Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

アメリカン・アイドル シーズン14 TOP5→4

2015-05-16 18:11:21 | アメリカンアイドル
今回のテーマは一曲目、審査員の故郷の歌、二曲目、自分の魂を込めた歌。
今までは里帰りの凱旋ツアーができるのは3人だったが、
今シーズンからは4人、したがって今回勝ち残った4人が地元へと帰り、
歓迎のシャワーを受けることができる。

クラーク、Stevie Wonder"Living for the City"
大好きな曲をクラークが歌うという期待を込めて見つめていたが、
グルーヴ感が全く出てこない。
後ろに控えるバックコーラスもバンドも最高なのに。
ピアノを一瞬弾くのが返って中途半端な印象に。
服装はボーカルコーチのスコットの抱えるスタッフからアドバイスを受け、
ダーク系のシャツとパンツも曲の雰囲気に良く似合っている。
ハリーはリズムのポケットがなかった、リズム感に奥行きを感じない、
とコメント。

ジャックス、Alicia Keys"Empire State of Mind"
ピアノを前に歌い始める。
ジャックス、凄く良くなっている。何かが変わった。
お父さん子の良い娘、というところから大人の女性、
人間的な彼女本来の魅力がぐっと前面に出てきた。
初めて彼女の歌に惹きつけられる。
体調が万全ではなかったようで声が掠れていたが、
アーティストの中にはこういう時に辛さをバネに
それを良いパーフォーマンスへと昇華できる人がいる。
それができたジャックス、本物であることを証明した。

ニック、Matchbox"Bright Lights"
今回トップ5全員はボーカルコーチ、スコットの本拠地であるナッシュビル、
プライベートジェットで案内される。
ニックをどう売り出すか、スタッフ達とミーティングする様子が映る。
「今までは小さなバーで自分で観客を集めるのに必死だったのに。」
と自分のために一流のメンバーが策を練ってくれることに感激している。
選んだ曲はニューヨーク賛歌、
自信が漲っていて、それが歌に表情にとにじみ出る。
本気で優勝を狙っていることがひしひしと伝わってくる。

ボトムはレイヴォンとティアナ。
結果はティアナの落選。
ティアナは純粋に歌うことの好きな素朴で良い子なのだと思う。
しかしアイドルとして勝ち進む内に歌以外の部分、
営業的なこと、歌手として売り出すためのコマーシャル的な部分、
自分をアピールしたり、期待された役割を演じたり。
だんだんと重荷になってしまったのではと思う。
客席からティアナのお母さんが娘の健闘を讃え拍手を送る姿が映る。

レイヴォン、レディ・アンテべラム"Need You Now"
女性が失恋の辛さと孤独感を切々と語る曲。
心の奥底から歌うレイヴォンの姿に涙が出た。
審査員からは大げさになりがちな曲、もっと押さえてこそ醍醐味が出ると。
しかしハリーは「誠実な若者が心を込めて歌うバラードほど素晴らしいものはない」
と絶賛。ハリーは一度認めると相手に一直線なのかと微笑ましい気持ちになる。
5回ボトムに入った人がここまで残っているのは番組史上初めての快挙。

クラーク、Josh Turner"Your Man"
ボーカルコーチ、メンターにも止められるが、
妥協してまで優勝したくないと自分の選曲を貫く。
今まで優等生で来たのに急にどうしてしまったのか。

以前、トップ5まで来たコンテスタントが選曲のたいへんさ、
著作権の許可が下りなかったり、アレンジが時間通りに収まらなかったりで、
決まるまでに5曲近く、変更を重ねたという苦労を語っていた。
自分を表現できる曲を次々と否定された結果、
もうこれしかないと意地になってしまったのだろうか。

この曲の渋さに惹かれ、ギターソロに芸術性を求めたのかと思うが、
観客の共感を得るパーフォーマンスとはとても思えず、
クラークの独りよがりのステージになってしまう。
次回のクラークの結果に暗雲が立ち込めてくる。

クラークは紹介されたリハーサル風景から自分を誤解しないで欲しい、
と話し始める。
今回はコンテスタント達が予定外のコメントを話す場面が多い。
これは対抗する番組"Voice"などの影響だろうか。

ジャックス、Christina Perri"Human"
今まで親子関係ばかり強調されてきたが、
父との絆ばかりでなく、もちろん恋愛も経験しているだろうし、
そういうジャックスの女性らしさが押し出されてきて、
この曲を歌うジャックスに親しみを感じた。
審査員から、全体を通して歌えてなくても、
人の心を打つ場面を一つでも作ることが大切だとのコメント。
確かに声が出ていなかったりする部分もあったが、
全部を完璧に歌い切れなくても、一瞬でも人を引き付けることができれば、
それはパーフォーマンスにマジックを掛けることになる。

スコットのスタジオにスティーヴン・タイラーが登場する。
感激するジャックス、ファイナルでの共演もその場で決まった。
スティーヴンの曲を本人と向き合って楽しそうにデュエットするジャックス。
こんな嬉しいサプライズが彼女を変えていったのかもしれない。

レイヴォン、ジャスティン・ビーバー"Believe"
母に捧げる、母との思い出を歌うレイヴォンにリハーサルから、
もうボーカルコーチもメンターも涙目になっている。
バラードだけではなく審査員達のアドバイスも聞き、
アップテンポの曲も歌ってきた。
そういうすべてのステージ経験が集大成となり、この曲へと繋がっている。
見ていてレイヴォンの強い想いに圧倒され涙。

客席の母親とレイヴォンはアイコンタクトしている。
お母さんも泣いてないでレイヴォンを見つめながら踊っているところがいい。
コンテスタント席ではクラークが両手を上げて讃える。
それが私には「負けたよ」と映った。

審査員達も三人とも感動を隠せない。
ハリー「この曲を作るのに15人程の人が関わっているはずだが、
全員が納得しているはずだ。」と称賛。
司会のライアンに促されて客席から母がレイヴォンのもとに駆けつける。
固く抱き合う二人。
ボトムからいつも這い上がってくるこの人の姿にはほんとうに励まされてきた。
今は優勝も夢ではない。

ニック、ラスカル・フラッツ"What Hurts the Most"
リハーサルではゲストメンターのジェイ・ディ、
自分の曲だけに思わずギターを取り伴奏。
スコットとジェイからギターは持たずボーカルに集中するようアドバイス。
どんどんシェイプアップされてきているニックだが、
どうしても力み過ぎている印象が拭えない。

TOP4が決まった。
イタリア系、アフリカ系、アングロサクソン系。
今晩放映される4人の里帰り映像、出身地、環境も違うだけに、
それぞれがどんな表情を見せてくれるかが楽しみ。


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