Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカンアイドル シーズン12 サンアントニオ・ロングビーチ

2013-02-13 18:19:31 | アメリカンアイドル
先日のグラミー授賞式、客席に妻ニコール・キットマンと共に座るキース、
プレゼンターとしてステージに登場する様子を見た。
キース・アーバン、アメアイに出ている時は気持ちを言葉や表情に表すが、
普段はいたって物静かな印象だ。

さて今回の会場、最初はテキサス州サンアントニオ、
何もかもスケールが大きい。

ビンセント、29歳。
候補者の中で教会関係の仕事についている人が度々出てくるが、
日本語で適切な訳がみつからない。
"Rock Me Baby"
審査員たちから「アーメン!」「ジーザス!」と掛け声が上がる。
欠点のないゴスペルボイスに4つのYES。
前回はハリウッド寸前で敗退した。
その原因はランディーのせいで緊張したとのこと。
確かにランディーに無表情で聴いていられたら緊張しそうだ。

デレク、21歳とデビッド、24歳の兄弟。
それぞれも音を外しているが二人合わさると余計に酷い。
それなのに審査員たちのNOを信じずに食い下がる。
4人がいくらどこが悪いのかと説明しても納得しない。
とうとうランディーに「そういう態度が問題だ。」と言わせた。

サヴァナ、24歳。
"At Last"
ジャジー、ブルージーな歌で、
先ほどの兄弟が持ち込んだネガティヴな空気をお祓いしてくれた。
目の前に景色が広がっていくようなイマジネーション豊かな歌。
4つのYESを獲得。

クリスタベル、29歳。
年齢制限のギリギリだ。
アリシア・キース"If I Ain't Got You"
三人の子の母。
教会のコーラスの仕事をしている。
難しい曲を原曲の持ち味も尊重しながら自分の歌にアレンジした。
4つのYES。

アン、23歳。
夫の推薦を受けてランディーが
アメフトチームの試合中のスタジアムにスカウトに行った。
フェイス・ヒル"Stronger"
余裕がある。審査員とアイコンタクトしながら歌った。
カントリーのどこが好きかとの質問に「物語を感じるから。」
4つのYESでハリウッドへ。

サンアントニオ、2日目。

メキシコ風の街並みが映し出される。
その河を下る舟の上で歌っているヴィクトリア、19歳。
"Big Girl Don't Cry"
声量はあるけれど音域が狭い?ピッチが外れている?
キース「感情が伝わって来ない。」
ランディー「今一つ、ぴんと来ない。」
ところが普段歌っているメキシコ民謡を歌うと審査員4人を納得させた。
4つのYES。

この日のハイライトはパパ・ピーチズ、19歳。
「見た目は白人の少年でも自分の中には大きな黒人の女性がいる。」
ミシシッピー育ちでゴスペル、そして自己流のダンスを踊る。
歌も自作だった。
歌詞には「ゲイで何が悪いんだ。」と入っている。
声も良いし、自分の世界を持つアーティストだ。
ニッキーとマライアはYES。ランディーとキースはNO。
ここでの決定権を持つランディーをニッキーが泣き落とし合格に。

サンニ、16歳。
タンザニア出身の母とケニア出身の父がアメリカの大学で出会い結婚。
サンニが誕生した。スワヒリ語も話せる。
マイケル・ジャクソン"Who's Loving You"
若さ溢れる新鮮なパーフォーマンスに4つのYES。

アダム、19歳。
マライアのファンで会えた時点でもう泣いている。
エタ・ジェームズやマライアみたいなほんとうのソウルを歌いたいと。
雰囲気から決して歌を期待していなかったのにも拘らず、
審査員たちをスタンディングオベーションさせ、ハリウッドへ。

会場はカリフォルニア、ロングビーチのクイーン・メリー号の船上へと移る。
ニッキーは別の仕事のため欠席。
マライアは渋滞で遅れる。

キースとランディーのみの審査が始まる。
シュバ、17歳。
クリスティナ・アギレラ"Something Got A Hold On Me"
2人ともYES。

マット、26歳。
6年間、イラクで兵士として従軍し大きな爆発に巻き込まれて負傷した。
"A Change Is Gonna Come"
キースに「厚みのある声。」と言わせて合格。

ジェサイヤ、16歳。
キンブラ"Settle Down"を歌い始めると船の避難警報が鳴り始める。
オーディションは中断され全員が避難。
番組のプロデューサー、ナイジェルの姿も見える。
警報解除後に再びオーディション。
ジェサイヤの集中力は切れることなく落ち着いている。
3人からYESを貰って合格。

マイカ・ジョンソン、24歳。
扁桃腺の手術の際に神経がダメージを受け、話すことに障害が残った。
言語療法士、スピーチセラピストの元で今も指導を受けているが、
完璧に回復する見込みは期待できないそうだ。
それなのに"Chichen Fried"を歌い始めると全く障害が出ない。
キースがハモリの下のパートを自然に歌い始めた。
コーラスを付けてあげるキース。
3つのYESでハリウッドへ。

ロングビーチ2日目。
ニッキーも戻ってきた。

レイチェル、21歳。
"People Get Ready"
自然体だけど、周りを惹きつけるカリスマがあり、嫌味がない。
カントリーシンガーのウィノナ・ジャド(女優のアシュレイ・ジャドの姉
エリック・べネイやマイケル・マクドナルドとハリケーン・カトリーナ被災者を
救済するためのチャリティーCD"Heart of America"にも参加)
に歌い方が似ていると言われる。
「幸福度コンクールだったら間違いなく優勝するね。」と審査員から。
周りを笑顔にして本人も4つのYESで更に笑顔に。

ブリアナ、16歳。
歌のコンペティションに出てから学校でいじめにあうようになり、
転校もした。
母の「誰もあなたから音楽を奪うことはできない。」という言葉に支えられた。
いじめにあっている人へのアドバイスは?とライアンに聞かれ、
「自分で自分を認めること。
他人の意見に振り回されず、人と違っていることを気にせず、
自分に誇りを持つこと。」と言い切った。
"Up To the Mountain"
「今日はあなたのための日。
今までの苦労はすべてこの日のためにあったのよ。」とニッキー。
「人と違うからいじめられた。でも実力があることを今日、証明できた。」
とマライア。
4つのYESでハリウッドへ。

マテウス、21歳。
低身長症で社会の偏見と闘ってきた。
「この番組に身長制限はあるの?」との質問に
「才能があるかどうかのみ。」とランディーは答える。
"A Change Is Gonna Come"
審査員たちを圧倒し4つのYESを貰う。
「すべてがここに繋がっていた。今までの苦労が報われた。」とマテウス。

49名がハリウッドへと進むことになる。