Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Lee Ritenour & Friends 3/28 2nd @ Blue Note Tokyo

2014-03-30 12:24:54 | その他のライブ
セカンドショウの整理券を取るためにブルーノートに着いたのは5時40分頃。
ファーストの入場が始まりロビーが落ち着くころを狙った。
来場を担当者に告げソファーに腰掛けると場内では5月に来日する
我らがEric Benetのプロモーション映像と曲が繰り返し掛かる。
既にフライヤーも置かれていた。

5月の来日へと一気に気分が盛り上がる。
整理券の発行時間が早まり受付に行くと、私の顔を見たフロントのSさん、
「いよいよ5月はべネイですね。」と笑顔で挨拶をしてくれる。
思いっきりべネイ漬けに浸るブルーノートのスタートとなる。

この日のライヴの正式なタイトル:
LEE RITENOUR & FRIENDS featuring ABRAHAM LABORIEL, PATRICE RUSHEN,
AKIRA JIMBO with special guest NAOKO TERAI

リー・リトナーとパトリス・ラッシェンは2007年の東京ジャズフェスティバル以来。
寺井尚子も8年程前に東急セルリアンタワーのライブハウス、JZ・BRATで観て以来。
もちろんお目当てはこの三人だったのだが、
ベースのアブラハムの存在感、ドラムスの神保のグルーヴ感にも圧倒された。

少しのMCを挟みつつ、ほとんどクラシックのコンサートに近いテンポで、
計算された中にアドリブが心地よく盛り込まれて進行していく。
メンバー全員のお互いへのリスペクト、
そしてべったりではない距離感から生まれる緊張感が良い。
リー・リトナー、終始笑顔を絶やさず客席にも目配りをしている。

寺井尚子、このチームに入っても全く遜色なく、ぴったりと息の合った演奏、
それでありながら彼女独特の繊細さと大胆さが共存している。
力強い演奏をしている時もひたすら所作が美しい。
寺井はいつもヴァイオリニストではなくフィドラー(バイオリン弾き)、
エンターテイナーとしての姿勢を貫いてきた。
日本女性がこのメンバーの中にゲストとして招かれ、
卓越した演奏を聴かせることに感無量となるが、
それは偶然の産物ではなく、リー・リトナーとの共演を重ねてくる中に
それぞれがお互いの良さを引き出すことが可能になった、そういう歴史を感じる。

1.WES BOUND
2.JIMBOMBA
3.SPAIN
4.WALTZ FOR CARMEN
5.CANTALOUPE ISLAND
6.RIO FUNK
7.CAPTAIN CARIBE

時間が経つのが短く感じられた。
それだけに全く隙のない進行だったのだと思う。
パトリスが一曲位歌うのかと思ったが、今回はキーボードとピアノに徹している。
ピアノはYAMAHAではなくスタインウェイ、やはり静かに語るように奏でる部分が引き立つ。
紹介の中でリー・リトナーがパトリスのことを「バークリー音大の博士なんだよ。」
と説明したので後程確認したところ、名誉博士号を授与されている。
おそらくバークリーにおいて特別講義などといった形で授業を行うこともあるのでは。

余談になるが同席した青年達、話を聞くと2人とも20歳。
一人は音大のジャズ科でドラムス専攻、もう一人は一般の大学のジャズ研究会でのギター奏者。
二人が私世代の音楽に精通していることに驚いた。
神保や寺井のように彼らが来日アーティストと共に、
日本の代表として演奏する日も遠くはないのかもしれない。

外に出るとブルーノートがこの日から3日間だけ桜色にライトアップされている。
これは友好のしるしとして日本からワシントンに桜の苗を送った日を記念して。
ワシントン、ポトマックリバー沿いの桜ももう蕾が開き始めているそうだ。


この日はかなり気温も上がり暖かい一日となった。
帰路タクシーに乗ると、所々で桜が既に花開いている様子を見ることができた。

Lee Ritenour(g)
リー・リトナー(ギター)
Abraham Laboriel(b)
エイブラハム・ラボリエル(ベース)
Patrice Rushen(p,key)
パトリース・ラッシェン(ピアノ、キーボード)
Akira Jimbo(ds)
神保彰(ドラムス)
Naoko Terai(vln)
寺井尚子(ヴァイオリン)


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