電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

山賊の娘ローニャ

2015-09-06 03:33:13 | その他
全26話(+メイキング特番)やっと消化しました。
製作ドワンゴ(+NHK)、制作ポリゴン・ピクチュアズのフルCGアニメ。
宮崎駿の息子、吾朗監督初のTVシーリーズ作品ということで話題になった作品ですが、CGは大分こなれていて違和感もあまりなく、作画的な表現も結構上手く出来ていて、CG技術の進歩には目を見張るものがあるのですが、作品としては・・・。
コクリコ坂見てたんで、期待してもしょうがないことは分かっていたから、特に思うところはないんですが、信長協奏曲の残り分を見た後ですぐに見始めたから、作品としての面白さの落差にちょっと可哀相に思えてきました。(笑)

唯一印象に残ったのは、宮下新平と吾朗ちゃん連名コンテの10話かな。
鳥女さん凄すぎ。
鳥女さんがいなかったらこの作品はより退屈な時間が長くなってしまったことでしょう。
木の根に足が絡まって抜けなくなり雪山で遭難しかけたところに、鳥女が襲ってくるというシーンの恐怖感はなかなかでした。
やべー目くり貫かれちゃうんじゃね?って思ってドキドキしたけど、よく考えたら鳥女さんには嘴が無かった。(笑)
脚見えてたら少なくとも目つつかれる心配はなかったな。
のど笛かっ切られる可能性はあったけど。
いや~、あそこは展開が読めていてもドキドキしてしまいますね。

台詞回しが比喩的で、文語調というか演劇調というか、海外小説原作と言われて、でしょうねと返したくなるような感じなんですよね。
古文や昔の純文学の現代語訳、翻訳された海外小説を読んだ時に感じるような感覚に近いものがあります。
日アニの名作シリーズも割りとそんなところはありますが、夢見がちな文学少女であるアン・シャーリーと、山賊の娘のローニャが同じということはないと思うんで、もっと砕けた喋り方にしても良かったんじゃないかと。
海外じゃそれが普通なんだろうけど、両親に対して呼び捨てっていうのも、違和感有りますよね。
自分もそうだし、兄弟間呼び捨ては普通にあるだろうけど、よほど険悪な関係でも無い限り両親呼び捨てってないですよね。
作品的には子供向けを狙っているんだろうし、それでこれっていうのは、誰に向けて作っているのか分からなくなりますね。

長編しかやってこなかったからか、26話を等分割したみたいな、1話の中でも起承転結付けて次の回に繋げるみたいなのがない感じなんですよね。
アイキャッチも便宜上入れてるだけって感じで、コミカルな展開でもシリアスな展開でも演出的な工夫もなく同じもの使ってましたし、もうちょっと1話ごとのメリハリをつけてたら、もう少しなんとかなったのかなって感じがあります。
日アニやTMSの名作シリーズでも、淡々と日常が展開される回がありますが、その多くが作品に深みを与える魅力有る回となっているわけなので、じり貧になった二つの山賊が、娘と息子がうち解けたのをきっかけにいがみ合いを止めて手を取り合うというそれだけの話ではありますけど、このストーリーでも十分面白い作品にすることは可能だと思うんですけどね。

ポリゴン・ピクチュアズのCG制作力をプレゼンするには良い作品になったと思います。
これ作る予算有ったら、まともな名作シリーズ作ってほしいというのが正直なところですけど。
もちろん作画で。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 名探偵コナン 789話 | トップ | 名探偵コナン 790話 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

その他」カテゴリの最新記事