Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

Nicole Henry 12/21 1st @ Cotton Club Tokyo

2012-12-23 12:52:54 | その他のライブ
ニコール・ヘンリーのライヴを初めて観たのは渋谷の東急セルリアンタワー内のJZ Brat。
あれは8年位前だろうか。
梅雨の真っただ中「東京にフロリダの青い空を届けたくて。」
ニコールはロイヤルブルーの肩を出したドレスで"Blue Sky"を歌ってくれた。
一番前の席に横に一列、友人たちと陣取ったが、
ニコールの歌うスタンダードなジャズナンバーにうっとり、
気取りのない性格、ミュージカルっぽい仕草、
スタイルが良くて、とにかく綺麗な人だったということが印象に残っている。

コットンクラブは昨年に引き続きクリスマスのアーティストにNicole Henryを選んだ。
ライヴ仲間の方からお誘いを頂き、初めてのクリスマスのコットンクラブ。
テーブルや店内の飾り付けが雰囲気を盛り上げる。

初めて後方のソファー席に4人で座ったが、ここからの視界の良さ、
ステージを見下ろし、ヴォーカリストの立ち位置にも近い。
観客はいつものR&B系ライヴとはまた様子が違う。
ジャズファン、そしてクリスマスのイベントとしてこの日のショウを選んだ方達。
隣の席はアツアツのカップル、反対側は着物姿の女性を連れた男性。

インストが客席を暖めた後、
ニコールはホルダーネックの白地に大きな柄の入ったロングドレスで登場。
映画「サウンド オブ ミュージック」から"My Favorite Things"
来日は今回で11回目になるという。
そしてここからはずっとクリスマスソングのオンパレードになる。
本人もクリスマスアルバムを既にリリースしているそう。
一曲だけ途中で「来年の1月にアルバムを出すの。その中の曲を。」

後方の席から眺めるニコールの所作は美しい。
腕が長く前に観た時よりもずっと筋肉質になっている。
歌だけでなく体もそうとうに鍛えている。
クルー達もニコール本人名義のバンド。
全員で日本に向かうという書き込みをフェイスブックで読んだ。
それだけに息の合った演奏を聴かせる。

クリスマスソングの数々をスタンダードなまま、あるいはアレンジを効かせて歌った後、
アンコールで戻って来た時に、
「どの歌手が好きか、見習いたいと思う人は誰かと良く聞かれるけれど、
その中の一人はアレサ・フランクリン。
彼女のブルージーなところ、そしてゴスペルの要素が入った曲も私の好みなのよ。」
"Spirit in the Dark"

これが秀逸だった。
初めて観たニコールの違った一面。
客席もかなり盛り上がっていた。

楽屋へと戻っていくニコールへと女子三人、立ち上がって声援を送ると、
にっこりと応えて手を振ってくれた。

終了後、1stの後のサイン会はなし。
ソファー席の頭上にある素敵なオーナメントと共に記念撮影をしようと、
スタッフに頼む。
「これがきれいだから写真を撮りたいと思って。」と言うと、
「実は私が作ったんです。」というお返事が。
そして写真が暗くならないようにと上のライトまで付けて撮影して下さいました。
いつも感じの良いコットンのスタッフに送り出されて気持ち良くお店を後にする。

行きがけに東京駅で降りた時には大勢の観光客、
改札内でも外でも交通整理が行われていた理由をコットンクラブから出て、
知ることとなる。

東京駅のライトアップ、クリスマスイルミネーションも見ることができて、
大満足の夕べとなった。
お誘いくださった方、ご一緒した方々に感謝。
来年も楽しく感動を呼ぶたくさんのライヴ運に恵まれますように。