Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

初めてのエッフェル塔

2011-01-12 15:21:14 | 年末年始のPARIS
夫にパリで何がしたいのかと尋ねると「エッフェル塔に上りたい。」
えっ、あんな物の上に行きたいの?と内心思ってしまった。
初めて行った時はたぶん観光バスのようなものに乗り車窓から。
次は雑誌の撮影でエッフェル塔をバックに写真を撮られているのだが、
上った記憶はない。
三回目に行った時はエッフェル塔、見もしなかったし存在も忘れていた。

1月1日、ルーブルに始まりほとんどの観光名所は閉まる。
元旦のお昼過ぎには山下さんの農園へ伺うお約束になっている。
ということは、朝一番で9時半の開場と同時にエッフェル塔へ行き、
ホテルへ戻って山下農園へのお届け物を持ってパリ郊外へと向かう列車に乗る、
ということになった。

時間を節約したかったのでタクシーでエッフェル塔の麓まで向かう。
開場前に長蛇の列ができている。
今日は他に行くところがないからなのか、それともいつもこんな感じなのか。
最後尾に付くと後ろは現地のツアー。
ガイドが4ヶ国語で説明をしている。
以前ブリュッセルで申し込んだツアーのガイドさんは六ヶ国語で説明をしていた。
ヨーロッパにはこういうガイドがいるんだなぁと思い説明を聞いていると、
「今日はエッフェル塔の頂上は閉ざされているので、行けるのは2階(三階)まで。
でももし上まで行けたとしてもこの天候では返って見通しがきかなくて、
何にも見えないと思う。」とのこと。

しばし並んで入場が始まった時に前方にチケット売り場のようなものが目に入る。
「もしかして、皆チケット持って並んでいるのでは?」と思い、
後ろにいたガイドさんに聞くと、「余分に持っているから定価で売ってあげる。」
ちゃんとお釣りもくれてチケットを譲ってくれた。

エフェッル塔、間近に下から見上げて、私はとんでもない認識違いをしていたことに気づく。
デコかヌーボーかは知らないがまぎれもない由緒ある芸術作品。美しく整った建築物だ。
東京タワーと同一視していた自分を恥じた。
外が見えるエレベーターに順番に乗り、若干斜めに傾斜する形で昇降していく。
高いところ、場所によっては苦手なのでもしかすると頂上はきつかったかもしれない。

三階からの眺めはちょうどいい。
セーヌ川に船が浮かび、パリの景色が一望にできる。
昨日、シャンゼリゼからみたエッフェル塔は頂きが霞んでいた。
これはもし頂上まで昇ったら風も強く寒さが更に厳しかったと思う。

観光客も多い。
写真を撮ってもらうのを頼むとこちらも頼まれる。
売店でも同じ人と一緒になった。
北欧から一人で旅してきた若い女性。

売店ではエッフェル塔にちなんだ数々の雑貨、
エフェッル塔のスノーボール、絵葉書、ボールペン、塔の形のボトルに入ったブランデー、
キーホルダーやトートバック、キッチングッズまで。
私は猫たちがエッフェル塔に上っている絵葉書のみだが、
雑貨好きの夫はここでも大人買いしている。

カウンターにアルコール入りの消毒薬のミニボトルが置かれている。
リンダがカフェでお茶を飲む前に取り出して手を清めていて、私達にも薦めてくれた。
この日の翌日会ったリンダの妹も持っていて、ブランドが違うと、
香り(ほぼ無臭だが)や感触が少しづつ違う。
フランスではお絞りが出ないので代わりにウェットティッシュをたくさん持っていくと良い、
などと書かれたガイド本を読んだが、現地に行ったら日本のウェットティッシュではなく、
ドラッグストアでもコンビニでもどこでも売っていますから、皆さまもどうぞ使ってみて下さい。

さて階下に降りて真下から、そしてすこし離れたところからまたla tour Eiffelを見上げる。
電波塔である東京タワーとは違いエッフェル塔はパリ人が誇るだけの美術品、
パリのシンボルとも言える。塔というよりも山に等しい。
登山好きの方は階段で登ることもできます。
世界的な観光名所として相応しい場所だったと深く納得したのだった。