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泣き無知ママ~なんで泣くの?トホホ・へとへと~

2012年03月18日 | エッセー
 さっきおっぱい飲ませたばかりなのに、どうして泣くの?抱っこしていればスヤスヤし始めるので、寝たみたいと期待して・・・そ~っとそ~っとおろしたとたんパチっと目を覚ます・・・・ク!

 『赤ちゃんが泣いたら、寂しいんです。抱っこして愛情を与えましょう。』と育児書の冒頭に書いてある小児科医のお言葉に素直に従い、愛を与えようと抱き続けて、夕食の準備もできずに、夫が帰ってから作る  みたいな、赤ちゃんに振り回される生活に陥っているママって意外と多い。
 かと思えば、オッパイは1時間前に飲ませているにもかかわらず、泣き止まないので、おっぱい足りないのかなぁ?と不安の渦に陥り、おっぱいは十分出ているにもかかわらず、ミルクを飲ませてしまう。飲ませると意外と飲むので、やっぱりおっぱいが足りないのかと納得してしまう。飲みすぎて吐くにもかかわらず・・・・。そして、ベイビーは、ストレスでぐずりたい気持ちより、たらふく食べて、胃腸が疲れ果てて眠くなるというエネルギーの方が勝って寝てしまう。そして、そして、ママは、やっぱりおっぱいが足りなかったんだと再度納得して、ベイビーは、ストレスを発散できないまま、時が流れていく。ベイビーのストレスは何処に・・・・?
 

 
 1日終わってみれば、ずっと抱っこしていた・・・・みたいな。
 手首も痛い。腱鞘炎になってしまいそう。

 実は、泣き止まそうとしている限り、泣き止まない。

 何で泣くのかがわからないかぎり、エンドレス。

 10年ほど前『サイレントベイビー』という言葉が世間を騒がせた時期があったことをご存知だろうか?
 ママが、赤ちゃんが泣いても抱きもせず、あやしたりもしないで育てた子どもが、無表情で感情が無味乾燥な人間になってしまった。だから、赤ちゃんが泣いたら抱っこして愛情を注ぐことが一番大切・・・という風潮が強まった時期があった。
 それから、小児科医が、育児書の冒頭に書くようになった。  
 もちろん、それ自体は、あたりまえと言えばあたりまえのこと。
 ただ、それって、泣いても抱っこもしない変なママ(今でいえば、これって虐待)へのメッセージであって、ごく普通のママは、泣けばあやしたり抱っこしたりしているわけで、取り立てて言うほどのこともないこと。なのに、わざわざ、どちらかというと、育児書を買うような育児熱心なママに向けて、すでに愛情いっぱいなママが読む育児書の冒頭に有名な小児科医が書いているもんだから、おかしなことになっちゃった。
 あ~た、家のことは何もしないで、一日中腱鞘炎になるまでずっと、赤ちゃんを抱っこしているって、尋常じゃない。
 
 洗濯機もないころの昔の母さんたちは、一日中抱っこしていたら、オムツを洗えないし、干せないし、そしたら、おしっこウンチはどうするの?ワールドで生きていたわけで、少々泣かしたって大丈夫。『泣くのは、赤ちゃんの仕事、仕事。ギャーハッハッ!』とたくましく生きていた。

 
 それでいいのだ。




 私は、まだ、『愛』というものがよくわからないのだけれど、みんなは、わかるのかな?

 赤ちゃんが、泣いたりぐずったりしたら抱っこするというのは、『愛』なのだろうか?

 いえいえ、言葉が足りない。

 赤ちゃんが、泣いたりぐずったりしたら、かわいそうと思って泣き止まそうと抱っこしたりあやしたりすることは、『愛』なのだろうか?

 つづく

 泣きやまそうとして抱っこしたり、あやしたりするのは、愛ではない。

 言葉が足りない。

 赤ちゃんが、オッパイでもなく、皮膚感覚が不愉快でもなく泣くときに、泣き止まそうとして抱っこしたり、あやしたりするのは、愛ではない。

 少なくとも子どもにとっての親の愛とは、『してほしいことをしてあげること。依存心を芽生えさせない程度に・・。』だと思う。

 オッパイでもオムツでもないのに泣く赤ちゃんのしてほしいことは、ママに抱きしめてもらって、思う存分泣かせてもらえて、すっきりすること。

 ただ、ただ、それだけのこと。

 なのに、なのに、世の中のママたちは、育児書の小児科医のお言葉を信じて、抱っこする。

 抱っこすると、たいがい泣き止むので、やっぱりこの子の要求は抱っこしてほしかったんだと納得する。
 でも、どう?
 抱かれているとき、身も心もゆだねて目と目がうっとりして抱かれている?
 目と目が合わない、そねっているとしたら、ストレス発散したい信号。
 横抱きを嫌がっているような感じがしたら、抱かれて、愛を感じていない。
 横抱きを如実に嫌がっている場合は、かなりストレスたまっているなサイン!

 抱っこすると泣き止むので・・という赤ちゃんのママに、「抱っこといっても、横抱きは嫌がらない?縦抱きでぐずらなくなるので、この子は、横抱きは嫌いなんだ。縦抱きが好きなんだって思い込んでいない?」と聞くと、たいがい、「そうそう、うちの子縦抱きが好きなんです。」とうれしそうにおっしゃる。


 実は、

 横抱きは、本音の抱っこ。

 縦抱きは、お付き合いの抱っこ・・・・・・です。

 縦抱きは、演技しているの。
 すでに、ママに気を使っている。う~~~~~~~~~~~~~~~~なんてけなげな赤ちゃん。

 赤ちゃんは、おなかの中からずっとママといっしょ。
 ママのことなら、なんだって知っている。
 ママのことなら、すべてお見通しよ!
 ママが、感じることをダイレクトに感じてきたんだもの。
 生まれてからも、ママしかみていない。
 
 それに比べて、ママは、赤ちゃんだけをずっと観察なんてしていられない。夕ご飯の仕度もしなけりゃいけないし、洗濯もあるし、パパのお話も聞かなきゃいけないし、ほかに兄弟がいれば、甘えてくるから、そっちも気になるし・・・的な世界で日々生活しているから、赤ちゃんがママを感じたり観察したりしている何百分の一くらいしか赤ちゃんを見ていないと思う。もしかしたら、何百分の一もないかもしれない。 
 
 だから、ママが、抱っこしたとき、わかる。
 あ~、ママは、早く泣き止んでほしいと思っているのね。
 僕は、思いっきり泣いてすっきりしたいけど、この僕の気持ちは、ぜんぜんわかってもらえそうもない。
 今の、ママの器じゃ、僕をすっきり思う存分泣かせてくれるほどの器量がないから、仕方ない、あきらめるか・・。

 赤ちゃんは、ママに横抱きで抱っこされるときが、この世で一番本音を出せるのです。

 だから、横抱きされると、今まで抑えていた泣きたい気持ちが溢れてきて、泣き出す、ぐずりだすのです。
 泣かせてもらえない期間が長ければ長いほど、してほしいことをしてくれなかった(泣きたいときに泣かせてもらえなかった)ママへの怒りもマグマのようにたまっているので、横抱きにしたとき、ものすごく嫌がっているように見えることも多いけれど、まずは、怒りを表出してから、次に、すっきりするまで泣ききるという感じになります。ちょっと大きくなると、手でママを振り払おうとしたりするので、ママは、この子は横抱きがほんとうに嫌なんだと誤解しやすいようです。
 あんまり、怒りがたまっていると、その怒りを出すことも苦しいんです。
 2週間も3週間も便秘していると、たとえ、便意があっても、出すと切れそうで痛そうで、出すに出せない心境になるでしょ?
 それとおんなじ。
 出すに出せない。
 心の便秘。

 だから、必死に抵抗する。

 もし、わが子が、便秘になったら、ママは、どうにかして出そうとするでしょ?
 心の便秘もおんなじ。なのに、どうして、ママたちは、心の便秘を出そうとしないの?

 ウンチは、一日2~3回出るのがいい感じ。
 心のウンチも一日2~3回出せるのがいい感じ。

 どう?あなたのお子さんは、生まれてから、何回、心のウンチを出せた?

 一日2~3回出せてる赤ちゃんは、泣くのが上手。
 でも、ほとんど出せてないっていう、超便秘ベイビーは、きついよ。出すのが・・・。心が張り裂けそうなくらい苦しいはず。
泣くのが下手。下手というか、泣かせてくれなかった怒りが、まず、爆発する。

 それでも、出会った日が吉日です。

 さぁ、今、すぐ、ぐずったら、横抱きで心のウンチを出させてあげましょう。
 どんなに心のウンチがたまっていても、すっきり全部出せたら、毎日、出せていた赤ちゃんといっしょ。
 ウンチは出しさえすればいい。
 まぁ、便秘しやすい体質っていうのはあると思うので、そこは変えていく必要はあるけれど・・。


 ママが、何があっても離さない、見捨てないという気持ちでまあるく抱きしめてあげて、最後まで、怒りと泣きに付き合ってあげましょう。目と目がうっとり合うまで。応援できるのは、ママしかいません。
 便秘は、小児科に行けば、どうにかなるけれど、心の便秘を解消するには、ママが、苦しそうに嗚咽するわが子から逃げ出さずに、最後まで抱きしめ続けてすっきりさせてあげるしかない。ママは、泣くことの最高の応援団・・・・です。

 ほんとうに必要なものを与えてくれたママに、ほんとうの愛を感じた赤ちゃんは、きっと最高にしあわせなはず。

 母と子の絆が深まるとき・・・です。





  つぎは、『 泣いていいのよ 』    です。

 
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