イタリアより

滞在日記

マルコポーロ空港より帰国2.

2015年01月17日 | ベネチア

今年も名残を惜しんだベネチア

カラトラヴァ橋よりフォンダメンタ・サンタ・キアーラ付近を望む


■2014年12月31日(水)

日本を発つ少し前に、二度ばかりアリタリアから出国便の変更のお知らせが来ていましたが、大きな時間のずれでもなかったので、安心して空港へ行きました。


人もまだまばらなベネチア・マルコポーロ空港


例年、27日あたりの帰国便では沢山の人で小さな空港はいっぱいになるし、今年は特に年末ギリギリなので、更に混乱を来すかもな~と半ば覚悟をしていたのですが、私が空港に到着した時は旅行者はまばらで拍子抜けするほどでした。それでもチェックインカウンターには三々五々人が集まり、チケットの発券も始まりました。ローマ経由で帰国するため、このマルコポーロ空港で、日本までのチケットを受け取り、荷物も預けてしまうのですが、そういえば、初めて海外の一人旅をした時、一番不安だったのが、この搭乗手続きの手順と国内線や国際線の乗り継ぎの仕方だったことを思い出しました。


アリタリアのチェックインカウンター前

空港に着いたら、先ず搭乗する飛行機会社のチェックインカウンターに行き、チケットを発券して貰う


当時の観光本には詳細な記述もなかったし、人に聞いても、“大丈夫大丈夫、行ったら分かるよ~”とか“人の流れに沿っていけばいいよ”と、軽く返されてしまうだけで、具体的なことは何も分からない状態でした。知ってしまえば、どうってことのないことでも、言葉の不案内な異国では、知らないと言うことはそれだけで大きな不安です。が、しかし、人から改めてこの説明を求められると、ハテ?と言葉が詰まるのも事実で、先年、友人が初めてイタリアに旅行するに当たって、ローマとマルコポーロ空港の乗り継ぎの仕方を聞かれたとき、あー反対の立場に立てば、きちっとした説明が出来ないことに、私自身も改めて気付かされたのでした。


チケットを貰ったら、搭乗ゲートの番号は勿論のこと、荷物のタグの半券を必ず確認する

上記、私の荷物は「大阪」まで届けられるという表示


こんな初歩的なことでも、分からないことは分からない。今更人に聞くのもなぁという思いも働くし。なので、忘れないうちに、ベネチア・マルコポーロ空港からローマ経由で日本に帰る時の手順をざっと記しておこうと思います。これから初めてイタリアへ一人旅する方の少しでも参考になればと思います。

①空港に着けば、まず搭乗する飛行機会社のカウンターに行く。

②パスポートやバウチャーなどを見せてチケットを発券して貰う。

③私の場合、マルコポーロ空港→ローマまでの国内便のチケットとローマから日本(私の場合は大阪)の国際線のチケットを受け取る。

④チケットを受け取ると共に、このカウンターで大きな荷物は預ける。

⑤この時、預けた荷物の半券が渡されるので、必ず確認する。(私の場合は大阪までの表示を確認しました)

このあと、マルコポーロ空港では、ローマまでの国内線のチケットにあるバーコードを、自分で機械にかざして手荷物検査への通路に入ります。昨年までは人の手でチェックされていましたが、今年は、自動チェック機が備えられていて、ちょっと驚きました。

さて、バーコードを機械にかざしたあとの行程は手荷物検査です。スマホや携帯電話、パソコン、時計、その他電子機器類及びバックやコートも専用のプラスチックのケースに入れてローラーに乗せます。ブーツを履いていれば脱いで、やはりケースに入れてX線チェックを受けます。親切なところでは、裸足になった人に、足カバーをくれますが、もう躊躇無くブーツを脱いで、裸足でもOK、さっさとこのエリアを通り抜ける方が無難です。ここで気を付けることは、例えば、カメラや時計などの貴重品の入った自分のケースから出来るだけ目を離さないこと。ケースがX線を通り抜けたらすぐに自分の手元に寄せましょう。めったなことはないですが、どこで何が無くなってもおかしくはないとの自覚が必要です(ペルージャを大爆走した私が言うのも何ですが…ハイ)。


今年の搭乗ゲートは例年と違っていて「16」

ここで、友人の抱いた疑問が解けました


そうそう、マルコポーロ空港からローマのフィーミチーノ空港までは国内線になります。当たり前のことなのですが、まだイタリア国内に居るということで、ここでは出国審査はありません。出国審査は、ローマの空港で行うことになるので、このまま搭乗ゲートへ向かいます。空港内にある表示を目指してゲートに行くだけです。私の今回のローマまでの国内線の搭乗ゲートは「16」番でした。例年と違うなぁと思いながら、ゲートまで来たとき、ハッとすることになりました。

16のゲート横に、出国審査をするらしいエリアがあったのですが、そっか~これだ。件(くだん)の友人が、マルコポーロ空港で出国審査をしないまま帰国した、と言って来たのですが、私は何のことか分からずにいたのです。恐らく、EUに乗り継ぐ人たちがここを通って出発するのでしょうが、これから帰国しようとする私たちの目の前にこうしたエリアが飛び込んでくると、旅慣れない者は、一瞬勘違いするのは分かるなぁと思ったのでした。ましてや、人の流れに沿って行けばいいとばかりに付いていけば、違うエリアに入ってしまったということもあり得ることで、後になれば、笑い話になってもその時はパニックに陥ることでしょう。


この飛行機に乗ってローマ・フィーミチーノ空港まで


こうして、友人の持った疑問が解けてすっきりしたところで16のゲートから飛行機に搭乗しました。バスで遠くに停まっているアリタリア機まで行き、乗客は皆ぞろぞろと飛行機に乗りましたが、ローマに到着してから、ちょっと焦ることになりました。例年なら、日本に出国する、いわゆるT3と呼ばれるエリアまで、飛行機を降りたらすぐ目の前にバスがいて、乗ればそのまま運んでくれるのに、今回は国内線が発着する一番遠いゲートで降ろされたので、移動に少々時間が掛かったのでした。ローマの空港は長い間拡張工事をしていましたが、恐らくそれも完成して、国内線と国際線の乗り継ぎが一体化されたのだろうと思います。


とにかく、出発ゲートと時刻は、電光掲示板で確認する

直前に変わることもあるので、二度三度、確認


ローマの空港は、ほんとに広いです。マルコポーロ空港からの国内線でローマに到着したあと、次にすることは、ローマから日本に帰国する便のゲートと時間の確認です。通路を進んでいくと、要所要所に、電光掲示板がありますので、チケットにある自分が搭乗する便を見つけて、搭乗ゲートと時刻を見ます。何度も言いますが、必ず電光掲示板を捜して確認を忘れずに。


日本への帰国便は、大抵「G」と呼ばれるエリアからですが、これも掲示板で確認する

「G」の方向に進んでいくと、出国審査のデスクに入ります


ローマの空港内を区別するのに、「T1」とか「T3」とかのエリア名で呼びますが、空港の中は繋がっているので、実はこうした概念を持たずに、とにかく自分の搭乗ゲートを電光掲示板で確認して、空港内のその矢印の示す方向に歩いて行くのが混乱せずに済みます。そして、上記の写真の通り、帰国便のゲートに行く途中、いやでも出国審査のエリアに入りますので、ここでパスポートを見せて出国の手続きをします。今回、このパスポート審査に随分と時間を取られました。中国の方達の団体が多かったからなのですが、ここを通ったあとは、「G」を目指して走った次第です。こんなこともあるので、最後の買い物もしたいし、覗いて見たいお店もありますが、出国審査を受けるまでは油断は出来ません。


モノレールに乗って更に「G」を目指します


前述しましたが、拡張工事が終わったのでしょう、昨年とは空港内が少し変わって、どことなくすっきりした感じがしましたが、帰国をする時いつも通るお店、手袋の専門店「セルモネータグローブス」はまだあって、この店の前を通ってエレベータで上の階へ、そしてモノレールに乗って更に「G」のエリアを目指します。


モノレールを降りたら上へ


モノレールに乗っているのはわずかな時間ですが、それでも人が多い場合は混乱もするので、時間には余裕を持ちたいといつも思います。上記写真のエレベータを上がれば、再度電光掲示板で搭乗ゲートと出発時間を確認します。以前、ほんとに直前になって変更が出て大慌てしたことがありました。今回は、意外に時間がかかって、Gのエリアに着いたのは、思いもよらず他の乗客が既に飛行機に乗ったあとでした。今思えば、ギリギリで間に合った感じがします。なおGの出国ゲートには、航空会社の人が居て、パスポートと搭乗券を提示しますが、これが最後の手続きになります。こうしてやっと帰国できる訳ですが、添乗員さんの居ない海外旅行は、まさに苦難苦行の連続ですね。それでも、頑張れ私の一人旅-☆

そうそう、ローマの空港では、Wi-Fiが無料で提供されていました。簡単なユーザー登録で接続ができましたが、この方法とお話は又後日、イタリアで初挑戦したSIMの真実とその顛末と共に記したいと思います(^^)。

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2 コメント

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かずさん、おはようございます。 (なおこ)
2015-01-19 17:04:23
飛行機の利用に慣れてはいても、特に初めての空港では、出発にせよ乗り継ぎにせよ、迷うことが多いので、初めて利用される方が不安に感じられる気持ち、よく分かります。乗り継ぎの空港は大きいので、何だか迷子にもなりやすいですよね。早めに到着すると、時間に余裕があって安心ではあるのですが、出発までに出発ゲートの番号が変わってしまうということがままあって、ローマかパリで、わたしが最初に掲示板で確認したときから、2度も出発ゲートが変わってしまったことがありました。最終的にローマ行きの便が出発したゲートは、直前まではアムステルダム行きという表示が出ていた上、出発時刻・ゲート表示一覧表にはそう書いてあるのに、ゲート自体の表示はその後も長いことアムステルダム行き・KLMとなっていたため、間際になって慌てる人、慌ててKLMの出発するゲートへと走る人が大勢いました。アナウンスも、特に慣れない言語でされても、おしゃべりも多くて聴き取りにくいので注意が必要だと思います。

そうそう、せっかく買い物のいい機会なのに、移動や手続きで時間がないということ、よくありますよね。とにかく無事に帰国されたようで何よりです。長旅、おつかれさまでした♪
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なおこさんへ (kazu)
2015-01-20 21:47:45
こんばんは。なおこさんも飛行場で搭乗ゲートや時刻の変更で大変な思いをされたことがあるのですね。私もほんとに直前になってゲートが変わり、近くの男性がすぐに教えてくれたので、助かったことがありました。でもなおこさんが経験された、変更後も掲示板がそのままだなんて、日本ではあり得ないかな。これもお国柄なのでしょうね。でも、なおこさんのように海外旅行に慣れた、そして語学も堪能な方なら何が起こってもどんな対処もできるし、もう羨ましい限りです。

それにしても飛行機に乗るというだけなのに、何時間もかかって、短期間の旅行なら時間がもったいなくてなりません。国をまたぐのだから、仕方ないですが、もう少しスムースにならないかな、といつも思います。
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