行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ロシアを理解するのは難解だ

2013-04-29 22:44:34 | Weblog

かつて現役の頃、フィンランドに出張し、帰路サンクトペテルブルグへ列車で移動し、観光して帰ってきたことがあった。次の日に釧路へ出張したら、港でロシア人と遭遇、12時間も飛行機に乗ってきたのに、釧路の沖にはまだロシア領の島々が見えた。日本の領土と同じくらいのカムチャッカ半島は更に日本の東だ。とてつもなく国土が大きい地球国家だと実感した。

これではモスコワの住人は極東ロシアについてどのくらい理解しているのだろうか?時差も+3から11まで8時間あり、モスコワでの朝7時のニュースは極東ロシアでは午後3時のニュースとなり時差のない日本人には実感できない。招聘したロシア人には北方領土について必ず説明するのだが正直あまり関心を示さなかった。

ロシア人の賓客を工場見学に連れて行ったら、工場あげて大歓迎、ランチに和牛のステーキを用意したら、工場の食堂でみた本日の献立、焼き鳥が食べたいと言いだし驚いた。牛肉はビーフストロガノフのごとく日常食べているが鶏は貴重だとのこと。ロシアの牛と和牛は別物だと説明してもウンといわず、工場食を急遽取り寄せたこともあった。

彼らと接したのは以前のプーチン大統領の時代であったが、プーチンは大統領であり、事実上の最高裁判所の長官であり、国会の議長で憲法みたいな存在だと揶揄していた。今度の任期でもそんなに変わらないだろうから、領土問題を解決するチャンスだろう。しかし、日本が4島完全返還にこだわっていたら進まないだろう。元北方領土住民の年齢もかなりのもので、ロシアは極東開発に日本の技術と資本を求めている今、知恵を絞って貰いたい。

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