイルカの滝を過ぎた」と私は窓ガラスに顔を付けて一人ではしゃいでいましたが、車窓からでも一つ一つ合点がいくのはなかなか楽しかったです。


バスは終点「ディアナとアクタイオンの泉」まで直行です

そしてここで折り返して庭園入り口に戻ります



この園内は、スタート地点から3㎞先、直線コースに、「マルゲリータの泉」、「ヘラクレスの橋」、「イルカの滝」「風の神アイオロカの滝」、「クレスの滝」、更に12層になる池や「ヴィーナスとアドニスの泉」などが次々と現れ、そして宮殿から遠く見えていた最終地点「ディアナとアクタイオンの泉」に行き着きます。シャトルバスは、思っていたより大型で、この日は約15分~20間隔で巡回していました。

行きか帰りか、どちらかを徒歩で、どちらかをバスに乗るのがお勧めです。往復歩くと行き着くのは半端なく遠いです。ほんとに沢山歩くことになります。特に行きは、ゆるやかな坂にもなっているし、健脚の持ち主か歩きた~い人は別にして、これからまだ予定のある旅行者が往復徒歩というのは、結構辛いかなと思います。
続く

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6 コメント

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行きたかった場所です (tomo)
2014-01-09 11:42:03
昨年、ツアーで南イタリアに行ってきました
ナポリはバスで通り抜けみたいな感じで
わたしはカゼルタ宮殿に行きたかったですが
ツアーにはこのコースが入ってなくて
やっぱり凄いところなんですね。
いつかこちらの方のように一人で行きたいですが
でも言葉ができないので厳しいですよね
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南イタリア! (kazu)
2014-01-09 23:29:19
tomoさん、今晩は。
南イタリア、いいですね。
シチリアには渡られたのでしょうね。
カゼルタはお天気に恵まれましたので
ほんとに良かったですよ。
言葉の壁は確かにありますが、
気持ちさえあれば、なんとかなるかな。
tomoさんも是非一人旅チャレンジなさってみて下さい。結構はまりますよ。
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Unknown (みのり)
2014-01-10 23:37:19
今晩は
新年おめでとうございます。
リアルタイムでイタリア旅行見せて戴いてました。
カゼルタ宮殿が映画のアマルフィのあの場面とは。
世界遺産なのに、貸してくれるイタリアは太っ腹なんですね(爆)
庭園も広くて気が遠くなる気持ちよく分かります。
まだまだ続きそうな旅行記、続きを楽しみにしてます!
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みのりさんへ (アルママ)
2014-01-13 03:10:44
こんばんは。お返事が遅くなりました。そして明けましておめでとうございます。旅行記をいつも見て頂いているようでありがとうございます。昨年も又行くことが出来ました。カゼルタ宮殿はほんとに広くて豪華絢爛でした。私も映画アマルフィは見ているので、あ~ここかって思いながら見て廻りました。イタリアはどこもかしこも見所が多くて歴史もあって興味は尽きなくて。

少しづつですが、続きを綴って行きますのでお暇な時、又ご覧になって頂けると嬉しいです。
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はじめまして (pockn)
2016-04-20 00:58:06
ブログ "facciamo la musica"をやっているpocknと申します。
当ブログはクラシックのコンサートのレポートが主ですが、旅行記も書いています。2014年にカゼルタへ行き、レポートを書くために情報集めをしていてこちらのサイトを見つけました。とてもわかりやすく丁寧にかかれている上に、旅の楽しさが伝わってきて、楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます。
ブログの内容で参考にさせて頂いたところがあるので、当ブログの「参考にしたブログ」としてリンクを張らせて頂きました。過去の記事でも行ったところがたくさんあり、これからゆっくり読ませて頂きます!今後ともよろしくお願いします。
PS そちらのブログで「パラティーナ礼拝堂」と紹介されている写真は「王座の間(Sala del Trono)」のようです。あと、僕らが行ったときは内部の写真撮影OKでした!
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pocknさんありがとうございます (kazu)
2016-04-24 21:40:00
pocknさん、こんばんは。初めまして。お返事がすっかり遅れて申し訳ありません。一人旅のつたないブログをご覧頂いてコメントも、そしてリンクも張っていただいてありがとうございます。pocknさんもカゼルタ宮殿にいらっしゃったのですね。先程ブログを読ませて頂きましたが、ご家族でヨーロッパ旅行をされていて楽しくて、素敵だと思いました。私はいつも一人旅行ですので、いろんな事件に遭遇するたび四苦八苦しています。それと写真のご指摘をありがとうございました。確かに礼拝堂ではなく王の間です。先程訂正しました。大変助かりました。

又、クラシックのコンサートのレポートも興味深く読ませて頂きました。私の住む地方都市では大きな公演を聴くという機会はなかなかないのですが、クラシック、とりわけ交響楽は心を打たれることが多くてCDは折に触れてよく聞きます。吹奏楽コンクールの課題曲も作曲しておられるのですね。昔、吹奏学部でフルートを吹いておりましので、毎年コンクールの課題曲は難しくて悩まされたこと、思い出しました。私もこれからpocknさんの過去の記事をゆっくり拝読いたしますね。こちらこそこれからもよろしくお願い致します。
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