Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Nile Rodgers インターFMに生出演

2012-12-30 18:33:46 | NILE RODGERS & the CHIC organization
来日中のナイル・ロジャースがインターFM"Soul Seaching"に今日の午後2時から、
約一時間出演、ナイルのプロデュースした曲と
音楽評論家・吉岡正晴氏によるインタビューを聴くことができた。

2時に番組のサイトに合わせると既にDuran Duran"Notorious"が聴こえてくる。
もしかして予定よりも早くから番組が始まっていたのではと焦る。
次がダイアナ・ロス"I'm Coming Out"
そして今日のゲストは"Mr.Good Times"との紹介があり、
ナイルロジャースの登場。

この番組に出演するのは2004年、2011年と今回で3回目だそうだ。
吉岡氏からの早速の質問、「ロックの殿堂入りに7年連続でノミネートされたのに、
今年もノミネートのみで終わってしまったのは、どうしてなんでしょう?」
「キッスとかも殿堂入りを果たせてないし、ビートルズタイプの曲が好まれて、
自分のような音楽は評価されずらいのかもしれない。
最も人を楽しませることを目的として曲を作っているから、特に気にはしていないよ。」
ナイルと親しい吉岡氏だからこそ、尋ねることができる質問。

次の曲はお馴染みのシスタースレッジ"We Are Family"

「去年も4月と5月、今年も4月とそして今回年越しのカウントダウンに来日してくれた、
度々日本に来てくれる理由は?」
「観客がいろいろな楽曲を喜んで聴いてくれるからだ。
アメリカではヒットしたダンスミュージックが中心になるが、
日本ではインストの曲や、たとえば『ノートリアス』みたいな、
僕らしさのある曲も皆、楽しんでくれる。

昨日、ギターの音源が外れるハプニングがあったのだけれど、
その時にバンドのメンバーがアドリブで曲を作って聴かせていたら、
それもすごく受けてね。そういうのが楽しい。」

曲はデビッド・ボウイ"Let's Dance"

リスナーからの質問
「ギターをグルーヴ感を出して上手く弾くためにはどうしたら良いのか?」
「いろいろなアーティストの曲を良く聴くこと、
そしてコピーしてみることも大切だ。
また一緒に他のアーティスト達と演奏することもレベルアップにつながる。
例えばブーチーなんかと一緒にやってみたら絶対に上手になるよ。」
そんなことが簡単にできたら良いのだが・・・

パーソナリティーのマーヴィンからの質問
「ナイルが育った環境の中で学生時代にNYの学校のオーケストラで、
クラリネットを学んだことの影響が大きいと何かで読んだけれど?」
「クラリネットを学校で教わり、自分の家でも練習した。
その時に楽譜の読み方を覚え、オーケストラと演奏することも経験した。
クラリネットから共通点のあるギターへと気持ちが移り、
母親にねだってギターを買ってもらったことから人生が変わったよ。」

"Good Times" rappers delight
CHIC vs Sugar Hill Gang

ナイルの書いた本、"Le Freak"の紹介になり、
そこから企画したミュージカル"Freak Out"では、
自分の人生を文章だけでなく音楽で表現したと語る。

ナイルの"He's the Greatest Dancer"をアレンジした
ウィル・スミス"Getting Jiggy Wit It"
ヒット曲に詰まったらナイルの曲からサンプリングすれば、
必ずあたるという話題になる。

最後に日本をここまで贔屓にしてくれる理由として、
「バーナードが亡くなった時に、日本の警察はほんとうに丁寧な対応をしてくれた。
普通、ミュージシャンが死ぬとドラックとかアルコールとかで、
偏見の目で見られる。
ところが、きちんとしたリスペクトをバーナードの死に対して、
はらってくれたことがほんとうにありがたかった。」

このことについてはナイルの著書"Le Freak"のチャプター14に詳しく書かれている。
"Le Freak"14章とエピローグを要約した4/18のブログ
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/d/20120418

このブログのカテゴリー"NILE RODGERS & the CHIC Organization"の中で、
"Le Freak"全体の要約も掲載しています。
http://blog.goo.ne.jp/ak-tebf/c/356cc3522cfd0f405bc8e6c0b00b0121

最後の曲はナイルのプロデュースしたモータウンソング"Dancing in the Street"
デビッド・ボウイとミック・ジャガーが歌っている。
この曲、今度、CHICのライヴで聴いてみたいと思った。
でも全体のバランスからすると挟むのが難しいだろうか。
もう一度、CHICのライヴを観に行きたくなる。

そして"Le Freak"も日本語訳が出て多くの人に読んでほしいと思った。
そこにはアフリカ系アメリカ人として、アーティストとしてのナイル・ロジャースの人生、
アメリカの20世紀後半の歴史や音楽史が生き生きと綴られている。