電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

赤毛のアン アンの結婚(後編)

2011-10-31 17:05:25 | 雑記
脚本:ケビン・サリバン、監督:ステファン・スケイニ
主演:ミーガン・フォローズ

教師時代を経て、ギルバートと結婚。
まぁ、ここまでは自分の知ってるアンの世界と一つだと感じられるのだが、ここからが急展開。
まるで、サウンド・オブ・ミュージック(名劇だとトラップ一家物語)かと思うような、戦争物に・・・。
う~ん、長く描いていくと戦争は避けられないもんなのかもね。
名劇でも、カトリ、若草物語、トラップ一家物語とかは戦争が背景にあるからなぁ。
まさか、アンでこの展開が用意されていようとは思いもしなかった。

みてすぐに感じるのが、アンが老けた。
制作年2000年というと、少女時代から13年後くらいに作られてるのか。
10年以上後に同じキャストで作られてるというのは凄い。
中の人と、役の年齢は近かったりするのだろうか。
その辺が良く分からん。
まぁでも、変わったなと思えるのはアン役だけで、他は以前のイメージそのままか、むしろ精悍になったと思える人も少なくない。
ダイアナなんかは少女期が老けた感じだったから違和感全くないし。(笑)

戦火が激しくなり、若い男が戦場に行かず家にいるのは愛国心が無い腰抜け野郎・・・そういう風潮。
もちろんこれは志願兵を集めるために意図的に作られているいる分けなんだけど、ダイアナの夫フレッドは、妻の家が用意した銀行のポスト、あれこれ妻の言うなりに良き夫であればいい、そんな生活にうんざりし、愛国心を擽られ兵士に志願する決意をする。
それがアンが結婚するという時期に重なり、フレッドに付き合うように、結婚気分も味わえぬうちにギルバートも医者として戦場へ。
ギルバートと連絡が途絶え、夫を案じたアンは戦場を駆け巡る。

アンの舞台はカナダなはずなんだけど、ギルバートとアンは米国で仕事を持ち、志願兵を募り振られている旗は英国旗。
そして戦場は仏国。
愛国心がどこに向けられているのか分からなくなる。
侵略戦争で徴兵されて行くなら分かるけど、加国の人が愛国心に駆られて行く所が仏国というのが理解出来ない。
戦地が仏国だなんて、自分の感覚だと、行って帰ってくるだけで人生半分終わってる。
遠いよね。
隣町で砲弾が飛び交っていて、明日にも畑が荒らされそうだとか、最愛の人が仏蘭西にいるとかいうのなら志願もするだろうけど、遠い外国で起きてることのように思えて、志願しようだなんてとてもとても・・・。(いや、実際外国だし)
対岸の火事どころじゃないよ。
時代背景とか分からないと何とも言えない所もあるけど、英仏の植民地で守るべきは英仏。
そういう感覚はなかなか共有出来ないですね。

少女期の作品は実際国内放送用に編集されたダイジェスト版みたいで、ダイジェスト感半端ないのはそのせいだとは思うけど、教師時代は字幕が小難しい言い回しになってると感じる。
そして、結婚以降は世界観が別物。
戦時下のスパイものみたいな感じですからね。

無かったことにしたいとは思わないけど、自分はアンはアンのままがいいなぁ。
自分の中では、名劇版赤毛のアンと、風の少女エミリーに感じられるものこそがモンゴメリらしさだと思ってる。




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