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オナガvsヒヨドリ、戦いの結末は?

2016-08-04 06:25:05 | 日記
両者の戦力を比較

 勝つのはどちらだ?
興味を惹かれる対戦カードを見ると結末が気になります。
 あらゆる場所で常に戦いが繰り広げられる弱肉強食の自然界ですが、捕食の関係
に無い者同士が戦う場面はほとんど目にする事がありません。
ところが先日、身体の大きさがほぼ互角、共に長野市の空を自由に飛び回っている
2種類の鳥が戦う場面を見てしまいました。
 その結果、気になりませんか?

 毎週木曜日はウォーキングの際に目にした野鳥を取り上げています。
今週は 歩きながらふと見上げた電線上で繰り広げられていた、カラス科のオナガと
ヒヨドリ科のヒヨドリの戦いです。

 オナガは体の大きさが34cm程ですが、その名の通り尾が長くて20cmもある
ので、それを除けば体そのものはムクドリ程度です。
一方のヒヨドリはムクドリより若干スマートなので、オナガに比べると少し小粒です。
 この両者の戦いをお伝えする前に、先ずはスペックの比較をしてみましょう。

 ヒヨドリの分布は全国に及んでいますが、冬になると寒さの厳しい北のものは暖かな
地方に移動をします。
一方のオナガ、以前は日本全域に分布していましたが、今では神奈川県と石川県を結ぶ
線より北側にしか生息していません。
どちらも長野市では普通に観察できる留鳥です。
 食性はヒヨドリの方が美食家です。
オナガが昆虫や果実や種など何でも食べる雑食に対し、ヒヨドリは旬な美味しさを
求めるグルメです。
走りの柔らかな野菜の葉っぱをついばみ、春の桜の蜜を吸い、実りの秋には熟した柿の
実を平らげ、年中美食を堪能しています。

 食性には違いのある両者ですが、鳴き声は共に褒められたもので無いと言う共通点が
あります。
オナガは気味の悪い大きな声で「ゲーギー」と泣き叫び、ヒヨドリは「ヒーヨヒーヨ」
と甲高い声を繰り返します。
 性格はどうでしょう?
オナガは気性が荒く、賢くて暴れん坊のカラスにも平気で立ち向かう攻撃的な性格を
しています。
それに対してヒヨドリはヒナから育てると人に良く慣れ、平安時代の貴族が盛んに飼育
していた記録も残っています。

ここまで引っ張って

 さてこの両者、同じエリアに生息していながら争う様子は見た事がありません。
それが先週のウォーキング中、住宅街の日陰で汗を拭って一休みをしようとふと見上げた
電線で一戦交えたのです。
 電線に1羽のヒヨドリがとまっていました。
そこにオナガが舞い降りて来て超接近遭遇。
気配を察したヒヨドリ、さてどう動くか!?
 結末は一瞬の後に訪れました。
何とヒヨドリ、戦う素振りも見せずに戦線離脱。
すぐさまその場から飛び去ったのです。
 能ある鷹は・・・なのか、君子危うきに・・・なのか、はたまた単に負けると分かって
いたからなのか、とにかく素早い逃げ足でした。
 後に残ったオナガはさも当然と言った風情で電線に止まっています。
期待した一戦の呆気ない幕切れでした。
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