Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Thomas Enhco 7/30 2nd @ Cotton Club Tokyo

2014-08-14 11:51:54 | その他のライブ
姪が幼かった頃、
「Aちゃん(おばちゃんとは未だに呼ばせてない)王子様ってほんとにいるの?」
と聞くので「うん、いるわよ。」と答えると、目を輝かせて「今度会わせてくれる?」
と言うので「そのうちにね。」と返事をすると、それ以来「いつ?」と度々聞かれた。
その姪もまもなく結婚することも決まり、私達の間で王子様の話も出なくなって久しいが、
もしあの時の姪をコットンクラブに連れてきてトーマに会わせたら、
きっと「この人が王子様なんだ。」と簡単に信じたと思う。

端正な顔立ちと貴公子然とした態度。
それでいて優しさ、謙虚さ、礼儀正しさがある。
音楽はあくまでも繊細で聴いていて気持ちが穏やかになる。
雰囲気と気分に合わせてアドリブの演奏も入る。
ディズニーのテーマと「愛の賛歌」を組み合わせたオリジナル、
遠距離恋愛をテーマにしたという曲は、
Thomas Enhco自身の経験も元にしているのかと思った。

私は今回が初めての鑑賞。
日本でサポートする方が既に多くいらっしゃるので、
新参者の私としては演奏についてのリキャップなど真におこがましく、
個人的な感想に留めたい。

ライヴに行く前からファンページを追っていると、
フランス各地のコンサートで生半可ではない忙しさだ。
コットンクラブで待っている旨等を書き込むと度々、ツイートや返事をくれる。
日本に着いてからも浜松、名古屋、軽井沢。
京都の予定はその日になぜか急にキャンセルとなり、
ところが代わりに四国へと飛び、ライヴを行った。
私がずっと応援して来ているアーティスト達もツアー中のスケジュールは過密だが、
トーマス(仏語読みだとトーマ、あるいはトマ)・エンコの多忙さには驚かされた。



それでも随所で日本を楽しんでいる様子が伝わってくるのが見ていて嬉しかった。
好きなアーティストが日本に来ても和食も食べなければ、日本の美しい部分も、
全く知らずに帰るというのはいつも残念な気がしていたからだ。
軽井沢の山の風景、白糸の滝、飛行機から見える富士山の写真。
スウィーツが好きで素朴な和菓子を食べている写真も。

演奏後のミーグリ、自己紹介をするとちゃんとわかっていてくれた。
フランス人のアーティストと話すのに最初から最後までフランス語で通したのは、
今回が初めて。
それだけトーマがファンとのミーグリを楽しんでいて、
優しくわかりやすく語りつつ、
私の話もしっかり聞こうとしてくれたからだと思う。



日本も和食も大好きで富士山に関しては何と山頂までも登ったことがある、
とちょっと自慢そうに話してくれた。
サインは最初に名乗っただけなのにきちんと私の名前にsanを添えて書いてくれる。
言ってもスペルが一字抜けていたりすることも多々あるだけに感激。

一緒に行った友人はお嬢さんも一緒。
ここからは英語の会話になる。
お嬢さんがピアノを習っていたと話すと、ピアノのイラストと共に、
彼女の名前にはkunが添えられている。
たぶん日本の大人の女性はsan、若い女の子はchan、男の子はkunと覚えたのが、
どこかですり替わったかと思われる。
それにしても心遣いとお茶目な一面が見えてくる。

あれだけ疲れているのに最後までファン達に温かく接してくれたトーマ。
その後もフランスに帰ってからも相変わらず超多忙なスケジュールをこなしている。
一度だけ翌日に何か所も移動するたいへんさ、早朝の出発に対して、
ちょっとこぼすような書き込みがあった。
それがまたとても人間的な感じがして親しみが増す。
少女から年長者まで愛されるキャラクター、
Thomas Enhco、まさに王子様と呼びたくなる要素がたっぷりだ。



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