Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

吉田美奈子・森俊之 DUO 12/25 2013@鎌倉・歐林洞

2013-12-26 17:42:18 | その他のライブ
今年が14年目という鎌倉の洋菓子店、歐林洞での吉田美奈子・クリスマスライヴ。
バッグは森俊之のピアノのみ。

ご一緒した方、お二人の作成された前半のセットリスト:
Thanks To You
声を聞かせて
もみの木
Ghost
12月のillumination
月明かりの中庭
30秒の奇蹟
春よ来い

鎌倉駅で友人二人と待ち合わせ。
途中、小町通りでつまみ食い、軽く立ち飲みなどしつつ、
鶴岡八幡宮の裏門付近の街道沿いに進むこと10数分。
そこに歐林洞はあった。
ヨーロッパ調の重厚な雰囲気のある洋館。
店内はクリスマスの装飾に彩られ調度品も趣がある。
一階が洋菓子店、その2階にあるホールにてのコンサート。
入ると左正面にグランドピアノが置かれている。
椅子が並べられた約100名ほどのスペース。

現地で落ち合った美奈子ファンも加わり、
4人でほぼ中央最前列右寄りに着席。
ステージはなく、目の前にマイクが置かれている。
ここに美奈子さんが登場するかと思うと嬉しさを突き抜け、
開始間際に私達チームの中でかなりな緊張感がつのってくる。
正面で脚を組んでいたら失礼じゃないかとか、
携帯は切ったものの鞄の中に音の出るものはなかったかなど心配になる。
もう椅子の上に正座して観たい、そんな気持ちになってきた。

拍手と共ににこやかに登場した吉田美奈子、
いつものように180度近く体を曲げお辞儀する。
私達も座りつつできる範囲で深くお辞儀を返しつつ拍手。
一曲目の"Thanks To You"がアカペラで始まる。
ここから一気に美奈子ワールドへと引き込まれる。

続く2曲が終わった後、吉田美奈子から「咳とかしてもいいんだからね。
なんか、カメハメハって感じに緊張する波がこっちに来ている(笑)」
後ろの席の方が咳を我慢していた、客席の様子を感じ取ってのコメント。
それからぐっと和やかな雰囲気に。
美奈子さんのライヴ、歌だけでなくいつもMCがとても楽しみ。
この日もたくさん笑わせてくれました。

「12月のイルミネーション」
ご一緒したCさんの大好きな曲だと知っているので、
これから歌うとの前コメに仲間内でアイコンタクトしつつ控えめに盛り上がる。
お隣の席のAさんは既にハンカチを握りしめていた。
Aさんの背中が震えている、号泣しないように声を押さえながら泣いている、
その隣にいた私は最初はもらい泣きだったが、もう涙が止まらなくなった。
ライヴでこれほど泣いてしまったのも初めてかもしれない。
やはり日本語の歌詞、そして吉田美奈子の魂からの叫び、
それが私の心の中に深く入ってきて揺さ振られた。

私達だけではない。
同じ列の端の男性達が涙をぬぐっているのがわかる。
その後、続く曲にやはり泣かされる。
悲しいという意味ではない、
日常の瞬間の美しさを捉えた歌詞に、
音の中を縦横無尽に行き来する歌声に涙する。

一部の最後「春よ、来い」に私は完璧にノックアウトされた。
NHK朝の連続テレビ小説の主題歌で松任谷由美の曲。
ユーミンが淡々と歌った曲を吉田美奈子は想いのありったけを込めて歌う。

私は「春よ、来い」が放映された年の5月、入院生活を送っていた。
その時の楽しみと言えば朝の連続ドラマを観ることだった。
一年続く橋田寿賀子の自伝的なストーリー、
この時期に放映されていた部分では、主人公・春希が私と同じ年齢だった。
自分を重ねつつ、ドラマを見てテーマ曲を聴いていた。
その頃の記憶が甦るとともに歌詞が胸に突き刺さる。

「君に預けし 我が心は 今でも返事を待っています
どれほど月日が流れても ずっと ずっと待っています
それは それは 明日を越えて いつか いつか きっと届く
春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 
夢をくれし君の 眼差が肩を抱く

夢よ 浅き夢よ 私はここにいます
君を想いながら ひとり歩いています
流るる雨のごとく 流るる花のごとく」

涙を拭く間もなく第一部が終わり、
心の中はまだ曲の中を漂っているままだが、
ほかの方達も同じなのがわかるので安心していられる。

休憩では一階のティールームにてケーキと紅茶、ワインのサービス。
フルーツやチョコレートなど二種の濃厚なパウンドケーキの盛り合わせには、
ホイップクリームが添えられ、豊かな香りの紅茶が用意されている。

ご一緒の方が教えて下さった第二部のセットリスト:
Moon Drops

Frame
Lung-Ta

音楽の言葉
幸せの境界線
The Life

Smile
星の海

切ない恋の曲だけれどブルースっぽさが心地良い「雨...」
拉致被害者とその家族へと向けた曲、
ダライラマと会う機会を得た吉田美奈子が世界平和へと思いを馳せる曲が続く。
「幸せの境界線」、日々の中で感じるささやかな幸せを大切にしたい、
という気持ちが込められた曲。
夜明け前の街の様子を見ながら自分の心と向き合う曲"The Life"

アンコールの"Smile"はチャップリンの映画のテーマから。
歌い慣れていないと照れた姿に大人の女性の可愛らしさをみる。

会場に設置されたピアノはスタインウェイBタイプ、ウォールナット素材。
森俊之はバンドの中でキーボードを担当する時とは違い、
くっきりとした個性を演奏の中に出して聴かせた。

"Thanks To You"で私達を迎えた美奈子さん、最後は"Smile"で送り出してくれた。
「皆さんの健康と幸せを私は心から願ってますからね。」との言葉を添えて。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
光栄です (AK)
2013-12-27 16:19:48
ご一緒した方は30年来のファンとおっしゃっていました。
私も末永く応援させていただきたいと思います。
返信する
Unknown (chanpara)
2013-12-27 13:59:26
AKさんのブログで、美奈子さんのライブ感想を読める事が嬉しいです♪
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