Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

エリックとインディア

2009-12-16 00:11:15 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
エリック・ベネイ「Love’n Life, 愛すること、生きること」の中に、
エリックの娘、Indiaの事を歌った曲が二つある。
ギターを弾きながら「君の存在そのものが僕にとって音楽。」
と率直に自分の思いを語る”Sing To Me”と、
インディアが生まれた事を感動的に綴ったメロディアスな “One More Tomorrow”
「もし明日が自分の生涯最後の日と知ったなら、Indiaと一緒に過ごしたい」
"Hurricane"のアルバムの中には、そのまま、ずばり"India"という曲。
この歌は「インディアが年を重ねてきて、将来自分に自信を失うようなことがあった時、
この曲を聞けば、自分がどれだけ僕にとって大切かって思い出すことができると思うんだ。」

Eric Benetが26歳の時、Indiaの母Tamiは交通事故で亡くなった。
写真で見ると華やかな雰囲気の愛らしい人だ。
エリックとタミの間にどういう事があったのか、詳しくは語られていない。
タミがインディアを生んだ時、エリックと一緒に暮らしてはいなかった。
クリスマスや特別な時、エリックとタミ、インディアで写した写真もある。
タミからインディアを預かり、二人で過ごしたこともあったようだ。
そして、彼女は突然この世を去り、後には15ヶ月の娘インディアが残された。

Tamiと彼女の母は絶縁状態だった。
この時、エリックには究極の選択が迫られる。
インディアを人にゆだねるか、自分が育てるか。
エリックはインディアを引き取った。
音楽の仕事もうまく行かず、またエリックの父も癌で亡くなり、
エリックにとって最も苦しい時期だった。

近くに住む母や姉やベビーシッターに協力してもらいながら、
二人で食べていくために昼はUPSで働き、
夜はスタジオエンジニアのアルバイトもした。

それでも、音楽への情熱を失う事はなく、手帳にいつもメロディーや詩を綴っていた。
時々、誰もいない夜中に知り合いのスタジオに入れてもらうと、
そんなノートに書いたメモから、曲を作ってみたりした。

一緒に音楽の仕事をした仲間は彼の事を忘れはしなかった。
Jeff Lober が、自分のアルバムにヴォーカルが必要になり、エリック・ベネイを呼ぶ。
エリックは、Michael Franks 等のアーティストのバックヴォーカルとしても参加している。
そんな生活が続いた後、書きためたノートから作った曲のデモテープを、
かつて姉リサと組んで歌っていた時のプロデューサーに送ってみた。
それがきっかけとなり、Eric Benetのファーストアルバム、”True To Myself”が誕生する。

エリック・ベネイにとって娘インディアは、彼の"Love & Life" であり、
「愛すること、生きること」そのものだ。

クリスマスにエリックのライブが東京であるのは嬉しいけれど、
インディアがその間、どのように過ごすのか、気になる。
東京に一緒に来るか。
サンディエゴかミルウォーキーにいるエリックの姉の家族と過ごすか。
ひょっとして韓国、東京ツアーにインディアも同行するかと未だに期待している。




エリックベネイライブへ向けて

2009-12-15 00:04:08 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
みなさま、いよいよ後6日でエリック・ベネイのライブです。
何か付け焼刃のようですが、とりあえずエリックの歌いそうな曲、
サビの部分の復習をいたしましょう。

ライブ当日のサプライズを期待する方は、お読みにならないで下さい。

"Chocolate Legs"
歌詞カードでは、"Please baby wrap them chocolate legs around me"
しかし、実際にエリックが観客にマイクを向け歌わせるフレーズは、
"Wrap your chocolate legs around me" です!

"Love Patience and Time"
もちろん、コーラスが要求されるのは、"With love patience and time"
ここは音をとるのが難しいですね。
そして、"Oh na na na na na na"
更に上級者編としては、"with love patience and time,
it wont take long it gon'be alright,
love patience and time,
the power is strong in your haeart and mine"

"Spanish Fly"
こちらもちょっと難しいですね。
"I know just what you need I feel what you been going through
I got the remedy use me like spanish fly"

"Spirtual Thang"では、コーラスの中で、( )の部分だけ、どうぞ。
"I love what I'm feeling" (a spiritual thang)
"You're giving to me, yeah"(a spiritual thang)
"I know it's for real"(a spiritual thang)
"This spiritual love you bring"(a spiritual thang)

皆さんの大好きな"Spend My Life with you"
"Can I just see you every morning when I open my eyes,
can I just feel your heart beating beside me every night,
can we just feel this way together till the end of all time,"
"Can I just spend my life with you"
全部は無理ですね。それでは最後の"Can I just spend my life with you"
これだけにしましょう。

"The Hunger"
難しすぎるので、ボディーアクションで気持ちを表現して下さい。

"I Wanna Be Loved"
これは、エリックがコーラスを要求してきますよ。
二班に分けて、"I wanna be loved" "Be loved by you"
有り得ますね。

"You're The Only One"
こちらは、コーラスの部分、覚えやすいので、ぜひ!
"you're the only one I want,
you're the only one I need in my life,
you're the only one I love,
you're the only one I need in my life"

この他、"Geogy Porgy" は確実。
そして、"Don't Let Go" "Love Don't Love Me"など。
クリスマスソングは、"The Christmas Song""This Christmas"
"I Really Don't Want Much For This Christmas"のどれかな?

私は、皆さんに"I really want too much for this Christmas"
クリスマスに多くのことを求め過ぎでしょうか!?

それでは、エリック・ベネイではなくて、ナット・キング・コールで、"The Christmas Song"
The Christmas Song - Nat King Cole (HQ Audio)




金子三勇士 12/12 BS12「クラシック クラシック」に出演

2009-12-14 00:00:59 | ピアニスト 金子三勇士
代官山地下2階のスタジオでのテレビ放映収録。
激しい演奏、動きに対応できるようにとハンガリーで仕立てた燕尾服を着て、
金子三勇士は登場した。

坂田康太郎とのトーク。
「天才と言われることについて、どう思うか?」
「天才と言われるよりも、『音楽で生きている人間』と言われたい。」

最初の曲はショパン「黒鍵」
右手が黒鍵の部分ばかりの演奏というこの曲、
細くて、出っ張っていて滑りやすい黒鍵中心の演奏は難しく、練習にも最適だとか。
今回のテレビ放映、ピアノ上、横にもカメラが設置され、いろいろな角度から演奏を見ることができる。
番組のスタートに相応しい華やかな曲だ。
しかし、一見、軽やかと思えたこの曲は、真上からの映像で見て難しさを痛感した。
右手はほとんど黒鍵しか弾いていない。
何回か、金子三勇士の弾く「黒鍵」は聴いてきて、この場にも立ち会っていたが、
映像を通してこの曲の難易度を目の当たりにした。
それを楽々と弾きこなしてみせる三勇士はやはり「天才」だ。

場面は坂田康太郎とのトークに変わる。
今までの履歴を振り返る。
2歳でピアノを弾き、5歳でソロコンサート。
6歳でハンガリーへ留学。
これについては、ある高名なピアノの師との出会いがあり、人柄にも惹かれ、
子供ながらにどうしてもこの先生に教わりたい、と思ったそうだ。
そしてハンガリーの祖父母と生活しながら、11歳でリスト音楽院へ飛び級で入学。
16歳で全過程終了と共に日本の文化を学ぶために東京音大付属高校へ編入。
坂田康太郎、「20歳とは思えないほど(円熟味があり)学ぶことも多い。」
ストイックに一つの目標を貫いてきた彼の生き方、
それゆえに同年輩の青年よりもずっとピュアな部分もあるが、
時として20歳でありながら、達観し悟りを啓いた老師のように感じることもある。

二つ目の曲に金子三勇士はリスト「愛の夢」を選んだ。
リストは今でもハンガリーにおいて国民的英雄だそうだ。
激しく技巧的な曲が多いリストの作品の中でこの曲は優しいメロディー。
いろいろな角度から映し出される映像を見ながら思った。
この曲の優雅さは、ピアニストが優しく、情感豊かな人でなければ表現できない、
柔らかな部分を出すためには高い技術が求められる。
この曲の品格は、演奏者の大きな器があってこそ、引き出される。
終わった後、曲の余韻を残すように三勇士はゆっくりと立ち上がり、静かに一礼をした。
先ほどの「黒鍵」とは、お辞儀一つをとっても違う。
ステージにいる間は演技者でもある、曲が終わった後も演奏は続いている。

場面は変わり、東京音大コンサートホール前のロビー。
ノートパソコンを前に授業の予習をしている。
生物、科学、数学が好きな科目だそうだ。
これらを学ぶことがピアノ奏者としてのあり方にも反映されるそうだ。

メンターとのレッスン風景。
三浦かつ子先生は「すでに培ってきたもの、自分の持っているもの、
それの方向性を出すお手伝いをしている。」とおっしゃっていた。
レッスン中もとても和やかな雰囲気だ。

大学近くの食堂で、麻婆豆腐定食を幸せそうに頬張る。
大好物で「週に何回も食べるけど、いつも美味しい。」

学友との談笑の微笑ましい一コマ。
日本に来てから、お笑いで日本語を学び、漢字ドリルで文字の習得、
「では、今時のギャグは?」との質問に三勇士はとぼけてた。
「男性としての人気は?」の質問には、お友達と「お互いいい勝負。」
「僕はフリー。」「僕だって!」などと茶化していた。

最後はお気に入りの場所へ。
校舎の屋上。
夕日に照らされた池袋の高層ビルを見つめ佇む三勇士。
「ハンガリーにはない東京の独特の情景。
音楽家にとってオーディオだけでなく、ビジュアル的な感動も、
演奏に繋がっていく。」と。

東京の空は低く、小さい。
ヨーロッパの丘陵地帯から見る夕陽の美しさは格別だ。
校舎の屋上から三勇士が思いを馳せるのは、ブタペストの町や、
6歳から13歳まで一緒に暮らしたキシュマロシ村に住む優しい祖父母、
空の向うにあるハンガリーへと彼の心が旅している時間なのかもしれない。

番組最後の曲に三勇士が選んだのは、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」
先ほどの2曲とは違い、いろいろなテンポが複雑に交差する。
激情と沈静。悲壮感と楽感。
目を閉じるとピアノの音ではなくて、他の楽器の音色が聴こえてくる気がする。
ピアノだけでオーケストラを作り出しているようだ。
リストの世界観が見事に表現されて画面から浮立つ。
ピアノも火を噴きそうで金子三勇士の真骨頂を見せた。
ラストスパートから神秘的な終焉を迎え演奏は終了した。

音楽は映像や音声よりも生でと今まで思っていた。
この番組を通し、自分もスタジオで収録に立ち会った曲を映像で確認することができた。
演奏中の様子を多面的に見ることで、そして演奏者の日常にも触れ、
曲や演奏者に対しての親近感が深まることも改めて感じた。

金子三勇士  ショパン 練習曲第5番変ト長調「黒鍵」10-5


Eric Benet - Don't Let Go

2009-12-13 00:04:15 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
エリック・ベネイ、クリスマスライブまで後8日。
それでは、引き続き、歌のおさらいをしましょう。
今日のキーワードは、"Don't let go"

Don’t Let Go
「熱々の期間が終わったカップルが、
もし別れずに付き合い続ける事ができたなら、
それは、”Love & Life”の次のレベルに進むことになる。
90年代初めのR&B風の曲。」とエリック。

昨年4月のインタビュー、
現在、付き合っている相手はいるのか?
と聞かれた時、エリックベネイは頷いた。
名前を、せめてラストネームを教えてと言われて、
EricBenet は、"Ms. Nanya."と答えた。
周りは爆笑している。
「ナンヤ」って?
"None of your business" が詰って
" Nanya Business"になり、
最近は、"Nanya"と言うそうだ。

London、Jazz Cafeのライブ、Eric Benetは饒舌に
男女の関係を長続きさせる難しさを語っている。
そして、「その事を新しいアルバムで曲にしたんだよ。」
とLove&Lifeから"Don't Let Go"
観客にも「"Don't Let Go"というフレーズを一緒に歌ってね。」

「今朝、仲の良い老夫婦が手をつないで歩くのを見た。
老人の妻をみつめる優しい眼差しに、
二人の過ごしてきた日々を思った。
二人が別れようとした事もあったかもしれないと。
Don't let go

つまらない事で大切な愛をあきれめてしまう事がある。
他の人と新しい関係を築く方が簡単に思えたりする。
恋人達のハネムーンの期間が色褪せてしまっても、
僕達はずっと一緒にいよう。
それだけ掛替えのない愛なのだから。
Don't let go

いろいろな問題をクリアするより、
新しい恋人を見つけるほうが楽かもしれない
タオルを投げ入れ、放棄してしまう人達も多い」

東京のライブ、エリックベネイはここで、持っていたタオルを、
ステージの床に叩きつけた(ボクシングの試合のリングのように)
ニューオリンズでは、観客に向かってタオルを投げた。

"Don't Let Go"と歌いながら、エリックは次々と女性の手を取っていった。
私はエリックの手を掴んだまま、"Don't Let Go"「放さないで。」と歌い、
エリック・ベネイに笑われた。

"Don't Let Go"
男女の関係だけでなく、何に関しても、止めてしまうのは簡単、でも続けることって難しい。

動画は私の行った今年7/3のニューオリンズ・エッセンスミュージックフェスティバルの"Don't Let Go"

Eric Benet - Don't Let Go


アメリカンダンスアイドル シーズン4 トップ18

2009-12-12 09:25:42 | アメリカンダンスアイドル
トップ18のゲスト審査員はミア・マイケルズ。
そして常任審査員のメアリーとナイジェル。

ここまで見てきて、シーズン3の時よりもコリオグラファー、
振付師の存在がクローズアップされているように思う。
振付師が自分の専門の分野のダンス、自分の構想をダンサーに要求するのみではなく、
ダンサーの個性を曳き出す、良い部分を強調、欠点はカバー、そしてその人らしさをいかに表すか。

「アメリカンダンスアイドル」あくまでペアが基本。
シーズン3の時に、相手を無視して自分だけ抜きに出ようとすると返って墓穴を掘るダンサーを見てきた。
今回はダンサー二人だけではなく振付師もそのコラボに大きく関わっている。

ダンスにおいての絶対的な振付師の存在、今回、このシリーズを見ていて痛感した。
また「アメリカンアイドル」と較べると「アメリカンダンスアイドル」
倫理観、道徳観念とでも言えるのだろうか、人としてのあり方、考え方、
そしてそこから繋がるダンスの演技、表現力が問われる。

1組目はセインとチェルシー。
前回は審査員に絶賛された。
今回はマンディー・ムーアの振り付けでジャズ。
王の禁じられた愛がテーマ。
「生意気な女なら任せて。」とチェルシー。
セインはスーパースティシャス、迷信を信じるタイプなのに対し、
チェルシーは明るく楽天的。
「コンセプトはいいけど、二人のリアリティーがない。」
「インパクト、パッションが感じられない。」
「王の品格、愛人の雰囲気が出ていない、衣装のせいかも。」と批評される。
セインは「このダンス、とても気に入っている。マンディーの振り付けは最高だよ。」

2組目、チェルシーとマークのタンゴ。
(今回、チェルシーとコートニーが二人づついてヤヤコシイ)
チェルシーは妹みたいとマーク。
マークはダンスも性格も変わっていて面白いとチェルシー。
情熱的なタンゴで顔を接近させるのに二人とも照れている。

がんばっているけど、何か二人の雰囲気とタンゴが合わなさ過ぎる。
ミアは「自分の拘るポイント、美しさと奇妙さを備えたダンス。」
メアリーも「技が申し分ない。」と賞賛。
私はダンスを見る目がないのかなぁと思ったら、ナイジェルは、
「思い焦がれる気持ち、手が届きそうで届かない、そういう情感が出ていない。
アルゼンチンタンゴの気だるい感じが欲しかった。」
アルゼンチンタンゴはタンゴの中でも足技に特徴があり、とても複雑だそうだ。
しかしながら専門外のダンスでマークは健闘した。

ところで、マークはハワイ人だが、アメリカ本土で見るとハワイの人で、
独特の存在感がある人がいる。
ネイティブアメリカンに通じるようなエキゾチックな雰囲気。
マークもこの番組の中で良い味を出している。

3組目はウィリアムとジェシカでヒップホップ。
前回はタンゴでワースト入り。「実力を出し切ったつもりだったんだけど・・」
シシリーとリサがコンテの二人にヒップホップの振り付け。
「ポップ、ロック、ウェーブ、すべてを融合したダンスを作るわ。」
二人に巧くこなして欲しいと画面を見つめる。
やっぱりヒップホップが専門の人よりもパンチに欠ける。
それでも審査員は全員、ウィルを褒めちぎる。
ジェシカは「チアリーダーみたい、弱々しい」と批評される。
確かにウィルだけを見つめてこの演技を見ると素晴らしい。
しかし相手の女性が輝いて見えないのは問題だ。
ジェシカは普段話している映像の方が、踊っている時よりも綺麗に見える。
反対に踊っている時の方が格段に美しい人もいる。
そういう人はダンスに自信と喜びが溢れている。
ジェシカはウィル人気に圧倒されているのかもしれない。

4組目はコートニーとマットでジャン・マーク・ジュネロの振り付けでフォックストロット。
二人にとっても合っていると思った。
身長の高さ、手足の長さが優雅な動きの表現に繋がる。
複雑な動きをきれいにまとめている。
前回指摘された二人のハーモニーの足りなさが今回はカバーされている。
ところが、「コートニーは指先まで神経が行き届いていない。」
「出だしは良かったけど、ミスが多くてがっかり。」
ナイジェルは「相手の女性が背が高いのなら、力強さをもっと出さないと。
表情が心からではなくて、嘘っぽい。ちょっとでも気を抜くと観客は見抜くよ。」
マットのフォックストロットはシーズン3のダニーを思い出させた。
しかし手の動きがクールに見えない部分がある。
コートニーは技の部分は決まっても、それ以外のステップで惹き付けられない、
確かに行き届いていない細かい部分もある、が大筋ではきれいにまとまっていたのでは。

5組目はコートニーとゲブ。
二人とも身長が低い。デメリットのようでもあるが、メリットにも出来る。
「舞台で歓声を浴びるなんて、初めての経験で感激した。」とコートニー。
振り付けのマンディーは「弱気になっているゲブを元気付けたい。」
マンディーが二人の個性を把握し、良さを引き出す振り付け。
見ていて心を打つものがあった。
ミアとメアリーはケミストリー、パートナーシップを絶賛。
ナイジェルは「感情表現が乏しい。エモーショナルさが足りない。
ゲブは彼女に対しての強い気持ちがもっとあって良いはず。」

6組目はケイティとジョシュア。
タイスの振り付けでブロードウェイ。
細かい動きをジョシュアに教わったと言うケイティ。
全身で完璧に演じ切っている。
技あり、魅力ありでこの二人のペアは最高。
観ていて楽しい。スタンディングオベーション。
ナイジェルは"Yes! Yes!"と踊り出す。
メアリーは「この二人は、『サティスファクション ギャランティー』と保証書を付けたい。」
振り付けしたタイスも感極まっている。
コンテとホッパーが素晴らしいミュージカルを演じた。

ケイティーは東洋系。というか日系のようだ。
ジョシュアもケイティーも強い反骨精神を持ち、頑張りを見せている。
この二人、確実に力と自信を身に着け、どんどん輝きが増している。
ケイティーは踊っている時、心から楽しそうな笑顔を見せる。

7組目はスージーとマキス。
前回は甘美なワルツだったが、今回はスージーの専門分野のサルサ。
アレックス・デ・シルバの振り付け。
スージーは「君はストリートダンサーだ。」と練習中に指摘され泣いてしまう。
専門のラテンダンスで力を出し切れなかったらとプレッシャーが掛かる。
審査員から「スージーは期待したのに足りなかった。」
「心に響かない。ケミストリーとしてはプロのレベルに達していない。」
振付師から厳しい指摘を受けて、始る前から自信喪失していたようだ。
マキースも大きな技を決めていたが、審査員は技以外の部分の安定感を求める。

8組目はケーリントンとトゥイッチ。
ジャン・マーク・ジュネロ夫妻の振り付けでウィンナワルツ。
ジャンには生後20ヶ月で身体機能を失った娘がいる。
動くこと、話すことができないが、人の楽しげに動く姿に目に喜びが表れると言う。
ジャン・マークの心を表したダンス。
「勝ち負けじゃなくて、このダンスを演じきりたい。」とトゥイッチ。
ケーリントンは白いドレス、トゥイッチは白のシャツとパンツ。
涙が出るほどの美しさだった。ウィンナワルツを越えてコンテ化されている。
こういうマジックが掛かったダンスを観ることができるのがこの番組の醍醐味。
二人とも心から入り込んでいる。
ミアは「ケーリントンはずっと笑顔で踊っていたけど、どうかな?
ジャンのお嬢さんの苦悩を表すダンスでしょ?」
ナイジェルが「君は体の不自由な人が不幸だとでも思っているのか?
笑顔はジャンのお嬢さんを喜ばすためだ。
自分はケーリントンの笑顔から元気を貰った。」
ミアが反論、「私はリアリティーが欲しかった。でもこれは私の意見よ。」
トゥイッチも「ダンスを見せてジャンの娘さんを喜ばせたいと思って踊った。」
メアリーが泣いている。「ジャンの娘さんは天使を見たときっと思ったでしょう。
素晴らしかった。」
ジャン・マーク夫妻は、ずっと涙に咽んでいる。

9組目のコンフォートとクリス。
こんなに巧い人達が出た後、やりにくいだろうなぁと思う。
リル・Cの振り付けでクランプ。リルは"Buck!!!"
クリス、「『決めろ!』って意味かなぁ?」
クランプはシーズン3でも思ったが、やり慣れない人にとって表現が難しい。
コンフォートはBガールなのでともかく、クリスはやはり迫力が出せない。
それでも、ミアは「クランプになり切れないで素顔が出るのが、可笑しかった。」
ナイジェルは「闘争心、ライオンのような雄雄しさがクランプの持ち味。
クリスはうちのグランマよりも弱々しかった。
コンフォートは専門のはずなのに、洗練された振り付けのせいでクランプらしさがない。」
クリスはナイジェルに「木のように見える。」とトップ20入りの時に言われて、
今度は「おばあさんより弱々しい。」だなんて。
パワハラを受けているようだが、どうも、いじられキャラのようだ。

ワースト3の視聴者投票の発表。
結果は1組目のセインとチェルシー。
7組目のスージーとマキース。
9組目のコンフォートとクリス。

ワーストに入った3組、6人の演技。
男性、女性共に優れた能力と魅力のあるダンサー達。
もっと力のないダンサーもいるが、パートナーに恵まれるとワースト入りを免れる。
落選の女性がラテンダンサーのスージー。
男性はコンテンポラリーのマキースだった。

どちらもここで落ちると思わなかっただけに意外。
スージーは、「だんだん輝きが薄れてしまった。」と言われるが、
オーディション、ヴェガス予選の頃の個性がトップ20入りして消えてしまった。
メイクもナチュラルになり、ラテンダンサーらしい外見がヘアメイク、スタイリストが入ったことで、
失われてしまった。
その上、振り付けのアレックス・デ・シルバが自分の追求するスタイルを彼女に要求したことで、
納得できない状態で演技することになった。

マキースは魅力も技術も充分にあるダンサーだと思っていたが、
最後の演技に心がこもっていなかったと指摘される。
技を披露しようと焦って、ダンサーというより体操競技のような演技になってしまった。

これからの展開が益々見えなくなってきた"So You Think You Can Dance"
個人的にはトゥイッチとケイリントンが好きになってきた。
ジョシュアとケイティーにも注目している。

Georgy_Porgy

2009-12-11 10:12:47 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
エリック・ベネイ、ブルーノート東京のライブまで後10日。
全然、準備ができていない。エリックではなくて私が。

この日までと期限を切ってダイエットしようとしたのに、
夕食を控えめにすると夜食を食べてしまう、
運動すると返っておなかが空いて消費カロリーよりも摂取カロリーが増えてしまう。

アメリカのファン達からエリックに伝えて欲しいとメッセージが届いてくる。
エリックに会うと舞い上がって言おうと思ったことを忘れてしまう。
ファンの一人オードリーに、
「今度は忘れないように、リストにしてカードに書きだすことにするわ。
『サイン』『写真』『USからのメッセージ』
『ショウは素晴らしかった、ゲンキデスカ? インディアも元気? と聞く。』」
オードリー、「何かグラミー賞のプレゼンテーターみたいね(笑)
でも、きっとエリックに笑われて、カードを読ませてもらえないわよ。」

歌詞のおさらいもできていない。
歌のサビの部分ぐらいは覚えていても、エリックの歌はけっこう難しくて、
曲を通して暗記できていない。

私が録画してファンクラブの会長・トロイリンに送り、
youTubeにアップされたNHKハイヴィジョンの"Georgy Porgy"の映像。
東京国際フォーラムの2007年の東京ジャズフェスティバル。
この時、始めてエリックが、"My name is Eric Benet!"と叫ぶのを聞いた。
ジャズフェスの観客には他のアーティストがお目当てで、
エリックが誰かわかっていないでその場にいる人達もいたから。
そして、一階席の人達から、"Georgy Porgy Pudding Pie, Kissed The Girls And Made Them Cry"
とコーラスが返ってこなかったから。
三階席にいた私は声を限りに叫んだが、ステージまで届くすべもない。

私と同様、エリック・ベネイのクリスマスライブまで、まだ準備ができていないあなた、
ぜひ、この部分だけでも覚えて、当日はバックコーラスして下さい。

『ラテンコアダンス』7日間、「ビリーズブートキャンプ」よりも楽しそう。
今から注文してやってみようかな?
そんなことをして、疲れてライブ当日、行けなくなったらたいへん。
これからは、体力を温存して守りの体制に入ります。

Georgy_Porgy



エリック・ベネイのクルー、アジアツアーへ出発

2009-12-10 11:08:22 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
エリック・ベネイの付き人ケヴィン、バンドのドラマー・ウェス、ミキサー・ビジェイ、
それぞれfacebookに「これから16時間のフライトだ。」と書き込みがあった。
ケヴィンは更に先ほど、「天候が悪いので、フライトが順調か確認しないと。」

12/19に韓国、ソウルのヨンセイ大学ホールでエリック・ベネイ、初の個人でのライブが行われる。
エリックが韓国入りするよりも前にバンドクルーは現地へと向かう。
ロスから直行便で発つエリック、ミルウォーキーから乗り換えてソウルに行くメンバー。
フライトの接続などのトラブルのないよう大事をとったのと、また先に現地入りして、
準備をしておく、ホリデイシーズンのフライトの混雑を避けたなどの理由が考えられる。

クリスマス、その後のニューイヤー、アジアで過ごすことになる、とも書かれていた。
それがエリック以外のメンバーだけなのか、日本なのかはわからないが。

Eric Benet will serenade fans with R&B songs at a concert
Dec. 19 at Yonsei University Auditorium, Seoul.
Courtesy of Private Curve
By Cathy Rose A. Garcia
Staff Reporter

「R&Bシンガーのエリック・ベネイは、来週末、ソウルでのソロコンサートを行う。
初めての韓国でのソロコンサート、エリック・ベネイ本人もワクワクする気持ちでいる。

『韓国のファン達は僕のコンサートをずっと待ち望んでくれていた。
どうしても生で僕の音楽を聴いてみたいと思ってくれていたんだ。
だから僕の方こそ、実際に韓国に行き、期待に応えることができると思うと、
興奮しているよ。

何が期待できるかって?ポジティブな熱狂、たくさんの良いエネルギー、
そして最高のエリックベネイ体験の満足度補償付だよ。』
エリックは韓国のタイムズ誌のメールインタビューにこのように答えた。

ヨンセイ大学講堂のコンサートチケット、韓国のファン達により早々と席が埋まっていった。
エリックは韓国で最も人気のあるR&Bシンガーだ。
エリックのソウルフルなボーカルとロマンティックな歌の数々、``You're The Only One,"
``Chocolate Legs" ``Spend My Life with You."

彼の最も新しいアルバム、グラミー賞ベストR&Bアルバムにノミネートされた"Love & Life"は、
エリックの新たな明るい側面が表現されている。

『"Love & Life"において、僕が言いたかったのは、人生には良いこと、楽しいことがたくさんある、
たとえ困難な時でも、愛と希望を失わなければ、必ず乗り越えられるって、
みんなに伝えたかったんだ。』

エリックにとってこのアルバムはレーベルから初めてすべてを好きに作るように、
任されたアルバムでもあった。
『レーベルからの要求は全くなかった。好きなようにアルバムを作って、そして彼らに渡しただけ。
そういう意味でこのアルバムは全く純粋な僕自身のアルバムとも言えるね。』とエリック。

シンガー&ソングライターのエリック・ベネイはこのアルバムにおいて、
自分の心情を率直に表現しようとしたと語っている。

『優れたアーティストの曲を聴く時、アーティスト自身の人生の痛みと喜びを感じるでしょう?
そして歌詞の中にほんとうに経験した真実を語っているって、わかると思うんだ。
僕もそんなソングライターでありたいと常に思っている。』

このアルバムでは、エリックの娘のインディアが始めてアーティストとして参加した。
娘を愛する父親として、エリックは『インディアは優れた歌唱力を持っているし、
アルバム作りにかかわる経験もさせてあげたい、チャンスがあってもいいかと。
そして、彼女をバックアップシンガーに使ってみようと思ったんだよ。
インディアは歌うことが好きでそして将来も歌手になりたいと思っている。
でも学業を優先するべきだということも理解しているよ。』

エリックは何年も一週間でやっと50ドルを稼ぐ歌手としての生活の後、
'96にようやく"True To Myself"でソロデビューすることができた。
『音楽に対しての情熱と愛でここまでやってきた。
練習を繰り返し、仕事を続け、そしてレベルを向上させようとする、
ずっとそうやってきた。もう20年になるね。
一生懸命やってきて、そして自分の人生すべてを感謝で受け止めてきて、
ステージで歌う時、実体験からのリアリティーが加わり、
以前より更に磨きがかかり、ステップアップしたものになったと思っている。』

これだけ成功してもまだ彼の向上心は尽きない。
今後のやりたいことのリストに、『もっと娘との時間を大切にしたい。
自分の書いた脚本の映画製作。
チャカ・カーンとのコンサートかアルバム、何らかの形でコラボレートしたい。』
とエリックは書いている。『まだまだ、達成したい目標はたくさんある。』

チケットは88,000 そして 99,000ウォン。
英語での予約は、email info@privatecurve.com or call (02)563-0595. 」

cathy@koreatimes.co.kr

ロトが当たったら・・・

2009-12-09 09:18:56 | 私の日々
パソコンの調子が悪い。
インターネットが開けなかったり、フリーズしてしまう。

facebookのコメントに返事を書いていたら、フランスのリンダからのチャットが開く。
応答しようと書き始めたら、画面が固まってしまった。
彼女はそのまま、待っているのかと思うと、いてもたってもいられない。
携帯で国際+フランス国番号、そして彼女の番号をダイヤルした。

リンダは驚いて、そしてとっても喜んでくれた。
東京は夜7時、パリは昼の11時だそうだ。

「今、忙しい?」
「全然暇よ。音楽聴きながらパソコンいじってた。
エリック、もうすぐ日本でしょう? いいわねぇ。
私の分だって言って、しっかりハグしてね。」
「もちろんよ。ハグどころかキスもしておく。
ねぇリンダ、日本に来ない?」
「・・・・」
「やっぱり、クリスマスは家族と過ごす時期だから無理よね。」

その後、来年のエッセンスにはエリックは出るだろうかとか、
また皆で集まりたいとかお話しする。

リンダは「フランスでファンの皆だけのためのライブを企画して、エリックに来てもらいたいわ。」
と言うので、「彼のチャージは高いと思うよ。それだと一人づつの負担は大きくなるわね。
私だって、宝くじ、いやロトに当たったら、興行打つわよ。」と言うと、
リンダは更に「私の場合は、エリックのショウだけじゃなくて、
ホテルも丸ごと借り切って、皆を招待するわ。」(笑)

それぞれの家族への挨拶、ホリデーシーズンとお互い12月が誕生日なので、
お祝いの言葉を交わして電話を切った。

ロトに当たったら。
エリック・ベネイのライブはコットンクラブにする。
バックコーラスは二人ほど欲しい。
キーボード、ドラムス、ギターとベースの他にホーンも三人は入れる。
グランドピアノも入れて、金子三勇士の伴奏で"The Last Time"もセットリストに入れる。
ピアノが入ったら、"We Could Have Been"も行けるな。
"Me And Mrs. Jones"も歌ってもらう。
ギャラはそれぞれに「釣りはいらない。」とはずむ。
うん?こういう時のギャラは小切手、それとも振込みかな?
確か、前金と終わって残金と聞いたような気が。
このブログを読んでくれている人を全員招待する。
そうなると3日はやってもらわないと。
遠方から来られる方のために丸の内フォーシーズンスを貸切にする。
もしロトに当たったらね。

エリックベネイ「愛に包まれて」

2009-12-08 00:05:36 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
エリック・ベネイのブルーノート、クリスマスライブまで後13日。
今までの翻訳してきたインタビューの中でエリックの人となり、音楽性について、
的確に書かれた記事を改めて紹介したい。

Eric Benet
Wrapped Around Love
By Ruth Adkins Robinson
Cover Story BRE magazine Com.

エリック・ベネイ「愛に包まれて」
(”Wrapped Around Love”とは、
「チョコレートレッグ」の歌詞をもじったタイトル)

スポーツタイプの乗用車がLAの渋滞とカーブを過ぎた辺りで急に止まった。
中から降りてきたのは、コメディアンでソングライターのTommy Davidson。
彼は道を歩いている一人の男をめがけて駆け寄る。
「エリック、ホールドアップ!」(笑)
Eric Benetはデビッドソンのハイテンションに驚きながらも、笑顔で見つめる。
急に真剣な表情になったデビッドソン、
「運転しながら、エリックのニューシングル、
”You’re The Only One”を聴いていたところだったんだ。
君を見つけて、どうしてもこのアルバムの発売が楽しみだって
言いたくなってしまってね。
世間の人は、エリックがどれだけ才能があってディープかわかっているのかなぁ。
早く、アルバム全体を聴いてみたいよ。」
しばらく立ち話をした後、デビッドソンは車へと戻っていった。

エリック・ベネイ、感情豊かで新感覚、経験と才能に溢れるアーティスト、
それを知る多くのファンたちが彼についてきている。

通りを歩いていても、建設中の現場にいようが、エリックの外見は人目を惹くだろう。
もちろん、いつも感じが良くて、笑顔を返してくれる。
しかし、この男はただのハンサムで、きれいな声で歌うだけの歌手ではない。
最先端で芸術的なR&B、アーバンソウルなアーティストだ。

R&Bの多面的な要素が散りばめられた彼の新しいCD、”Love&Life”
これはエリック・ベネイにとって究極のテーマを追求したアルバム。
全体を聴いても、あるいは1曲を聴いたとしても、彼が人生のどこを旅しているか、
知る事ができるだろう。
愛と優しさに満ちたアルバムだ。

しかし、彼の人生において愛と音楽は、決していつも甘く優しくはなかった。

最初はホームタウンのミルウォーキーから始まる。
警察官だった父は、クラシックが好きで子供達も皆、音楽好きに育った。
エリックベネイはスティービー・ワンダー、アル・グリーン、スライ・ストーン、
マービン・ゲイなどにのめり込む。
母はいつも家で歌っていた。
エリックも教会のコーラスで歌い、学校のミュージカルで演じる。
姉と従兄弟と組んでBenetという名のグループでアルバムを出したが、
あまり高い評価を受けることなく終わった。

その後、ソロシンガーとしてデビューアルバム、”True To Myself”を1996年に、
1999年に”A Day In The Life”が発売され、
最初のシングル、ToToをカバーした”Georgy Porgy”は、
ラジオでヒットし、そして2枚目のシングル、タミアとのデュエット
”Spend My Life With You”は、ヒットチャートに上り、R&Bナンバー1ヒットソングになる。
“A Day In The Life”は、ソウルトレインミュージックでベストR&B男性ソウルアルバム、
2000年度のグラミーにデュオグループとしてノミネートされた。
この後、エリックはEW&Fの30周年記念アルバムの製作に加わり、
子供の頃からファンだったアースと夢の共演を果たす。

5年後の「ハリケーン」は、エリックの新境地を開いた。
同時に彼の人間性の奥深い部分に踏み込んだ作品となった。
その時、エリックは長く辛い道のりの新たな段階に入っていた。
「そこに至るまでの間、いろいろな経験をした。
希望と絶望。 怒りと後悔。
このアルバムで限界まで挑戦し、とうとう自分を超越する域に達した。
辛い時にいかに自分自身の尊厳を見出し、どうやってそこから抜け出すかという
人としてのあり方、とも言える作品となった。」

エリックはこのアルバムでグラミー常連のプロデューサー、デビッド・フォスターと組む。
この事がきっかけでエリック・ベネイは2008年に行われたデビッドのコンサート、
”David Foster&Friends”に参加、多くのスター達と共にステージに立った。
コンサート中、デビッドは、客席に紛れていたエリックをステージに呼び寄せ、
まだ発売前だったアルバム、”Love&Life”から、”Chocolate Legs”を歌わせた。
デビッドはエリックが歌い終わった後も、観客たちにこの歌をコーラスさせる。
“Wrap Your Chocolate legs Around me”
「疲れきって帰ってきた男を女がただ愛で包むだけで、癒しのパワーになる」
という歌詞。
観客に喜んで受け入れられたことにエリック自身、驚きを隠せなかった。
そして「チョコレートレッグ」はチョコレート色の足を持つ女性ばかりか、
すべての人に歌われ愛される曲だと確信する。
「チョコレッグ」はエリックにとって彼の人生に立ち込めていた暗雲を振り払う曲となる。

“Love&Life”で、Eric Benetは、人生のいろいろな一コマ、
そしてその時々で沸いてくる感情について歌っている。
ある時は直感的な、また感情的、そして肉体的な反応。
それはいつもエリックにとって自分自身の人生の真実を描いたものだった。
今、彼は幸せそうだ。リラックスして、周囲に理解して欲しいと示唆している。
つまり、”Love&Life”は、彼の自信と幸せな人生へのアプローチ。
「このアルバムから受ける印象とエネルギー、この旅は僕のだけれど、
皆も自分へと反映させることができるでしょう?」
このアルバムでエリックは長年のパートナーだったGeorge Nash、
Demonteと再び組んだ。

最初のシングル、”You’re The Only One”は、熱狂的に受け入れられ、
現在において、かつて「愛」と呼ばれたものが存在するかどうかを問う。
そして今の時代のLoveについて描かれている。
“iminluvwichoo”では、ハンガリーのシンガー、リンダ・キラリーとの
エネルギー溢れるダンスデュエット。
「この曲は80年代のグルーヴ、愛をエンジョイする曲。
“Don’t Let Go”は、90年代のR&B風。
これは、恋人たちが愛し合い続けて困難を克服することの美しさを歌っている。」
エリックベネイらしいセクシーな曲、”The Hunger”
そして”Spanish Fly”
このタイトルは誤解されるかもしれないが、薬物ではなくて、
ラテン風の愛し合い方について語っている曲。

エリック・ベネイの人生には誕生と死、失敗と成功があった。

Eric Benetについて語る時、忘れてはならないのは、
1992年に彼とTami Stauffとの間に生まれた娘India。
95年にタミは突然、バイクの事故で亡くなり、エリックはシングルファザーになる。

エリック・ベネイ、インディアが生まれて父親としての喜びに満たされた瞬間を
”One More Tomorrow”で歌っている。
「もし明日、一日しか自分が生きられないとしたら、
その日はインディアと一緒に過ごしたい」
エリックはインディアのおかげで自分は強くなる事ができた、
「今までシングルファザーとしてインディアのためと思ってしてきたけれど、
もし彼女がいなかったら、どちらかを選らばなければならない分かれ道で、
間違った選択をする事になったと思う」
未だにインディアを通して多くを学んでいると。
「様々な事を二人で経験してきて、そのことでお互いの絆が深くなった。
この曲は彼女に捧げたものでインディアへの愛と
彼女のこれからの将来へのリスペクトを表している。」
そのインディアも最近は歌手として力を付けてきた。
エリックのバックコーラスとしてもNewアルバムで参加している。

役者としての経験も積んだエリック、今は脚本作りにも乗り出している。
“Chocolate Legs”の歌詞をかりてあえて言うならば、
今、エリックベネイは愛に包まれている。
http://www.scribd.com/doc/13723699/Eric-Benet-Wrapped-Around-Love

やっぱり外が好き

2009-12-07 00:15:45 | 私の日々
20代の頃、真冬でもコートを着てパリのカフェの外に座っている人、
何考えているのかなぁと思っていた。
気候の良い時期はともかく、わざわざ寒い日に外に座るなんて。
その頃、東京の都心でオープンエアな空間は少なかったように思う。

今はテラス席を併設しているレストランやカフェも多い。原宿、恵比寿。
都ホテルにもテラス席がある。
ライブハウス、「スウィートベイジル」のテラスでアースのフィリップ・ベイリーのライブの前に、
お茶をしていたら、向かいのテーブルにフィリップがやって来た。
音楽関係誌のインタビューが始り、
思わずフィリップの目を見て頷きながら、聞き入ってしまった。

飯田橋、日仏学院の中の「ブラッセリー」やお堀端の「カナルカフェ」
桜の頃、新緑の時期になると行きたくなる。
日仏学院では秋にワイン祭り、日比谷公園では5月の末、ドイツビールフェスティバルがある。

品川周辺、景色はないけど「デルソーレ」は気軽なイタリアン。
スパークリング飲み放題の日があり、夏は外の席で人通りを見ながら食事を摘み、
最後はドルチェ、ジェラード、リキュール入りのカフェなどで締めくくる。

原美術館のガーデンテラスも美術鑑賞と合わせて楽しめる。

いよいよ外で食事する時期も終わりかと思っていたら、
品川パシフィックの前庭にある「シンガポールシーフードリパブリック」
充電式のホットクッション、ブランケット、ストーブが登場。
引き続き、お天気が良くて暖かい日は外でランチをしている。

中庭のテラスの前は彩り豊かな落ち葉で埋め尽くされ、ビルの谷間なのに、
写真に撮ったら、まるで山の中の景色のよう。
食べる物も寒くなってきたので、チキンライスやサティではなく、
バクテー(骨付き肉と椎茸の薬膳スープ煮)やラクサ(暖かい汁麺)など。
暑いアジアの料理なのに体が温まるから不思議だ。
反対に寒いブルガリアやハンガリーの料理に冷える物もある。

寒い時期ほどピリっとする空気感がたまらない。
陽の光が輝く瞬間、都会のオアシスを探し求めている。

アメリカンダンスアイドル シーズン4 トップ20

2009-12-06 00:05:09 | アメリカンダンスアイドル
「アメリカンダンスアイドル」シーズン1のラスベガス予選参加者は50人、
それが120人となり今回のシーズン4では200人になったそうだ。
その中から20人を選ぶのは、受ける側も審査する側にとっても困難を極めた。

選ばれたトップ20、まず一人づつステージで魅力をアピール。
その後、2人ずつのペアになる。

1組目は、最高齢となる28歳のバレエダンサー、レイヴン、
そしてペアの彼女と参加して一人だけトップ20に残ったスイングダンサーのジェイミー。
振り付けはヒップホップのナポレオンとタバサ。
曲はカニア・ウェストの「アメリカンボーイ」
自分と違うジャンルをがんばっているとは思ったが、観ていてあまり楽しめなかった。
ズボンを下ろす振り付け、余り笑えるジョークにならなかった。
「印象が残らない。」とナイジェル。ノリの良さが感じられない。

2組目はキューバの血を引くラテンダンサー、高校教師のスーザン、
そして母に反対されながらもダンスを続けてきたコンテンポラリーダンサーのマーチス。
スーツ姿が凛々しく、ワルツに映える。
二人の踊るダンスはロマンティックで優美だった。
リフトで失敗するがそれに動じずに踊り通した姿勢に拍手が。
スーザンは、メイクをプロにしたもらいとてもナチュラルで綺麗だったが、
パンチの効いたサルサと違い、軽やかなワルツを踊ると体が重い感じに映る。

3組目のユマ・サーマン似のコートニーは身長175センチ。
パートナーのマットは190センチ。二人とも専門はコンテ。
マンディー・ムーアの振り付けでジャズ。
身長があることで、エッジー、シャープさは出るが、パワフルな印象に欠ける。
間延びしたぎごちなさが残った。
「勢いがなく守りに入っている。」とタイス。

4組目は、ジャマイカ出身のチェルシーとセイン。
こちらの二人も専門はコンテ。
トニーとメラニーの振り付けでチャチャ。
二人の息がぴったり合った熱いダンス。
上手な人のダンスはいつまでも観ていたいと思わせる飽きないものがある。
「ゴージャスで燃え上がりそう。」
「セインが上手だからチェルシーが引き立つ。」
「セインは脇役に徹していて、そらが二人のバランスを良くした。」と審査員にも好評。

5組目はミア・マイケルズの振り付けで社交ダンスが専門のチェルシーとコンテのハワイ出身のマーク。
チェルシーは両親が経済的に苦しい中、兄が費用を出してくれて、
ダンスのレッスンを続けてきたそうだ。
ミアの世界を表現していて物語性のある振り付けとダンス。
二人の個性もよく出ていた。

しかし、前シーズンでは、観たこともない動きに驚かされたミアの振り付けが、
いくつも観てくると斬新さを感じなくなってきてしまった。
逆にチャチャとかラテン、ワルツなどオーソドックスなダンスの中に新鮮さを感じる。

6組目は18才の高校生、ケーリントンと、シーズン3でホークと並び敗退したBボーイのトゥイッチ。
タイスの振り付けでプロードウェイ。
二人の相性は抜群で、好感度が高い。
「熱さでスプリンクラーが回りそう。」とメアリー。
「ケーリントンは指先まで神経が行き届いていた。」とナイジェル。
「再挑戦してここまで来たトゥイッチを誇りに思う。」
シーズン3で同じBボーイ、ホークと並び、トップ20に入れなかったトゥイッチ。
「長い道のりだったわね。」とメアリー。
一年かけてヒップホップ以外のダンスを必死で学んできたことがわかる。
人柄も終始にこやかで周りを和やかにする。
ケーリントンも高校生らしい素直さ、屈託のない笑顔が可愛らしい。

7組目はダラスのコンテダンサー、クリスとヒップホップのコンフォート。
クリスはトップ20入りの時、「時として『木』のようで、個性がない。」
と言われてしまった。
トニーとメラニーの振り付けでジャイブ。
Bガールのコンフォートはヒールに慣れていないのか、細かい動きに対応できない部分がある。
二人の身長差も厳しい。
しかしながら、観客を充分に惹きつけた。
審査員からは「一人づつは良いのだけれど、コラボされていない。」という意見が。

8組目は20歳のコンテダンサー、ケイティーとヒップホップのジョシュア。
ジョシュアはバレーも経験があると経歴に書いたが、ヴェガス予選でその嘘は明らかだった。
バレーも社交ダンスも苦手なはずなのに、喰らいついてくるハングリーさ。
ケイティーは前回のトップ20入りで審査員を怒らしてしまい、落選しかけた。
ナポレオンとタバサの振り付けで戦争に行く恋人を送り出す物語のヒップホップ。
彼が戦地に向かう通知を恋人に見せるところから始り、最後は彼の上着だけが彼女の体に残る。
激しいヒップホップではなく、動きを内に秘めたダンス。
今回で1番、感動的なダンスだった。
ケイティーの前回の審査員にぶつけた怒りも今は分かるような気がする。
最後に親友と二人で、どちらか一人が選ばれる状況に演出されてしまい、きれてしまったのだろう。
落選した親友のナタリー、客席から声援を送っていて、審査員のナイジェルも
「ナタリーはこれからもずっと君の応援に来るよ。」と紹介。

9組目はジェシカとウィリアムでタンゴ。
ウィリアムは審査員デビーの弟子なので、デビーは審査から外れた。
ハンターの振り付けが冴える。
ジェシカはヒールが滑り、体が不安定だった。
ウィリアムは筋肉質で動きが引き立つ。
しかし二人で踊っている時、大きな技以外の部分で余り魅力が感じられない。

10組目はイタリア系のコートニーとカザフスタン出身のゲブ。
サンチェスの振り付けでディスコ。
EW&Fの曲「ブギーワンダーランド」で登場したが、ナイジェル同様ディスコ世代の私としては、
見ていてワクワク感に欠けた。
振り付けが複雑で、二人とも気持ちが入りきらなかったのかもしれない。
審査員からも「上品過ぎる。」「リフトは決まったのだけど。」

さて結果発表。
ウェイトとアマンダの振り付けで審査員のナイジェルを拉致するという演出、
20人全員のダンスから始まった。

1組目のレイブンとジェイミーがまずワーストに。
クリスは、"You're guys are cool!"「二人ともとても上手なのに。」と真剣な表情でハグしている。
3組目のコートニーとマット。
9組目のジェシカとウィリアム。
この三組がワースト3に。

それぞれの演技が始る。
ここから先は審査員のみの審査。
余程の演技か失敗をしない限り、この演技以前に既に決まっているのかと思っていた。
一人の持ち時間、30秒を欠く。短い時間で自分を出し切るのは難しい。

女性の脱落はレイブン。
バレーダンサーなのにトウで立たなかった。
バレー以外の自分をアピールしようとして失敗したのか。

男性3人の中で、
「ウィリアムは抜きに出るダンサー。なぜ視聴者にアピールできなかったのか。
見せ方を工夫、技を丁寧に。」とのアドバイス。
「マットは技術がある、ジェイミーはパーソナリティーがある。
二人を足して割ればちょうど良いのだが。」
結果はテクニックの方を取って、脱落はジェイミー。
ジェイミーはボールダンサー。
相手がいて成り立つ社交ダンス、一人だとターンとか表現力に頼るのみ。
余り技という部分が出てこない。

今までの演技を基準に選ぶのかと思ったら、ワーストに選ばれた段階で、
どういう自己アピールをしてくるかという点で審査にかなり影響が出る。

残った18名の審査が続く。
シーズン3と違い本命も予測できないし、ホークやダニーのような
私にとって思い入れのあるダンサーもまだ現れない。

I Really Don't Want Much For Christmas

2009-12-05 09:50:57 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
「今年のクリスマス、多くは望まない、ダイアモンドリングもいらない。
ただ欲しいのは愛だけ。世の中の敵意が消え、人々が癒され、
恵まれない人に慈しみが注がれること。」

まさにクリスマスのシーズンのエリックベネイライブにブルーノートに集まる人、
残念ながら、今回は来られなくても、
この日のために気持ちを運んでくれるエリックのファンである人達のための歌。
ライブでは、この曲、そして"This Christmas""Christmas Song"
3曲のどれがセットリストに入るかな?

エリック・ベネイ、クリスマスライブまで後16日。

I Really Don't Want Much For Christmas



Close the Door- Teddy Pendergrass live

2009-12-04 00:01:22 | 私の日々
来日していたジョニー・ギルの映像を観たくて、youTubeを検索していた。
ジョニー・ギルの歌う"Close The Door"のYTがあった。
始めてこの曲を生で聴いたのは、9/27、ブラウンシュガーのジェイ公山ライブでだった。
ジョニー・ギルの映像を捜していて、偶然見つけて舞い上がってしまったのは、
本家テディー・ペンダーグラスの歌う"Close The Door"、'79のライブ映像だ。

1950年生まれのテディー、29歳の時のライブ。
張りのある低音と絶対的なカリスマ、絶頂期のテディー。
自信が溢れていて、魅力的、色気たっぷりだ。
白のワイフビーター(タンクトップorランニングシャツ)に白のパンツ。
着ていたシャツを脱ぎ捨てて、この姿で歌っている。

昨年の10月にCheris Hodgesが"Love&Life"を発売した後のEric Benetに行ったインタビュー。
エリックは"The Hunger"の曲作りのイメージとして、
「Isley Brothersの“Between The Sheets”とか、
Marvin Gayeの”Let’s Get It On”, “Sexual Healing”みたいな
セクシーだけど下品にはならない曲を歌ってみたかった。」と語った。

そういう意味で、テディー・ペンダーグラス、そして彼の歌う"Close The Door"に、
『品格のあるセクシーさ』を感じる。

テディーは、この3年後、不慮の事故で脊椎損傷を受ける。

しかし2年後には車椅子で復活。
ライブにアルバム製作へと精力的な活動をする。
同じ"Close The Door"を車椅子で歌う'93のアポロシアターの映像も見つけた。
ヴォーカルには腹筋や背筋も使うはず。
ハンディキャップがありながら、声量も衰えず、更に情感溢れる喉を聴かせるテディー。
そこには、いったいどれ程の努力と苦労の後が刻まれているのだろうか。
事故の後、半年近い入院生活、リハビリを重ねたという。

思わぬ映像を発見して昨夜は興奮。
こんな物が観られるとは。
いやぁ、youTubeってほんとにいいですね。

エリックベネイのクリスマスライブもこんな白尽くめのアウトフィットでもいいなぁと、
facebookに書き込んだ。

facebookと言えば、昨日の午後、Ledisiのこのような書き込みがあった。
I AM GRAMMY NOMINATED FOR BEST R&B FEMALE VOCAL AND BEST R&B ALBUM!!!!

その後、グラミー主要部門の発表ばかりでR&B部門に関しての記載がない。
ようやく資料を見ることができて、確認が取れた。
Ledisi、アルバムか女性ヴォーカリスト、どちらかでいけるのではないか?
1月の来日が、益々楽しみになった。

そして、なんと今年、HISでは15名限定でグラミー鑑賞ツアーを募集している。
販売は今日、12/4より。たぶん即日完売となるだろう。
エリック・ベネイがノミネートされた今年だったら、行くべきか、申し込むべきか、
すごく悩んだかと思う。

close the door teddy pandergrass live



EB_Jeep

2009-12-03 08:47:28 | エリックベネイの日々&KyteVideo
2000年前後、エリック・ベネイはドラマやコマーシャルに出演していた。
最近は、お呼びが掛からないのではなく、本人が演じることに興味がないようだ。

クライスラーのジープのコマーシャルでエリックは、"Jeep is the only one!"
と言っている。
今、現在、エリック・ベネイの愛車はBMW SUV。
そして、17才になり自分で車を運転するようになった娘のインディアからは、
「ダディー、プリウス(トヨタ)を買って!」とねだられているそうだ。

EB_Jeep



Eric Benet-Love Don't Love Me

2009-12-02 00:06:52 | エリックベネイ-クリスマスライブへGO!
今年の2月、エリック・ベネイのショウ、最終日を一緒に観た友人から言われた。
「エリックはなぜもっと全面的に色気を出さないのか?」
彼女はフェロモン全開のエリックが観たいと言う。
40代前半という脂の乗り切った時期、もっとホットな姿を出して欲しいそうだ。
クリーンで無邪気なエリックではなくて。

時間は夜9時過ぎ。場所は銀座コリドー街の店のカウンター。
このバーの閉店時間は12時頃。
その話をすると、とても長くなる。
店の営業時間内に説明しきれないと思った私は、言葉を濁してしまった。

エリックはいろいろなことがあり、世間からの誤解もたくさん受けた。
どん底の中から、3rdアルバム、"Hurricane"が生まれた。
ドレットヘアから出家したような刈上げ、体つきも筋肉質から痩せ型、草食系に。
苦しんでいたエリックの心の内がそのまま、このアルバムの何曲かに表れている。
4thアルバム"Love&Life"は、穏やかな日々を取り戻したエリックが文字通り、
「愛すること、生きること」を歌った。
しかしながら、発売前後も最初は悪意のあるインタビューや記事が多かった。
エリックと信頼関係のあるDJも「皆が知りたいことだから、これは質問しないと。」とか、
あるいは冗談ぽく、かつてのスキャンダルをネタにしたりした。

その内、エリック自身が変わってきた。
質問をはぐらかしたりしないで、自分の意見や立場を説明するようになり、
また自分に貼られたレッテルをジョークで茶化したりするようになった。
世間がエリックの言い分を聞くような状況に変わってきたことも大きい。

今回のアメリカのセクシーソウルツアー、出だしの曲が、"Love Don't Love Me"
エリックの2002年に完成したが発売されることのなかったアルバム、"Better&Better"の中の曲。
シングルカットもされている。
この曲をいきなり出してきたとは、驚きと共に嬉しさがあった。
思いっきりセンシャルな曲をツアーの1曲目にエリックは選んだ。

プロモーターの都合でアメリカで中断されたセクシーソウルツアー、
日本にそのパワーが持ち込まれる。
ライブはアーティストと観客が一体となって作り出す。
セクシーなエリックを観たい人は、自分も思いっきり弾けて、エリックからフェロモンを引き出してください。
ちなみに今年2月の来日、1日目は高いテンションへとウォーミングアップ。2日目は自然体。
そして3日目はオーラがキラキラと舞っていた。
最終日は疲れが出た中からシンガー、エンターテイナーとしての底力を見せた。

ニューオリンズ、エッセンスミュージックフェスティバル、2ショウあったエリックの1stショウ。
「今までで最高の観客だった。」と古くからのファンたちは言っていた。
私もその場にいたが、会場の熱気は凄まじかった。
はっきり言って怖いと感じたほどだった。
エリックの指揮で皆が歌い、抱きつく人や手を差し出す人、エリックも跪いたり、
ファンの顔を両手で挟み、目を見つめながら歌ったりしていた。
東京のクリスマスライブ、それぞれのショウ、盛り上げるのはエリック・ベネイだけではない。
ブルーノートの観客<あなた>の気持ちがライブを作り上げる。

Eric Benet-Love Don't Love Me (2001)