ヴィットリーナ教会
■2016年12月24日(土)
実は、グッビオの町巡りをした23日の夕方から、このヴィットリーナ教会へ行こうとしたのですが、既に日も落ち始めていて迷いました。道行く人に聞けば、どの人も、中心地からはとても遠いと言います。しかし、インフォで貰った地図を見て、あっらー行けるじゃないのっと簡単に考えてしまったのは、地図の読めない女の浅はかさ。距離感がつかめていない、いわゆる机上の空論で、いつも夫から言われる言葉、地図は現地ではないよ、の典型でした。
黄色い囲みがサン・フランチェスコ教会
青い囲みが、目指すヴィットリーナ教会
青い囲みが、目指すヴィットリーナ教会
それでも、山にはクリスマスツリーが点灯し始め、当たりも暗くなってきたので、この日23日の道行きは断念しましたが、これは、これまでの轍を踏まない良い判断でした。いい加減痛い目にあっている経験則が功を奏したということか、このまま敢行していれば、電灯のない、人っ子一人居ない真っ暗な道で泣きべそをかいていたに違いありません。
翌朝は、午後遅くのバスに乗ることにしているので、ホテルに荷物を預けて、気持ちも新たにこの教会を目指しました。地図にあるとおり、町の中心地サン・フランチェスコ教会のあるレッブッブリカ通りからカンポディマルテ通りへ素直に進めばいいものを、ちょっと行ってみよー精神がむくむくと湧きあがり、脇道にそれてしまった・・・というのもあるのですが、車が行き来する大通りに嫌気がさして、というのが本音でしょうか。
こんな雰囲気のある住宅も見つけたけれど・・・
行けども行けども、道は続くし、観光地図は、夫が言うとおり現地ではない。それでも、引き返す選択肢はなくて、こんなに私を駆り立てたのは、この教会に、サン・フランチェスコとオオカミの物語を描いたプレゼピオが飾られている、というこの町の市長さんの談話を読んだからでした。何度も記しているので、恐縮ですが、この季節にしか見ることの出来ないクリスマスの飾り付けであるプレゼピオは、どの町にも置かれていて、これまで各地で見てきましたが、それぞれ特色のある風情を感じて、プレゼピオを見ることは旅行の楽しみの一つでもあるのでした。
しかし、ここだけの話・・・ヒソヒソ・・・これまでで一番がっかりしたプレゼピオは・・・サン・フランチェスコの地元アッシジの大聖堂前にセットされたプレゼピオでした。デパートのマネキンと同じ人形がそれっぽい服を着ているだけ・・・お顔は、よく手入れされたっぽいつるつるの現代風のイケメンで、絶対に背広の方がよく似合う・・・2012年のことでした。あっ内密に・・・^^;
民家の私道らしい道も通らせてもらって・・・スイマセンお邪魔します
話がそれましたが、グッビオの町の市長さんが肩入れする、サン・フランチェスコとオオカミのお話は、どんなストーリーでプレゼピオが飾られているのか、とても楽しみにしていました。グッビオの見どころは、旧市街に集まっているのですが、このヴィットリーナ教会だけは、町の外れに、そして、サン・フランチェスコのイメージからどこか寂しいエリアに、質素にポツンとたたずんでいるのだろうと勝手な想像をして、歩いて行きました。
ピアッジョラ通りからフラテ・ルーポ通りへ
ここを真っ直ぐ行くと教会です
一つ通りを外れたために、一時は不安にもなりましたが、良いお天気に恵まれたためにさして不安にも思わず、この時は珍しく勘も働いて、教会にたどり着くことが出来ました。が、しかし・・・えっ?こんなところに?私の想像は大きく外れて、なんと明るく綺麗な公園の中に、その教会は立っていました。
Parco della Vittorina(ヴィットリーナ公園)
本とDVD探してみます。私はけっこう地図見るの苦手かもしれません。店などに入って出る時右から来たか左から来たか?わからなくなりますし(汗)
いよいよ狼のお話に続くのかしら?