エリック・ベネイのブルーノート、クリスマスライブまで後13日。
今までの翻訳してきたインタビューの中でエリックの人となり、音楽性について、
的確に書かれた記事を改めて紹介したい。
Eric Benet
Wrapped Around Love
By Ruth Adkins Robinson
Cover Story BRE magazine Com.
エリック・ベネイ「愛に包まれて」
(”Wrapped Around Love”とは、
「チョコレートレッグ」の歌詞をもじったタイトル)
スポーツタイプの乗用車がLAの渋滞とカーブを過ぎた辺りで急に止まった。
中から降りてきたのは、コメディアンでソングライターのTommy Davidson。
彼は道を歩いている一人の男をめがけて駆け寄る。
「エリック、ホールドアップ!」(笑)
Eric Benetはデビッドソンのハイテンションに驚きながらも、笑顔で見つめる。
急に真剣な表情になったデビッドソン、
「運転しながら、エリックのニューシングル、
”You’re The Only One”を聴いていたところだったんだ。
君を見つけて、どうしてもこのアルバムの発売が楽しみだって
言いたくなってしまってね。
世間の人は、エリックがどれだけ才能があってディープかわかっているのかなぁ。
早く、アルバム全体を聴いてみたいよ。」
しばらく立ち話をした後、デビッドソンは車へと戻っていった。
エリック・ベネイ、感情豊かで新感覚、経験と才能に溢れるアーティスト、
それを知る多くのファンたちが彼についてきている。
通りを歩いていても、建設中の現場にいようが、エリックの外見は人目を惹くだろう。
もちろん、いつも感じが良くて、笑顔を返してくれる。
しかし、この男はただのハンサムで、きれいな声で歌うだけの歌手ではない。
最先端で芸術的なR&B、アーバンソウルなアーティストだ。
R&Bの多面的な要素が散りばめられた彼の新しいCD、”Love&Life”
これはエリック・ベネイにとって究極のテーマを追求したアルバム。
全体を聴いても、あるいは1曲を聴いたとしても、彼が人生のどこを旅しているか、
知る事ができるだろう。
愛と優しさに満ちたアルバムだ。
しかし、彼の人生において愛と音楽は、決していつも甘く優しくはなかった。
最初はホームタウンのミルウォーキーから始まる。
警察官だった父は、クラシックが好きで子供達も皆、音楽好きに育った。
エリックベネイはスティービー・ワンダー、アル・グリーン、スライ・ストーン、
マービン・ゲイなどにのめり込む。
母はいつも家で歌っていた。
エリックも教会のコーラスで歌い、学校のミュージカルで演じる。
姉と従兄弟と組んでBenetという名のグループでアルバムを出したが、
あまり高い評価を受けることなく終わった。
その後、ソロシンガーとしてデビューアルバム、”True To Myself”を1996年に、
1999年に”A Day In The Life”が発売され、
最初のシングル、ToToをカバーした”Georgy Porgy”は、
ラジオでヒットし、そして2枚目のシングル、タミアとのデュエット
”Spend My Life With You”は、ヒットチャートに上り、R&Bナンバー1ヒットソングになる。
“A Day In The Life”は、ソウルトレインミュージックでベストR&B男性ソウルアルバム、
2000年度のグラミーにデュオグループとしてノミネートされた。
この後、エリックはEW&Fの30周年記念アルバムの製作に加わり、
子供の頃からファンだったアースと夢の共演を果たす。
5年後の「ハリケーン」は、エリックの新境地を開いた。
同時に彼の人間性の奥深い部分に踏み込んだ作品となった。
その時、エリックは長く辛い道のりの新たな段階に入っていた。
「そこに至るまでの間、いろいろな経験をした。
希望と絶望。 怒りと後悔。
このアルバムで限界まで挑戦し、とうとう自分を超越する域に達した。
辛い時にいかに自分自身の尊厳を見出し、どうやってそこから抜け出すかという
人としてのあり方、とも言える作品となった。」
エリックはこのアルバムでグラミー常連のプロデューサー、デビッド・フォスターと組む。
この事がきっかけでエリック・ベネイは2008年に行われたデビッドのコンサート、
”David Foster&Friends”に参加、多くのスター達と共にステージに立った。
コンサート中、デビッドは、客席に紛れていたエリックをステージに呼び寄せ、
まだ発売前だったアルバム、”Love&Life”から、”Chocolate Legs”を歌わせた。
デビッドはエリックが歌い終わった後も、観客たちにこの歌をコーラスさせる。
“Wrap Your Chocolate legs Around me”
「疲れきって帰ってきた男を女がただ愛で包むだけで、癒しのパワーになる」
という歌詞。
観客に喜んで受け入れられたことにエリック自身、驚きを隠せなかった。
そして「チョコレートレッグ」はチョコレート色の足を持つ女性ばかりか、
すべての人に歌われ愛される曲だと確信する。
「チョコレッグ」はエリックにとって彼の人生に立ち込めていた暗雲を振り払う曲となる。
“Love&Life”で、Eric Benetは、人生のいろいろな一コマ、
そしてその時々で沸いてくる感情について歌っている。
ある時は直感的な、また感情的、そして肉体的な反応。
それはいつもエリックにとって自分自身の人生の真実を描いたものだった。
今、彼は幸せそうだ。リラックスして、周囲に理解して欲しいと示唆している。
つまり、”Love&Life”は、彼の自信と幸せな人生へのアプローチ。
「このアルバムから受ける印象とエネルギー、この旅は僕のだけれど、
皆も自分へと反映させることができるでしょう?」
このアルバムでエリックは長年のパートナーだったGeorge Nash、
Demonteと再び組んだ。
最初のシングル、”You’re The Only One”は、熱狂的に受け入れられ、
現在において、かつて「愛」と呼ばれたものが存在するかどうかを問う。
そして今の時代のLoveについて描かれている。
“iminluvwichoo”では、ハンガリーのシンガー、リンダ・キラリーとの
エネルギー溢れるダンスデュエット。
「この曲は80年代のグルーヴ、愛をエンジョイする曲。
“Don’t Let Go”は、90年代のR&B風。
これは、恋人たちが愛し合い続けて困難を克服することの美しさを歌っている。」
エリックベネイらしいセクシーな曲、”The Hunger”
そして”Spanish Fly”
このタイトルは誤解されるかもしれないが、薬物ではなくて、
ラテン風の愛し合い方について語っている曲。
エリック・ベネイの人生には誕生と死、失敗と成功があった。
Eric Benetについて語る時、忘れてはならないのは、
1992年に彼とTami Stauffとの間に生まれた娘India。
95年にタミは突然、バイクの事故で亡くなり、エリックはシングルファザーになる。
エリック・ベネイ、インディアが生まれて父親としての喜びに満たされた瞬間を
”One More Tomorrow”で歌っている。
「もし明日、一日しか自分が生きられないとしたら、
その日はインディアと一緒に過ごしたい」
エリックはインディアのおかげで自分は強くなる事ができた、
「今までシングルファザーとしてインディアのためと思ってしてきたけれど、
もし彼女がいなかったら、どちらかを選らばなければならない分かれ道で、
間違った選択をする事になったと思う」
未だにインディアを通して多くを学んでいると。
「様々な事を二人で経験してきて、そのことでお互いの絆が深くなった。
この曲は彼女に捧げたものでインディアへの愛と
彼女のこれからの将来へのリスペクトを表している。」
そのインディアも最近は歌手として力を付けてきた。
エリックのバックコーラスとしてもNewアルバムで参加している。
役者としての経験も積んだエリック、今は脚本作りにも乗り出している。
“Chocolate Legs”の歌詞をかりてあえて言うならば、
今、エリックベネイは愛に包まれている。
http://www.scribd.com/doc/13723699/Eric-Benet-Wrapped-Around-Love
今までの翻訳してきたインタビューの中でエリックの人となり、音楽性について、
的確に書かれた記事を改めて紹介したい。
Eric Benet
Wrapped Around Love
By Ruth Adkins Robinson
Cover Story BRE magazine Com.
エリック・ベネイ「愛に包まれて」
(”Wrapped Around Love”とは、
「チョコレートレッグ」の歌詞をもじったタイトル)
スポーツタイプの乗用車がLAの渋滞とカーブを過ぎた辺りで急に止まった。
中から降りてきたのは、コメディアンでソングライターのTommy Davidson。
彼は道を歩いている一人の男をめがけて駆け寄る。
「エリック、ホールドアップ!」(笑)
Eric Benetはデビッドソンのハイテンションに驚きながらも、笑顔で見つめる。
急に真剣な表情になったデビッドソン、
「運転しながら、エリックのニューシングル、
”You’re The Only One”を聴いていたところだったんだ。
君を見つけて、どうしてもこのアルバムの発売が楽しみだって
言いたくなってしまってね。
世間の人は、エリックがどれだけ才能があってディープかわかっているのかなぁ。
早く、アルバム全体を聴いてみたいよ。」
しばらく立ち話をした後、デビッドソンは車へと戻っていった。
エリック・ベネイ、感情豊かで新感覚、経験と才能に溢れるアーティスト、
それを知る多くのファンたちが彼についてきている。
通りを歩いていても、建設中の現場にいようが、エリックの外見は人目を惹くだろう。
もちろん、いつも感じが良くて、笑顔を返してくれる。
しかし、この男はただのハンサムで、きれいな声で歌うだけの歌手ではない。
最先端で芸術的なR&B、アーバンソウルなアーティストだ。
R&Bの多面的な要素が散りばめられた彼の新しいCD、”Love&Life”
これはエリック・ベネイにとって究極のテーマを追求したアルバム。
全体を聴いても、あるいは1曲を聴いたとしても、彼が人生のどこを旅しているか、
知る事ができるだろう。
愛と優しさに満ちたアルバムだ。
しかし、彼の人生において愛と音楽は、決していつも甘く優しくはなかった。
最初はホームタウンのミルウォーキーから始まる。
警察官だった父は、クラシックが好きで子供達も皆、音楽好きに育った。
エリックベネイはスティービー・ワンダー、アル・グリーン、スライ・ストーン、
マービン・ゲイなどにのめり込む。
母はいつも家で歌っていた。
エリックも教会のコーラスで歌い、学校のミュージカルで演じる。
姉と従兄弟と組んでBenetという名のグループでアルバムを出したが、
あまり高い評価を受けることなく終わった。
その後、ソロシンガーとしてデビューアルバム、”True To Myself”を1996年に、
1999年に”A Day In The Life”が発売され、
最初のシングル、ToToをカバーした”Georgy Porgy”は、
ラジオでヒットし、そして2枚目のシングル、タミアとのデュエット
”Spend My Life With You”は、ヒットチャートに上り、R&Bナンバー1ヒットソングになる。
“A Day In The Life”は、ソウルトレインミュージックでベストR&B男性ソウルアルバム、
2000年度のグラミーにデュオグループとしてノミネートされた。
この後、エリックはEW&Fの30周年記念アルバムの製作に加わり、
子供の頃からファンだったアースと夢の共演を果たす。
5年後の「ハリケーン」は、エリックの新境地を開いた。
同時に彼の人間性の奥深い部分に踏み込んだ作品となった。
その時、エリックは長く辛い道のりの新たな段階に入っていた。
「そこに至るまでの間、いろいろな経験をした。
希望と絶望。 怒りと後悔。
このアルバムで限界まで挑戦し、とうとう自分を超越する域に達した。
辛い時にいかに自分自身の尊厳を見出し、どうやってそこから抜け出すかという
人としてのあり方、とも言える作品となった。」
エリックはこのアルバムでグラミー常連のプロデューサー、デビッド・フォスターと組む。
この事がきっかけでエリック・ベネイは2008年に行われたデビッドのコンサート、
”David Foster&Friends”に参加、多くのスター達と共にステージに立った。
コンサート中、デビッドは、客席に紛れていたエリックをステージに呼び寄せ、
まだ発売前だったアルバム、”Love&Life”から、”Chocolate Legs”を歌わせた。
デビッドはエリックが歌い終わった後も、観客たちにこの歌をコーラスさせる。
“Wrap Your Chocolate legs Around me”
「疲れきって帰ってきた男を女がただ愛で包むだけで、癒しのパワーになる」
という歌詞。
観客に喜んで受け入れられたことにエリック自身、驚きを隠せなかった。
そして「チョコレートレッグ」はチョコレート色の足を持つ女性ばかりか、
すべての人に歌われ愛される曲だと確信する。
「チョコレッグ」はエリックにとって彼の人生に立ち込めていた暗雲を振り払う曲となる。
“Love&Life”で、Eric Benetは、人生のいろいろな一コマ、
そしてその時々で沸いてくる感情について歌っている。
ある時は直感的な、また感情的、そして肉体的な反応。
それはいつもエリックにとって自分自身の人生の真実を描いたものだった。
今、彼は幸せそうだ。リラックスして、周囲に理解して欲しいと示唆している。
つまり、”Love&Life”は、彼の自信と幸せな人生へのアプローチ。
「このアルバムから受ける印象とエネルギー、この旅は僕のだけれど、
皆も自分へと反映させることができるでしょう?」
このアルバムでエリックは長年のパートナーだったGeorge Nash、
Demonteと再び組んだ。
最初のシングル、”You’re The Only One”は、熱狂的に受け入れられ、
現在において、かつて「愛」と呼ばれたものが存在するかどうかを問う。
そして今の時代のLoveについて描かれている。
“iminluvwichoo”では、ハンガリーのシンガー、リンダ・キラリーとの
エネルギー溢れるダンスデュエット。
「この曲は80年代のグルーヴ、愛をエンジョイする曲。
“Don’t Let Go”は、90年代のR&B風。
これは、恋人たちが愛し合い続けて困難を克服することの美しさを歌っている。」
エリックベネイらしいセクシーな曲、”The Hunger”
そして”Spanish Fly”
このタイトルは誤解されるかもしれないが、薬物ではなくて、
ラテン風の愛し合い方について語っている曲。
エリック・ベネイの人生には誕生と死、失敗と成功があった。
Eric Benetについて語る時、忘れてはならないのは、
1992年に彼とTami Stauffとの間に生まれた娘India。
95年にタミは突然、バイクの事故で亡くなり、エリックはシングルファザーになる。
エリック・ベネイ、インディアが生まれて父親としての喜びに満たされた瞬間を
”One More Tomorrow”で歌っている。
「もし明日、一日しか自分が生きられないとしたら、
その日はインディアと一緒に過ごしたい」
エリックはインディアのおかげで自分は強くなる事ができた、
「今までシングルファザーとしてインディアのためと思ってしてきたけれど、
もし彼女がいなかったら、どちらかを選らばなければならない分かれ道で、
間違った選択をする事になったと思う」
未だにインディアを通して多くを学んでいると。
「様々な事を二人で経験してきて、そのことでお互いの絆が深くなった。
この曲は彼女に捧げたものでインディアへの愛と
彼女のこれからの将来へのリスペクトを表している。」
そのインディアも最近は歌手として力を付けてきた。
エリックのバックコーラスとしてもNewアルバムで参加している。
役者としての経験も積んだエリック、今は脚本作りにも乗り出している。
“Chocolate Legs”の歌詞をかりてあえて言うならば、
今、エリックベネイは愛に包まれている。
http://www.scribd.com/doc/13723699/Eric-Benet-Wrapped-Around-Love