行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

日本の富豪ユニクロ柳井社長の賃金論

2013-04-23 23:13:04 | Weblog

今日の朝日のトップ記事はユニクロが世界で賃金を統一するというもので驚いた。それだけでなく、9面には柳井社長のインタビュー記事が掲載されているが、こちらの内容の方がもっと驚いた。世界賃金統一は部長クラス、上級店長までのことで最低は670万円という内容、そんなに無茶なことではない。但し物価の安い途上国の670万円と日本の670万円では実質賃金は数十倍の差が出て来る。何億という年収の役員なら文句は出ないだろうが日本の店長は残業も付かないし、やってられない。

柳井社長のインタビュー記事では、低賃金、長時間労働のユニクロ店長が辞めて行くことでブラック企業の刻印が押されそうな風説に対し「辞めていった人の話だ」と反論しているが、退職率が高いことに対し、目をつむっているのではないだろうか、賃金論では年収1億の人も100万円の人も出てきて不思議ではないと言い切っているが、年収100万円で生活が出来ると思っているのだろうか?日本の富豪連続1位資産8700億円の柳井社長には想像が出来ないのだろう。そもそも賃金は最低限食える生活費をカバーするものだ。

更に驚いたのは、柳井社長は電機業界が傾いたのは国内生産にこだわったからで、フォックスコン社のように中国の安い労働力を使って世界中の企業から受諾生産しなかったからだと言っていることだ。このブログでも何回か取り上げたが、フォックスコン社深セン工場では自殺者がでたり、成都工場では爆発事故が起きたり、低賃金、長時間労働で世界のブラック企業になっていることを知らないのだろうか。ユニクロはまさかフォックスコン社を目指しているのか。

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