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美しい声を求める若い人たち

2008-02-19 17:52:48 | 音楽
 今朝は-1℃で、また寒さは残っている。しかし昼の日差しは明るく強くなり、早春である。寒さのためか、例年ひどくなる花粉症はまだ症状が現れない。

 様々な演奏家がどのように表現するかを比較して味わうのは、音楽を味わう楽しさである。しかし素人がそれらしく演奏するのを聞くのも、わたしは好きである。とくに声楽はそれを味わう楽しさがある。
 わたしは趣味の声楽発表会をよく聞くが、昨日はある音楽大学の学生とOGと思われる人のそれであった。○○門下生発表会というのである。学んでいる途上の人は、特定の先生から弟子のように細部にわたって教えを受けるのである。
 よく耳にするイタリア古典歌曲を数曲聞いた。モーツアルトのオペラのアリアなど聴いたことありそうな曲は親しみを感じた。若い学生たちなので声が出来上がっていなく、審査員のつもりはないが課題と思われることを考えながら聞くのも興味深い。趣味でやっている人たちの発表会とは違って、若くて声で表現しようとする歌に対して、声やテクニックに注意して聞くのがよい。
 15人ほどの学生が終わってからは、OGと思われる20代後半から30代ぐらいの人を10人聞いた。おそらく家族で暮らしながら続けている人、プロとして舞台に立っている人などと想像しながら、オペラのアリアを聞いた。それぞれ個性的で完成度の高い声での表現は、しみじみと聞いてしかも高揚感を持って聞いた。

 久しぶりに真摯に声で表現しようと励んでいる若い人たちの姿に、ほどよい緊張感と心地よさを味わった。自転車で帰ってきたので冷え切った体を、薪ストーブで温めながら耳に残っている声を呼び起こしたのだった

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