週末を原村で

非日常性のユッタリした時の流れを信州は原村で。音楽を聴きながら星を眺め!最近は海外の旅の記事もアップします。

#268 -’18. ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデンで高評価の山本亭

2018年09月30日 15時02分39秒 | 街角
ほんの四~五年前まで東京にこんな素晴らしい山本亭がある事は知りませんでした。
権威ある格付けを鵜呑みにする気は天邪鬼を自負する私としてはありません。
でも、近くに在るのだから行かない手は無いと思いつつ時が過ぎ去っていきました。
今回ヤットお邪魔する事ができました。

確かに日本庭園も良かったですが、庭園だけではなく日本家屋の佇まいなど総合すると心癒されるその空間は最高だったかもしれません。
今まで高名な日本庭園は、最高位の足立美術館の日本庭園や湯村常盤ホテルや佳翠苑皆美などお邪魔した所がありますがそれらのどことも異なる心地良さでした。

広縁を越えて日本庭園が見える和室です。
和室には各々名前が付されていて花10畳、月8畳、そして私の座った6畳の星です。
こちらだけではなく、全て襖が外されており三部屋もその他の部屋も見通せるようになっています。
こまごまと別れている洋室より、端から端まで見通す事の出来る造りが好きな自分にとっては最高の部屋でした。
広縁(廊下)に在る筈の襖か障子も取り払われているので素敵な庭も愛でる事が出来ます。
三々五々、私のようにお茶を飲んで居る人も飲んでいない人も和テーブルを前にして座布団に座り会話しています。
その空間やお庭に流れる風の穏やかな雰囲気はどこの有名な日本庭園で味わう事のない素晴らしい物でした。
日本庭園を観に来ている訳でもなく、自宅に座っているかの如くの心落ち着く空間です。
直ぐ近くには赤の他人が座っているのに、面識の無い事など何も気に掛ける事のない時が流れていました。
美術館など芸術を外から眺めるのではなく、自宅に座っているが如くの飾らない場でした。

原村に峠の我が家も二部屋だけ和室がありましたが強度に関係しないとの事で壁を取り払い一部屋にしました。
リビングルームに繋がっている襖も完全に外して使用しています。
そんな自分の感覚ともマッチしています。

今回は主に庭を主として。
第二弾として家屋を中心にアップします。

葛飾観光ポータルサイトの山本亭から引用させて頂きます。
ゆったり時が流れる大正建築で
海外でも評価が高い日本庭園を眺める。

大正末期に建てられた山本亭は、趣ある書院造に西洋建築を取り入れた、和洋折衷の建築が特徴の建造物です。合資会社山本工場(カメラ部品メーカー)の創立者、故山本栄之助氏の住居として建てられ、大正12年の関東大震災を期に、浅草の小島町から現在地に移転。大正15年から昭和5年までに増改築を重ねました。当時は洋風建築を取り入れることが富裕層の間で流行しており、その佇まいを今に残す貴重な建築として、葛飾区が登録有形文化財に指定。昭和63年に買い取り、平成3年4月から一般公開されています。

明り取りの窓、違い棚など、書院造の特徴が随所に見られる建物は、木造二階建て。1階は120坪の広さがあり、2階が15坪、地下防空壕や土蔵、長屋門で構成されています。土蔵は栄之助氏が屋敷跡を取得した当時からあり、正確な築造年は判明していませんが、山本亭内に現存する中で最も古い建造物とされています。和洋折衷様式が明確に見てとれる長屋門は、昭和5年から8年の間に古い門を取り壊し、新築されたものです。

270坪の典型的な書院庭園は、米国の日本庭園専門誌「Sukiya Living〜ランキング調査(2016年)で、第3位に評価されています。全国900カ所以上の旧所名跡、旅館、旧別荘が対象となっているこの調査において、順位が公表された2003年以降、山本亭は常に7位以内にランクインしています。



姪に車でこちら迄送ってもらいました。
有名な料亭の川甚さんの先は江戸川で矢切の渡しがあり、その先は野菊の墓で有名な松戸側です。
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遅い昼食後ですから、閉まる前に入らねば今日ここまで来た意味がなくなるので柴又帝釈天の前に山本亭に来ました。
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こちらは、勝手口の玄関なのかわかりませんが、今はこちらかのみ入る事ができます。
100円の入園料を入らずともこの門を越えてトイレもそして通り抜けて寅さん記念館に行けるようです。
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今はこちらからしか出入りはできないようです。
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山本亭のご案内と言う事で平面図がかかれていますし、パンフレットも頂けます。
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私は入園料の100円を払いぜんざいを注文しました。
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主庭です。
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欄間と呼んで良いのかは分かりませんが、今と違い匠の技を感じます。
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何とも言えない穏やかな空間の中に居る自分自身を感じます。
外から芸術的な庭園を愛でるのが一般的ですが、こちらでは実際に芸術品の中に居るか如くです。
今回撮影した山本亭の中で一番気に入った写真です。
午後も四時近くなり、太陽も西に傾き西日が長く影を作るこの一枚が何とも言えず気に入っています。
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西日が庭に降り注ぎ、韻と陽がくっきりと緑を際立たせている。
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車夫さんなどが待機する所がある表門のようです。
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コメント
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