電波deアニメな日々

アニメみて良いとか悪いとか毒吐いてみたり。

おにいさまへ・・・ 1話

2012-09-13 01:33:40 | TMS/手塚
「華麗なる人びと」
脚本:高屋敷英夫、コンテ:出統、演出:五月女有作
キーアニメーター・原画:内田裕、安藤真裕、土屋堅一
動画
竹田欣弘、斉藤恒徳、風巻俊雄、杉原伸子、タイガープロ
カラーコーディネーター:藤川千奈実、仕上:Leeプロ
特効:谷藤薫児
美監:田中資幸、背景:柴田正人、宮本清司、スタジオロフト
編集:森田清次
撮影:野口肇、福島敏行、高橋賢太郎、永井純子、国東音成
制作担当:保原剛仁、文芸担当:小出克彦
制作進行:大石光明、吉本毅

監督:出統、キャラデザ・作監:杉野昭夫
シリーズ構成:高屋敷英夫、金春智子
撮監:高橋宏固、美術デザイン:田中資幸
音監:山田悦司、音楽監督:鈴木清司、音楽:羽田健太郎
ミキサー:大城久典、効果:フィズサウンドクリエイション
アニメーションP:永山邦明
制作P:松本弘孝、塩浦雅一
制作・著作:NHK、共同制作:NHKエンタープライズ

小椋佳のOP聞くだけで鳥肌もの。
動く分けでもなく、PANとZOOMだけなのに、どうしてこれ程魅力的に映るのか。

出、芦田、今、荒木etc、業界を彩ってきた人達が相次いでこの世を去る中で、大なり小なり反応があって特集組もうかって所もあるのに、アニメで飯食ってるAT-Xが何の反応も示さないのはどうなのよって言ってやったんですよ。
サトジュン推した自分が言うのも何なんだけど、AT-Xとはサトジュンくらいしか表立って関係してきていないから、関わりないと思っちゃうのも仕方がない部分もあるけど、やっぱりね、色んな方向にアンテナ張って、アニメファンに良い作品を届けようって意識も大事なんじゃないかって思う分けですよ。
で、そんな思いが通じたからか、単にクレーマーへの対処の一環か分かりませんが、こうして放送されるに至ったんじゃないかと勝手に思っていたりします。
そうやって色んな意見を聞いて迷走してしまうのがAT-Xだったりしますが、そういう所も嫌いじゃない。(聞く耳は持ってるって事だしね)
白鯨の方が先に放送されるとは思わなかったけど。(タイトル上げて希望出したのはおにいさまへ・・・だったので)
白鯨伝説はまだ記憶が色褪せてもいないし、すぐみたい作品でもないんだけど、おにいさまへ・・・は違うんだなぁ。
出作品の中で一番好きかも知れない。

絵作りが素晴らしいです。
デジタル制作になってからというもの、こういう色合いの作品が無くなってしまったのが凄く残念。
鏡越しの会話、クローゼットの中から撮したり、電車越しに撮したり、細やかな演出が自然にはまる。
舞い散る花弁、石畳を濡らす雨、女の子らしい色っぽい仕草。
どれもこれも満たされますわ。

「爽やかな風と、目映い光の中で鳴り響く鐘の音のように、ひんやりとしめやかな、そして驚くほど良く通る声が、その時、私の胸一杯に、響き渡ったのです」

こういう台詞が自然にはまる世界観が構築されています。
作画も演出も素晴らしい。
もう、ニヤニヤが止まりませんわ。
何回みても飽きないですね。

プロローグとしても、良くできた構成ですよね。
おにいさまとの関係、薫の君、サンジュスト様、宮様、そしてマリ子さんが主人公奈々子とどう関わっていくのか、どういう因縁があるのか、興味を惹かれずにはいられない。
薬ぼりぼり食ってるサンジュスト様とか、傘放り投げる宮様とか、如何にもワケありな感じですからね。
期待と不安の入り交じる学園生活の始まりを良く演出していますね。
なにものにも染まっていないけど、すぐに染まりそうな、大事にされてたんだろうなって感じの奈々子が、魑魅魍魎が棲まう女の園で上手くやっていけるんだろうかと、今にして思えば不安を感じる所ですね。
あんなことになるとは、この時点では予想だにしなかったですからね。
この作品を象徴するあの台詞を1話では言ってませんしね。(笑)





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