総合漢方にんぷ薬・総合漢方育児薬

~頭を使ってではなく、カラダ(感性)で子育てしてみませんか~

今晩、謝りに行ってきました。

2012年10月10日 | エッセー
 男の子4人だもの。頭を下げることは、覚悟していた。
 今までも、何回か、頭を下げてきた。
 そして、今晩も、夫と小2の四男と行ってきました。

 夜の7時30分に担任の先生から今夜2回目の電話があった。
 そう、その前にも、夕方の6時半頃、一度、報告の電話があったばっかりだった。
 1回目の電話は、学校からランドセルを背負ってそのままお友達の家に遊びに行き、多分、そのおうちのお母さんが学校にランドセルのまま家に帰らずに遊びに来ているという通報を学校にされたようで、慌てて教頭先生が迎えに行かれたとのことであった。
 学童にも行ってないし、行こうとしないので、放課後ほったらかし状態になってしまうことへの危惧はいつもあるのだけれど、友達と遊べるといううれしさで、ついついそのまま学校帰りに寄ってしまったのだろう。
 親に直接連絡してくださればありがたいんだけれど・・・・。

 という連絡を受けて、『学校から一度家に帰ってから遊びに行きなさい。5時には帰るのよ。』と伝えたばかりなのに、また、先生から電話だ。今度は何の電話だろうとややビビッてお話を伺うと・・・。


 つづく

『A君の保護者から、今日、息子さんに30発殴られて学校に行きたくないと言っているという電話がありました。私が教室に入ったときは、息子さんがA君を叩いていて・・・・・・。息子さんは、今日、鹿の角を学校に持ってきていて危険だったので、私がそれを取り上げていたことに不満があって、その憂さ晴らしということも手伝ったのかもしれません・・・・。』

 電話を切って、四男に事情を聴いた。

 本人いわく、『だって、B君がA君を叩けっていうから・・・。B君とチャンバラごっこをしていたら、B君が、A君を叩けっていうから、3発は本気でたたいた。残りは、弱気でぽこぽこした。A君は、ちゃんばらには何も関係なかったし、叩き返しもしなかった。』

 『B君が、叩けって言ったからと言っても、叩いたのはあなただよね…。』と言うと、やや涙目になって、『だって、B君に強く言われたら嫌と言えないんだもん。』

 『そうなんだ。Bくんって怖いんだ。』
 と言うと、『ちがう。B君のおじいちゃんが怖いんだもん。遊びに行ったときに、~早く家に帰って宿題をしなさ~い~ってとっても怖い顔で怒るんだもん。』

 
 
 てなことで、A君は、全くの部外者なのにぼこぼこ叩かれて、叩き返すこともできず、家に帰って、学校に行きたくないと親に訴えたわけで、これは、子ども同士のけんかではない、一方的な四男のA君への攻撃ということで、すぐに夫と3人で謝りに出かけた。

 つづく

四男は、『ごめんなさいしか言わないからね・・・。』とやや拒みながらも、車には素直に乗ってくれた。さすがに、自分はいけないことをしてしまったという気持ちにはなったのだろう。

 相手のおうちに着いてからも、車から降りることを嫌がって大変っていうほどではなかった。
 陰に隠れながらも、『ごめんなさい。』と言えた。

 A君も、にこにこして、すぐに『いいよ。明日は学校に行くよ。』と言ってくれて、ほっとした。

 しかし、四男は、すぐに車のキーを貸して・・と言って、一人、車の中に・・・。(A君のおうちから50メートルくらい離れたところにとめていたので・・・・)
 私たちは、すぐにおいとまするというわけにもいかず、5分くらい世間話をして帰ろうとしたのだけれど、車のところになぜか、A君家族もいっしょに行く羽目になってしまった。
 そして、A君のお父さんが、四男に『これからは仲良くしてね。うんぬん・・・・。』とやや説教めいたことを語り始められたものだから、四男は、四男は耳をふさごうとしちゃって、内心、『ヤバい』と思い、その場を取り繕うのにひやひやした。

 まぁ、どうにか、帰途に就くことができてほっと一息ついたのもつかの間、今度は、四男が、・・・・・・・。


 つづく

今度は、四男が、『明日は学校に行きたくない…』とポツリ一言。

 え~~~~~~~~~~~~~~~。

 なんだかなぁ~。行きたくない気持ちはよ~くわかる。
 勇気を出して、『ごめんなさい。』って言ったけれど、両方の親やA君の妹たちもいたから、ちょっとばつが悪かっただろうなぁと想像できる。
 子どもの世界はナイーブだ。

 この前、『ずる休みは12月の冬休みまでもうなしよ。』と約束して1回ずる休みをしたばっかりなのに・・・・という思いが過ぎって、『だったら、ゲームも5年生まで買わないよ。』とついついいけない交換条件をだしてしまった。
 それでも、『行かない。』とかたくなに言うもんだから、夫に助け舟を出してもらおうと、そのことを伝えると、『いいよ。いいよ。明日は休んでいいよ。』
 え~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。

 何?このあっさり加減は・・・。
 あ~は~~。夫もかなり喧嘩好きだったみたいだから、謝罪のばつの悪さみたいな男のプライドズタズタシリーズに関しては、超共感できる世界なのかもしれないと思って、夫に『そうなのかい?』ときいてみると、二・ヤ・リ。
 夫も、相当なけんか人生を送ってきているはずなので、謝罪の悔しさ無念さ気まずさみたいな気持ちはよ~くわかるのだろう。


 なるほど。

 それだったら仕方ない。

 日中、誰もいない家に一人残すことが非常に気がかりだったけれど、致し方ない。
 
 翌朝、先生に欠席の電話をすると、案の定、先生は、『一度休むと癖になるかもしれないので、できれば連れてきてほしい。』とおっしゃった。でも、『本人は、明日は行くと言っているので、今日は休ませます。』とお願いした。
 実際、翌日は、吹っ切れたのだろう。さっさと登校した。

 ずる休みの日は、私も夫も仕事で、一日ずっと家に一人でいさせることになる。どうしたものか・・と案じて、昼休みに家に戻ると、ばあちゃんちに行くと言ってくれてほっとする。

 夕方、四男を迎えに行くと、帰りの道中、『ばあちゃんは、小学校と中学校の9年間、一回も休んだことがないんだって。すごいよねぇ。』とポツリ。

 彼なりに、ずる休みすることについて、何かを感じ取ったのだろう。 
 何がどうってことないかもしれないけれど、子育てには、いろんな人が関わった方がいいかな・・・ということをじんわりと感じた一言だった。

 四男は、四男というだけあって、夫や思春期のお兄ちゃんたちの『死ね。死ね。』とか『くそばばぁ~。』とかいろんな言葉を知っているし、使っている。四人も男の子を育てていると、四人四様。長男は、一言もそんなおっそろしい言葉を口にしたことなんてなかった。小学校低学年の頃に反抗的な態度をとったり、だだこねしたり、超自己主張で思わず手が出そうなくらい言うことを聞いてくれないっというようなこともなかった。優しくって、人に気ばっかり使っていた。しかし、四男は、自己主張の塊だ。

 そして、A君は、3人兄弟の一番上で、下二人は女の子。

 わたしは、A君にとって、四男との『え?何で僕が叩かれるの?』という体験もいい体験になったのではないかと一人勝手に思っていたら、A君の母親が、『この子は、争いが大嫌いなんですよ。みんなと仲良くしたいと言うんですよ。この気持ちを大切に育てたいと思っているんです。』と言われてしまって、返す言葉をうまく見つけられなかった。

 長男が、そんな優しい子だったがゆえに、思春期になって外に発散できないので、自律神経失調症になってしまって、小さい頃、四男みたいに自己主張がいっぱいできる子だったら、よかったのにと本気で思っていたので、A君の将来が、ちょっぴり心配になった。
 でも、A君のママが、自慢なんだろうなぁって感じで、争いを好まないわが子をいとおしそうなまなざしで見つめているのを見ると、何も言えなかった。みんな、自分で体験するしかないんだもの。私の体験談は、A君のママの心に届きそうになかったので、長男の話をするのはやめた。
 
 かといって、四男の暴走もやや気になる。
 宿題摩の先生が大っ嫌いなご様子で、先生本人に向かって、『死ね。死ね。地獄に落ちろ!』と暴言を吐いたというではないか。く~~~~~~~~~~~~~~~~~~。本人にとって、とても大事なもの(鹿の角)を取り上げられたらしく、その気持ちはわからないでもないが、う~~~~~~~~~~~~~~。先生に向かって、そこまで言う?って世界だ。

 まぁ、本人の口からも、夜、寝る前の語りタイムで聞いていることなので、そのことを包み隠さず言ってくれるだけでありがたいという思いがあったけれど、先生からもそう言われると、相談されているみたいな感じになって、なんだか、親がちゃんとしてほしいというようなニュアンスにも聞こえて戸惑った。

 つづく

先日、車に乗っている時に、気に入らないことがあって、『死ね。死ね。』と言うもんだから、『死んでほしいと思うくらい腹が立っているのね。その気持ちはよくわかるけれど、そんな言葉を口にしたら、地球を一周して自分に戻ってくるんだよ。お母さんは、あなたに死んでほしくないし、地獄に落ちてほしくない。先生にも死ね。死ね。地獄に落ちろ!って言ったんだよね。(先生には、勝手に鹿の角を取り上げるというパワーがあるのに、自分にはそれを取り返すというパワーがないという悔しさから、彼なりの精一杯のパワーを発揮したのだろう。)でもね、もっとなんかいい言葉はないかなぁ~。』
 と言うと、『僕は、お母さんには、地獄に落ちろって言ってないよ。先生だけだよ。』

 へぇ~、ちゃんと使い分けているんだ。

 つづく

それにしても『死ね。死ね。地獄に落ちろ!』なぞというおぞましい言葉をわが子が、先生に言うなんて。しかも、中2ならさもありなん・・・だけど、小2で。くっ!親の顔が見たい!

 私か・・・・。

 男の子4人の母親ともなると、これくらいの暴言では驚かないけれど、どうしてこうなったかなぁ。
 まぁ、夫は、テレビのニュースを見ながら、中国や韓国に向かってヤジを飛ばしている、その言葉は、残念そのもの・・・だ。

 でも、四男は、とってもいい子だよ。
 知能犯的ないじめっ子にはならないと信じている。

 寝る前の語りタイムで、最初は、担任の先生へのうっぷん晴らし言葉で始まるときがある。お馴染みの『死ねばいいのに。』から始まる。
『そうなんだ。死んでほしいくらい嫌なんだね。』という風に、絶対に、諭したり、否定したりする言葉は使わないで、ひたすら、聴くに徹していると、10分ほどで、心穏やかになっていく。
 そして、心が心底満たされると、お決まりの
 『お休みな~~~~~さい。』
と心を込めて、とてもとても幸せそうにお休みのあいさつをして、す~と眠りにつく。

 みんなに、聞かせてあげたい。
 その、『な~~~~~~~~~~~~~~~さい。』というとてもとても満ち足りたイントネーションを。
 いいよ~~~。
 うっとり。

 そして、思わず、私も、『おやすみな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~さい。』ととてもとても心を込めて、おやすみのおいさつをしてしまって、一日が終了する。

 聴く の醍醐味は、『死ね。死ね。地獄の落ちろ。』とのたまう四男のおかげで、味わえる・・・・・のだ。

 聴く  という世界は、奥深く、まだまだ、その入り口に立っている私ですら、わが子がどんなにひどい言葉を使おうと、動揺することもなくそばにいてあげらる・・・。それだけで、ありがたい。

 おやすみな~~~~~~~~~~さい。
 
 

 

 
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