Me & Mr. Eric Benet

私とエリック・ベネイ

スリーディグリーズ 12/1 コットンクラブ1st

2010-12-05 13:17:07 | その他のライブ
ここ数年、毎年やってくるスリーディグリーズ。
一度は行ってみたいと思いつつ機会を逸していた。
毎年、日本各地、一度など地方のゴルフ場のクラブハウスまで巡業していたこともあった。

夫を誘うと却下される。若手の人を誘うのは気が引けるし、
かといってThree Degreesに一人で行くのはちょっと寂しいものがある。
20才前後、良くディスコに一緒に行った中学高校時代の友人に話すと、
二つ返事で「行く!」
公演日の前々日に予約を入れる。

コットンクラブ、誕生日月には割引の特典がある。
この特典を使えるのはスリーディグリーズはセカンドショウのみ。
友人に話すと、「お金よりも体力温存が大切。割引にならなくても1stがいい。」
もっともだと思い1stを予約。

当日、5時半ジャストにコットンクラブへ行くと、今までに見たこともない程の長蛇の列。
そしていつもと客層も違う。
スリーディグリーズが流行った時、私は高校生だった。
たぶん私よりも一回りは行かずとも半回り位年上の方々がオンタイムなのでは。

ステージに向かって右端のカウンターを押さえていると友人がやって来た。
何やら大きな袋を持ってきているので、「クロークあるよ。」と言うと、
ステージ衣装だと言う。
出てきたのは、赤とグリーンのアフロのカツラ。
「ねぇ、どっちをかぶりたい?」と聞かれる。
そしてスパンコールの大きな蝶ネクタイ。
「あ・・・ありがとう。蝶タイは今、付けるけど、
カツラは食事が終わってショウが始まってからでもいい?(汗)」

二人でキラキラのビッグタイを付けてシャンパンとワイン、お食事もしっかり食べて、
カツラをテーブルに出してスタンバイしていると、マネージャーのOさんに冷やかされる。
スキンヘッドのOさんが赤いカツラを手に取りかぶるとやたら可愛くて似合う。

友人は喫煙者なので早速、喫煙所でご一緒した方達と親しくなって盛り上がっている。
そうこうしているうちにスリーディグリーズの登場。
ふたりともしょっぱなからカツラ着用でスタンディングで踊ったら、
暑くて疲れてしばし休憩。
スリーディグリーズのヘレンはステージからこっちを観て歌いながら吹いてるし、
コットンクラブのサービスの人にも笑われるし・・・

スリーディグリーズ、オリジナルの結成はなんと1963年。
高校時代の同級生達だったそうだ。
その後、メンバーの交代を重ねるが、今回来日したヘレンとヴァレリーは、
初レコーディング当時からのメンバー。
73年「荒野のならず者」74年「ソウルトレインのテーマ」「天使のささやき」
アメリカ本国よりも日本での人気が高く、日本語の歌詞が付いた「にがい涙」
などの曲もある。
来日を重ねているので、日本語でステージを盛り上げる。

「独身の男は?」数人が手を挙げる。
自分たちは独身の女だと言って「金持ち?」と尋ねるとステージ前の男性は謙虚に否定した。
「なら、だめ!」と言いながらも「ほんとは持っているのよ。」とフォロー。

「独身の女は?」観客達が手を挙げると、「独身の男達!」とバッグバンドを紹介。
ぜひ仲良くなりなさいと声を掛けている。

三人ともそれぞれデザインの違う赤のスパンコールのロングドレス。
履いている靴も赤、そしてこれもみんな違う形。
お腹は自然体だが(?)腕が引き締まっている。
ちょっとした振りも女らしくて歌う姿は綺麗可愛い。

懐かしいヒットメドレーが続き、私たちの周辺は徐々にスタンディング。
日本語の歌、しっかり歌詞が暗譜できているのに妙に感心。
そして、全員に振りを要求してくる。
「天使のささやき」の中の「フ~ハ~」というところに右手と左手を付けて、
みんなで合唱。

最後はエモーションズとEW&Fの「ブギーワンダーランド」
これもまずは合唱。
「でもみんな、これだけじゃ、まだ気分でないでしょ?」
と振りも付けさせる。
「まだ座っている人がいるわ。」と納得しないので、
隣の席に一人で来ていた座っている男性に思わず「立ちましょう!」と声を掛けてしまう。
ヴァレリーも近くに座っていた男性を立つように個人攻撃。
でも立ちあがったらその方達、とても楽しそうに振り付きで歌って踊っていました。

まだ終わらない。
みんなにクリスマスと新年の挨拶とクリスマスソングのプレゼント。
そして翌日が誕生日のメンバーのために観客と一緒にハッピーバースデイソング。
「今日は水曜日、みんな明日仕事でしょ?私たちは休み。
明日仕事しながら、この曲と振り付け、スリーディグリーズを思い出すのよ。」
一時間半たっぷりのショウを終えて、楽屋口とは反対方向の私たちの方にも、
ハグをしに来てくれて、退場していった。

終了後もしばし飲食しながら友人と歓談していると、
帰り際に握手や挨拶をしに来てくれる人達がいる。
Oさんからも「今日はお疲れ様でした。これは本日のギャラです。」と
コットンクラブのカレンダーを頂く。

1962年の高校時代の同級生から始まって2010年の現在まで続いているスリーディグリーズ。
一緒に行った友人ともう一人、高校時代に仲良くツルンでた同級生がいる。
三人でスリーディグリーズを結成したくなった夜だった。

なお結成後、メンバーが抜けた際には一般公募でオーディションも受け付けます。