行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ついに出た安倍内閣の右バネ

2013-04-25 18:20:56 | Weblog

麻生副総理を先頭に閣僚や、国会議員が靖国参拝をして、当然中韓から強い反発が出た。特に麻生副総理は韓国へ行き、朴大統領の就任を祝い、友好を求めて来ただけに、韓国の最もいやがることを知りながら行うというのは政治家としてというより人間として不誠実の誹りを受けて当然だ。

おまけに「国のために命をささげた方々に尊崇の念を表するのは当然だ。どこの国でもやっている」など稚拙な言い訳を安倍首相は国会で答弁し、官房長官も記者会見で同じことをなぞっている。中韓はそんなことに抗議しているのではない。A級戦犯の合祀をしている靖国神社に参拝することに怒っていることは明らかで、答弁ではそのことには一切ふれていない。

韓国政府が日本大使を呼んで「侵略や植民地支配の歴史について目をつぶり、耳をふさぐ日本の姿勢は理解できない。韓国政府としては極めて残念だと言わざるを得ない」と抗議している。

23日付けニューヨークタイムス社説も「安倍内閣の不必要なナショナリズム」と題し次のように危惧している。
「火曜日に168人の保守派の国会議員が靖国神社に参拝した。靖国神社は英霊だけでなく、第2次世界大戦での戦犯を奉っている。最近では最も多い国会議員の数だ。安倍首相は参拝しなかったがその代わり供物を奉納し、さらに副総理と2人の閣僚が参拝した。安倍氏とその一党は大日本帝国と軍国主義に支配された中韓にとって極めて重大な問題であることを知っていながらかつ、反発も予測していた。
月曜、韓国は外相の訪日をキャンセルし、中国は厳しく非難した。火曜日、日中の監視船が問題の東シナ海に集まって緊張は更に高まった。
日中両国は領土問題を平和的に解決する必要がある。しかし、今まさに北朝鮮に共同で当たらなければならないこの時期に、中韓と敵意を燃え上がらせることは日本にとって極めて無謀でばかげている。
歴史問題で関係を悪化させるより、安倍氏は長期間停滞している日本経済を改善し日本の将来に焦点を当て、アジアの民主国家としてその指導的役割を果たすべきだ。」

コメント
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