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国語のおさらい:のるかそるかのスイッチオン

2024-06-13 06:29:59 | 日記
「乗る」は間違い

 毎週木曜日は国語をおさらいする日。
今週取り上げるのは「のるかそるか」
馴染のある慣用句ですがこれの漢字表記がどうも腑に落ちません。
 パソコンで変換すると「伸るか反るか」と出るので、そりゃ間違いだろう
と思って辞書に当たりました。
するとこちらも同様な表記。
 勝手な思い込みですが「伸る」では慣用句の意味に似合いません。
この慣用句は「一か八か」と同様の意味。
そちらを辞書で引くと<一か八か:うまく行くかどうかわからないが、
出たとこ勝負でやってみる様子>
 この投げやりな雰囲気は例えば、制御できるかどうか自信はないけれど
他に方法が無いので暴れ馬に乗ってみる、そんな時に似合う表現です。
となると「伸る」でなくて「乗る」の方が適切な漢字に思えます。

 辞書には<伸るか反るか:「伸る」は長く伸びるの意。
結果はどうなるか分からないがとにかく思い切ってやってみよう、という
時に使う語。
俗に「乗るか反るか」とも書く>(新明解国語辞典 より)の解説。
「乗る」が適切だと思っているのは私だけじゃない様です。
 強い味方が現れたと舞い上がりましたが、すぐに叩き落とされました。
「乗ると書くのは間違い」とズバリと指摘する解説があったのです。
<「乗るか反るか」の使い方は存在しない。
「大勝負を実行するかしないか」の間違った意味で覚えてしまった者が、
博打などの誘いに応じて仲間や相手になる「乗る」を想起したために
生まれたと考えられる。
またパソコンで「のるかそるか」を変換すると正しい漢字になるが「のる」を
単独で変換すると「伸る」が出てこないことも理由のひとつと考えられる>
(例文買取センター より)
 私が抱いた違和感は大間違いだとはっきりしてしまいました。
ではなぜ「伸る」になったのか、それを探りました。

微妙な違い

 語源は矢作りにあるそうで。
<竹をまっすぐに伸ばすために「のため型」という道具に入れる。
矢にできるほどまっすぐに伸びるか、曲がったままかはやってみなければ
分からない。
それが転じて「伸るか反るか」の表現が生まれた>(例文買取センター より)
この説明で伸るの表記がすんなりと納得できました。
 ちなみに冒頭に書いた「一か八か」と「伸るか反るか」は意味に微妙な
違いがあるそうで。
<一か八かはこれから行う結果がどうなるか分からないときに使う。
伸るか反るかは既に行った結末がどの様になるか分からないときに使う>
(違い.sit より)

 駄文を書き終えました。
読者の良い評価があるかどうか心配しながら、今、送信ボタンを押しました。
これぞ「伸るか反るか」の思いです。

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