コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

春の横岳 ~ 杣添尾根

2023-03-29 19:11:46 | 日記
桜も終わりが近づいてきたので、雨の止み間に夜桜見物。

・・・・毎年見にきている禿坂(カムロザカ)へ。








早咲きの桜も残り、遅咲きの八重も咲き初めました。


・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-


初夏のような日が続いたりして季節感が先走ってしまいましたが
もう一度雪山へ行けるチャンスが来たので、28日は八ヶ岳へ・・・・

杣添尾根登山口を目指して早朝に車で清里を走っていると、周辺の景色が
薄っすら雪景色に・・・・(*_*;

別荘地を登って行き、登山口駐車場に着く頃にはスッカリ冬景色!
冬タイヤはまだ外さなくて良かった・・・・

気温-5度、昨夜に少し降雪があったようです。
先行者の車が一台ありました。








スタートから雪を踏んで歩くことができて気分は冬山です。
















雪に覆われた苔の中から胞子のうが顔を出しています。
足元はガリガリの氷の上に薄っすら雪が被っていてツボ足は危険です。
帰りはずっとアイゼンを着けて降りました、チェーンスパイクは
下の氷に刃がとどかない事が多く滑ります。

ゆっくりペースの私には視界が開けるまでの樹林帯の道が長い・・・・
服装は3レイヤーの冬山仕様ですが、さすがに中のフリースは邪魔になり
途中で脱ぎました。
途中で勢いよく先に行かれた方の上着を見るとTシャツ1枚でした。
ハイペースで行くと今日くらいの気温なら樹林帯では暑いのか・・・・

コメツガの森を抜けて、樹々が低く疎らになってきました。
やっと視界が開けてきました。








東側は雲海です。







赤岳が見えてきました。







三叉峰の手前までは雪稜をいきます。
上空の空は雲の流が早く、あっという間に赤岳は雲の中へ。











雲が切れた一瞬を逃さないで・・・・







青空が見える稜線までもう少し・・・・

深い雪ではありませんが、先行者のトレースがあるので楽です。








稜線の縦走路に合流しました。








昨年も厳冬期にここまで来ましたが、視界が悪く
気温-18度で風も強かったので写真だけを撮って引き返しました。

今日は、たぶん-4~5度くらいで風も大したことなさそうです。
今回が最後の雪山だと思うので、眺めの良い横岳稜線に来たからには
景色を眺めながら長い時間ウロウロしていてもいいかな~なんて思います。

陽が陰っていると流石に少し寒いので脱いだフリースを再び着て
まずは久しぶりに横岳奥之院まで・・・・・













北側は割と青空が見えますが、絶景の赤岳方面は雲が優勢です。
それでも上空の雲の流が早いので、時々雲の切れ目から日射しが射しこんで
良い演出をしてくれるので何度も立ち止まっては振り返り撮影。












阿弥陀岳




















奥の権現岳に日射しが入る。












昨夜に降雪もあったので景色だけを見ると厳冬期のような景色も・・・








このハシゴを登れば奥之院(横岳山頂)に到着。








硫黄岳方面にはトレースがありません。







ここから新雪を踏んで痩せた雪稜を下り、更にクサリ場を下りるのは緊張する所です。
さらに先の佐久側を巻いていく岩場にはトレースが見えません。
雪も緩んでいると思うので上の岩場を越える選択をしますが緊張の連続です。

もちろん今日は行く気力もないのでユックリ休憩して引き返します。


























日射しがないとモノクロのような感じに・・・・

・・・・・知らないうちにスマホの画像が正方形になっている。

























ずっと正面に赤岳を眺めながら、雲が厚くなると全体が薄暗くなり
わずかな切れめで陽射しが入ると照明をつけたように明るくなったり
一か所だけスポットライトが当たったように輝いたり・・・・
陽射しの加減で山の表情に変化があって飽きることがありません。









登ってきた杣添尾根。八ヶ岳ではあまり聞きませんが、
バックカントリーの人なら滑り降りていきたい斜面です。









分岐まで戻ってきました。
お腹が空いたので縦走路から外れた三叉峰山頂でお昼にします。
マットを敷き腰を下ろしてくつろげるギリギリの気温と風かな・・・・









赤岳を見るとトレースが見えますが地蔵尾根からのトレースで
ここからのトレースはありません。
この時期の平日は縦走する登山者は少ないでしょうね。
おかげで誰にも会うこともなく雄大な景色を楽しめました。
もう少し青空が広がってきたら、日ノ岳あたりまで行こうと
思いましたが、雪がチラチラしてきたので帰ることにします。


雪上訓練中の3人













ストックを雪面に差すと青空に突き抜けたような色合いに。












南の権現岳周辺は雪が少ない感じでしたが
ここ杣添尾根はまだ積雪が多いです。
・・・・・雪山の感触を楽しみながら帰ります。
夏はハイマツの根が張っていて歩き辛い杣添尾根ですが
雪で埋まっているこの時期は歩きやすいので順調に下りてきました。

3月28日




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