Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカン・アイドル シーズン14 TOP6→5

2015-05-04 16:17:22 | アメリカンアイドル
今回のテーマは「アンセム」、応援歌、賛歌。

今シーズン、ツアーのアナウンスがないと思っていたら、
なんとトップ5のみのツアーになると知る。
ということは今回選ばれた5人のみのツアー。
トップ11から10はなくて9へと絞られたので、
おそらくこの11人全員のツアー、
プラス補欠要員が2人位の規模かと想像していたので、
番組がどんどんダウンサイズされてきているのがわかり、
来年の存続を案じて心配になる。

ジャックス、9・11から生還した消防士の父との深い絆を語る。
アメリカで消防士の存在は特別、ましてや9・11の後では更に神格化されている。
その時の怪我から引退した父、仲間や友人を亡くして自分を責めていた父にとって、
ジャックスの活躍は心の支えになっているという。
Jets"Are You Gonna Be My Girl"
ジャックスはステージ上での動きが自然で板についている。

右手のギターはバンドのリーダーのリッキ―・マイナー、
左手はオリアンティーのように見えたが特に紹介はない。
リッキー・マイナーはずっとこの番組のバックバンドを仕切り、
7年ほど前にハリウッドの音楽業界で仕事を続けて来た経験などを語る、
自叙伝を発表し、我らがエリック・べネイも出版記念パーティーに参加している。

一方、JAXはアメリカン・アイドル シーズン5のツアーを見ているそうだ。
お気に入りはキャサリン・マカフィーだったとのこと。
その時のジャックスは6歳?今、会場にいる6歳の子供の中から、
今後の優勝者が現れるかもしれない。

今回、席に座るコンテスタント達の表情は心なしか固い。
トップ5に入ってツアーに行けるかが掛かっているからだろうか。

ニック、Maron5"Harder to Breath"
この人はバンドを従えてのパーフォーマンスが良く似合う。
かつての優勝者、デビッド・クックのようにバンドを組んでのデビュー、
そんなことも想像する。
コンテスタントの席ではレイヴォンとクエンティンがスタンディングで歓声を送る。

クラーク、11歳で老人ホームに家族で歌いに行った時に、
人を歌で喜ばせることに感動を覚えたそうだ。
その後、大学時代にバンドを組んで歌っていた時に本気で歌手を目指そうと志した。
Beatles"Yesterday"
弦楽四重奏をバックに誰もが知る曲を美しさはそのままに、
胸がキュンとなるようなクラーク独自のアレンジも連発する。

感情移入し過ぎると歌い終わった時にすぐに現実に戻って来れなくなる、
ライヴでコンサートで何度か、アーティストがそうなる場面を見てきた。
歌手であり、演奏者であってもそれは同じ。
クラークもそれだけ深く集中して曲に入り込んでいる。
ドレッシーなスーツも良く似合っていて、この人はこういう線でも充分やっていける。
ただ一つ、残念だったのは最後の歌詞の"Yesterday"という部分、
弱音の優しさを大切にする予定が巧く音として乗らず、余韻を深められなかったこと。

ティアナ、大家族で育ちホームレスも経験したという。
Katy Perry"Party in the USA"
髪型をドレッド(ブレイズ)に変えてイメージチェンジ。
ショートパンツにバスケットシューズ、鮮やかなカーデガンが良く似合う。
元気一杯のの外見にもかかわらず、ここのところ以前の弾けるようなきらめきがない。
プレッシャーからだんだんと意気消沈してしまったのだろうか。
コンテスタントの席ではボトムに入ってしまったクエンティンとレイヴォン、
またしてもスタンディングで応援している姿が見える。

クエンティン、レイヴォンとしっかりハグしてからステージへ。
母と姉二人とニューオリンズの9区、治安の悪い地域で育った。
家族の強い絆を語る。姉二人もクエンティンのようにとってもお洒落。
Doors"Light My Fire"
昔のロックの名曲、音域が広く歌うのが難しい曲を自分の色に染めた。
プリンスのような雰囲気もありで、最後の音もしっかり決めた。
ステージの上で伸び伸びと振る舞っていて臆することもない。
コンテスタント席ではレイヴォンがただ一人、
クエンティンを見守りながら、笑顔で踊っている。

レイヴォン、教会でずっと歌ってきた、母と姉との三人家族、
自分を犠牲にして家族のために生きてきた母に優勝することで恩返ししたいと。
Sam Smith"I'm Not the Only One"

前回からもうまるで別人になっている。
自分の殻を破って心の内を歌に込めることで
人の気持ちを動かすことのできるシンガーへと進化している。
ライアンが彼のことを特別に気に入っている様子だ。
審査員達の評価もすっかり変わり、彼を絶賛している。

4回もボトムに選ばれながら、自分を失わずにコントロール、
努力と共にメンタルな面でも強さも見せる姿は多くの人の共感を呼ぶはず。
いまや番組を通して最も成長した人。
審査員のキースは歌の歌詞に掛けて「君は"The only one"になれるよ。」
レイヴォンの優勝も夢ではなくなってきた。

二周目、ニック、Rod Stewart"Maggie May"
バンドとのコンビネーションも呼吸がぴったり調和しているが、
やはりいつも強烈な印象を残すのに今一歩、何かが足りない。

ティアナ、Brayan Adams"Heaven"
シルバーに輝くロングドレスと同色のアイシャドー、
アップにしたヘアが可憐、いつもとは違う姿を見せる。
しかしもはや歌には輝きがなくなっている。
席に座っている時も笑顔が消えている。
今の状況が続くことで重圧に耐えかねている心の重さが歌にも出てきてしまう。

クラーク、ジャスティン・ビーバー"Boyfriend"
パーカッションを脇にギターソロで歌うが、原曲の良い所も消してしまい、
オリジナリティーも感じられず、
ここのところ、絶好調だったクラークらしくない。

ジャックス、Dido"White Flag"
シルバーのアクセントのある白いドレスで白いキーボードを前に歌う。
脇ではチェロがバックアップする。
この番組の求めるアイドルとしての資質を彼女は充分に備えている。
実は私は彼女の良さが余りわからない。
嫌いとか、良くないとは思わないけれど、特に気になる存在ではない、
そんな感じ。

クエンティン、Florence + the Machine"Shake it Out"
過去の失敗を悔やみつつ、でもそれが自分でもある、という歌詞。
先週の自分のしたことを歌っているようだ。
余りにタイムリー過ぎて番組の意向で無理に歌わされているのかと疑いたくなる。
"Shake it out, shake it out"のリフレイン、
「やってしまったことは気にしない」と自分に言い聞かせているようだ。
ハリーからの質問「今はオートチューンで音の外れた部分も直せるが、
自分の曲を出すとしたら、それを使うか?」に対して、
「いや、自分らしさはそのままに使うよ。」と答える。
これが前回の出来事を比喩してお互いに話しているのかと想像する。

レイヴォン、Fleetwood Mac"Go Your Own Way"
自分をさらけ出すことで観客の共感が得られることを知ったと話す。
スコットがライアンと共に解説する間、アップテンポな曲に備えて
レイヴォンがウォームアップしている姿が見える。
全体を通して良い感じで歌えているが、
このままでは高得点を得られる技に欠けるのではと思ったら、
最後のハイノート、シャウトが素晴らしかった。
クエンティンまで「最高だ!」"Give it up!"と叫んでいる。
歓声が鳴り止まない。
クエンティンを「"Give up!"(降参だ)って叫んでた?」
とからかうライアン。

ハリーから「デビューしてCD発売する際に
新鋭プロデューサーを付けたとする。
意見が自分と食い違った場合はどうする?」と質問がある。
「自分の信念を基本に相手の意見も取り入れる。」と答えるレイヴォン。
ボーイ・ジョージがメンターで出演した際にアドバイスを聞かなかった、
あの時の気持ちは今も変わらないのか、ハリーは確認したかったのだと思う。
今は違うという気持ちをレイヴォンは公言することができた。

この後、二人に対してのハッシュタグ、"#save 〇〇"
のツイート、得票数が多かった方がトップ5として決まる。
待っている間の二人の姿、並んでいるとほんとうにカッコイイ。
ツアーでこの二人が一緒に歌えたら素敵だったのにと残念。
レイヴォンからボトムに選ばれて歌う時の気持ちとして、
「脱落かどうかは考えない。全身全霊を掛けて歌に集中するのみ。」

発表が近づいた時にクエンティンは小声でレイヴォンに何か言っている。
聴き取ろうとして耳を寄せ、聞き返しているレイヴォンに
クエンティンが"Congratulations"と言うのが聞こえた。
その直後に発表があり、レイヴォンのトップ5入りが決まった。

最後まであきらめずに優勝までも今は視野に入れているレイヴォン、
ボトムに選ばれても必ず投票で勝ち抜いてきたことが、
視聴者への感謝や自分に対しての自信にも繋がってきた。

一方、クエンティンはどこかでこの番組に添うことを諦めてしまった、
それよりも自分らしくありたい、と思ってしまったのでは。

今回、6人の子供時代を振り返る映像を通して観たが、
どの人もどういう育ち方をしたにせよ、まじめな子供時代を過ごしてきた、
そんな姿が良く出ていた。



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